海外ドラマ

「アンという名の少女2」

「アンという名の少女2」も残り2話となりましたが、
続けてシーズン3も放送されるとのこと、
嬉しい限りです。

S2はS1以上に色々考えさせられます。

LGBT、人種、性別など偏見や差別、憎悪の問題も。

100年以上前の原作をベースにドラマ化された作品なのに、
「教師として最低だ」とか「セバスチャンが可哀想」などと
批判したり憤慨している人たちが、
実際は「ヘイトライム」そのものだったりするようで…
しかも全く自覚がないから怖ろしいです。

「私には夢がある。
それは、いつの日か私の幼い子どもたちが、肌の色ではなく、
人格そのものによって評価される国に住むという夢である。」

戦争どころか、差別もいじめも一向に無くなりそうにありません。
この夢は、一体いつになったら叶えられるのでしょうか。

話しは逸れますが、
私は幼い頃から亡き両親から“女の子だから”と、
あらゆる面で兄弟と差別され、いつも内心
“女の子に生まれたくて生まれてきたんじゃないのに…”
と不満で。

訴えても“わがままだ”としか受け取られず、
挙句の果てに「天邪鬼、変人」呼ばわりされました。

ただ平等に扱って欲しかっただけなのに、
戦前の教育を受けた大正生まれの人たちに理解される筈も無く
諦めましたが…。

いつ頃から使われるようになったかは知りませんが、
「女子力」という言葉を耳にする度に嫌な気分になります。

そういう私も
無意識に“男らしくない”等と言っていたことを反省しています。
これもれっきとした“差別”なのに。

 

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「アンという名の少女2」


今回はクリスマスに相応しく、
いつもにも増して心温まるシーンが多かったです。

髪をベリーショートにカットされ泣く泣く登校したアンに
“髪は伸びるから…”と慰め、
自分のリボンを外し結んであげたダイアナ…

男の子の格好をしてるアンに、
“パリでは女もズボンを穿くわ、私も試す”と言い、
“このドレスはあなたが着るべきよ”と
パフスリーブのドレスをプレゼントしてくれたジェニー
(アンが直前に稼いだ小銭で売ってくれたのかも?)

アンの部屋で女装したコールを見て驚くマリラに
大爆笑するアン、ダイアナ、コール…

ビリーのせいで手を骨折し絵を仕上げられないコールに
お手伝いを申し出る級友たち…

初めてセバスチャン(バッシュ)を見た時の
マリラ、マシュー、アンの三人三様の反応…

クリスマスカードを渡しに来てくれたジェリーと、
ギルバートからの小さな辞書のクリスマスプレゼント…

シャベルを探しに雪の中を行くマシューは
クリスマス・パントを見たいと言った老人(ペティボーン先生)を
車椅子を押して連れて行く…

ビクトリア女王役のレイチェルも可愛らしかったけど、
アンに負けじと代役を頑張ったマシューも素晴らしかったわ。

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「アンという名の少女2」

「アンという名の少女2」も半分終わってしまいましたが、
毎回、何かしら感動シーンがあります。

今回はマリラ。

いきなりアンから
「キスって何のためにするの?」と質問されますが
マシューとマリラは戸惑い、上手く答えられません。

後でマシューから
「あの子には豊かな人生を送って欲しい」と言われ、
一人悩むマリラ。

唯一頼れる存在のレイチェルに助言を求めてみても
全く参考にならず…
考え方が正反対だから当然ですが。

あれこれ考え抜いた挙句、
“直感に…自然に任せればいい…
キスは愛情表現で、相手への気持ち…”

そして、見た目を気にしすぎ、髪染めに失敗して嘆くアンに
「あなたもいつか誰かに愛され、そしてキスされる」と伝えると
アンは感動し「もう一度聞かせて」と頼みますが、
いつものマリラらしく「一度言えば十分でしょ」と言って、
緑に染まった不気味な髪を切ってやる。

素晴らしい!

