私、気になることは、調べずにはいられないのですよね…
「さくらご飯」にしても、自分の好みの味付けでいいのに、なんか釈然としなくて…
それで、図書館から、『聞き書 静岡の食事』という本を借りてきてしまいました。
この本の出版は、1986年ですが、
取材した人達が、主に、大正生まれなので、
分量書きなどは無く、稀にある場合でも、尺貫法でした。
昔の食卓には、山の幸、海の幸といった素朴な材料から作られた料理が並び、
ほぼ完璧な、地産地消だったようなのです。
でも残念なことに、自然と共に生きていた時代の日本の料理は、
ほとんどが忘れ去られ、私でさえ、知らないものばかりでした。
この本では、「さくらご飯」は、「さくら飯」として紹介されていて、
“刈り上げの時などの行事