 

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「アンという名の少女2」

(2)「小さなしるしは測定できるが、その解釈は無限」

カスバート家に下宿人中のネイトとダンロップの計画は着々と進み、
“金採掘の詐欺”の餌食になるのは、ダイアナの父のバリー氏のようです。

一方で、何も相談してくれない夫に、不満が募るバリー夫人…
当然ですよ。

ネイトを意識して髪型を変えたマリラでしたが、
気付いてくれたのは、マシュウとレイチェルだけ、
肝心のネイトには気付いてもらえません。

それどころか、ほかの女性たちにお世辞をいう彼を見て、
正体を悟ったみたい…ほっとしました。

繊細で芸術家タイプの少年コールは、
男子たちのいじめの標的になりそうです。

“排除することで優位に立とうとする”
これは、劣等感の裏返しなのでしょうね。

個性を認めない了見の狭い人たちは、どこにもいるようです。

自分が創り上げた空想に怯え、眠れないアン、
例の「お化けの森」ですね。

(外の物音より、
沢山のロウソクの方が気になって仕方なかったわ。)

文字を覚えはじめたジェリーに、
ささやかなプレゼントをするマシュウは雇い主の鑑ですね。

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「アンという名の少女2」

(1)「青春は希望の季節」

待ちに待った「アンという名の少女」のシーズン2がスタートしました。
(例によって録画)

翻訳本やサリバンの世界とは程遠いし、新たなエピソードも多いのですが、
それはそれと割り切っているので、楽しみが出来ました。

オープニングの映像は暗めながら美しくて素適、
“森の妖精”と言うよりは、やや現実的な“森ガール”といった感じです。

ロケは、やはり「オンタリオ」なのでしょうか…?

ミーガンフォローズ版も「アボンリーへの道」も
プリンスエドワード島と信じて疑わなかったのに、
ダルベイバイシーの外観など、ほんの数カット以外は、
オンタリオと知った時は、少なからずショックでしたが…。

「物語クラブ」は「赤毛のアン」だけでなく、
「ストーリーガール」(アボンリーへの道の原作)にもありました。

私も小中高の頃、本好きが高じて(?)空想したり、
拙い物語を書くのが密かな趣味でした。

ただ、日記にしてもそうですが、誰かに見られたくはないので、
書いては処分の繰り返しでした。
…あの頃を思い出しました。

アンみたいに仲間がいたら、さぞかし楽しかったでしょうに。
(アンの場合は共通の趣味と言う訳ではなさそうですが)

下宿人の正体を最初に気付くのは、多分ジェリー、
次がマシュウかな。
誰でもいいから早く気付いて!

マリラのように真面目に生きてきた女性に限って、
悪い男に惹かれてしまうみたいです。

今回一番好きだったのは、
アンがジェリーに読み書きを教えているシーン。

いかにもアンらしくて、ほのぼのとした気持ちになりました。

ところで、サイトには、マシュウとマリラが、“姉弟”となっていましたが、
このドラマでは“姉弟”の設定なのかしら…?

でもS1で、台詞が「マシュウ」の時、「兄さん!」の字幕があった記憶が…
(吹替え版は分かりません)

確かに(俳優の実年齢は別として)マリラの方が年上に感じます。

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「名探偵ポワロ」

「名探偵ポワロ」ついに終わってしまいました。
でも、最終話は、まだしっかりとは観てなくて…。

ポワロ…でも、いくつかは保存してあります。

まず「ゴルフ場殺人事件」
犯行動機や殺害方法は、酷いものでしたが、
ロマンチックなラストシーンが観たいが為に削除せず。

「杉の柩」は、一番好きな作品です。
女性の心理描写が巧みで、つい引き込まれてしまいました。

聡明で常に冷静なエリノアと婚約者ロディは、
美しく成長した共通の幼馴染みメアリと再会します。

一目でメアリに心を奪われてしまったロディは、
エリノアには上の空、
深く傷ついたエリノアは婚約指輪を返します。

ロディの一方的な心変わりにもかかわらず、
エリノアは、何の罪も無いメアリに嫉妬と憎しみを募らせ、
挙句、殺意を抱くように…でもそんな自分を許せない。

“憎む相手はメアリではなく、ロディでしょ?”と思うのですが、
こんな時、理屈は通用しないのかもしれません。

「杉の柩」には ダウントンアビーのヒューズさんが
出演してました。


「第三の女」も好きな作品です。

ノーマ(サードガール)の言動に目が離せないのです。
心配でたまらない気分。

また、ポワロ、オリヴァ夫人、ノーマの3人以外、
怪しい人ばかりで予想がつかずで、真相は意外でした。
(セカンドガールの吹き替えは岡村明美さん。)

「杉の柩」のエリノアにしても「第三の女」のノーマにしても、
真面目な女性が(男性でも)ポワロによって救われ、
最後に幸せを掴むお話が好きなのです。

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「名探偵ポワロ」

昨年4月からスタートした「名探偵ポワロ」(全70話)も、
次回が最終回となってしまいました。

ポワロは何度も観ているのに、
タイトルだけでは内容が思い出せないものも多いのです。

というのも、元々ミステリーは好きではないのですが、
放送の度に観てしまうのは、内容は二の次で、
あくまで“映像”そのものがお目当てだからです。

美しい風景は勿論、アールデコのインテリアや衣装、
ポアロとヘイスティングスやミス・レモンとの遣り取りとか…

だから肝心の謎解きにしても、上の空なんです。

そのせいか(年のせいもありますが)
犯人すら覚えていないことも多く、情けないです。

今回の「ヘラクレスの難業」にしてもご多分に漏れず、
アルプスの絶景だけは記憶にありましたが、
犯人はすっかり忘れてしまっていました。

それにしても、ポワロはロサコフ伯爵夫人のどこに
惹かれたのかしら?

“利用されてるだけ”なことぐらい分かっていたでしょうに…
“恋は盲目、理屈じゃ無い”ということなのでしょうか?

最終回「カーテン~ポワロ最後の事件~」は、
辛くて観たいような観たくないようなお話でしたね。

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「アンという名の少女2」

9月12日(日)から「アンという名の少女」(Anne with an “E”)の
シーズン2がスタートしますね。

あの“途中”的なラストから、
1年間待たされた挙げ句の「続き」というわけですかね。

当然、S2もあるとは思ってましたが、
先月、S1の再放送の告知を見たことで、予想が確信に変わりました。

海外ドラマって、シーズンのラストが
日本とは違うから驚かされますよね。

例えば「アボンリーへの道」のS6のラストシーンは、
灯台の前でフェリシティが泣いていて…

日本では引き続きS7が放映されたから良かったものの、
カナダの視聴者たちは、さぞかし気を揉んだことでしょうね。

横道に逸れました。

「アンという名の少女」を観た当初は、
“原作と違い過ぎる!”とかなり不満でしたが、
(“原作”と言っても、翻訳されたものしか読んでないのですが…)
“別物”と割り切って観ているうちに、次第に惹き付けられました。

続きが早く観たいと思っていたので、とても嬉しい…
新たな楽しみが出来ました。

私は、
“アンよりダイアナ、ギルバートよりジェリー”派なんです。

再放送
【第1回~第4回】8月28日(土)夜11時46分~翌午前2時49分
【第5回、第6回】9月5日(日)午前1時29分~2時59分(※土曜深夜)
【第7回、第8回(終)】9月6日(月)午前2時05分~3時35分(※日曜深夜)

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「ジェイン・エア」(2006)


アマゾンプライムで、BBCの「ジェイン・エア」を観ました。

ブロンテ姉妹は女子中学生の愛読書(?)で
映像の方も何本も観ましたが、
BBCのジェインはそれまでのヒロインたちと違って、
儚げではなく、逞しい容貌で声も低いから、
自立した女性としては相応しいのですが
薄幸には見えませんでした。

ジェインより目立っていたロチェスターも
粗野で軽薄な感じ、まるで遊び人の駄々っ子みたい…
もっと品位や威厳を備えた渋い大人であって欲しかったです。

バーサ…
緊張しながら待ってましたが、意外に普通で拍子抜け、
何の罪もないのに可哀想な女性です。

原作に忠実とのことで
荒涼とした風景や衣装はブロンテ作品のイメージ通りでしたが
レビューによれば、字幕版はかなりカットされているとか…

そのせいかもしれませんが、
イングラム嬢との経緯など腑に落ちない点が多々ありました。

何しろ読んだのが大昔のこと、世界文学全集等もとうの昔に処分し
購入するか図書館を利用しない限り確認出来ず、歯痒い思いです。

ともあれ、典型的なシンデレラストーリーは
150年以上経った今も少女(?)の憧れ、
知っている内容なのに感動し幸せな気分になれました。

「ジェーン・エア」を観ると、必ず「レベッカ」を思い出します。
(どちらもジョーン・フォンティン)
デュ・モーリア全集も大分前に処分…後悔先に立たずです。

※ 余談ですが、セント・ジョンの下の妹は、
  「ダウントンアビー」のドリュー夫人でした。

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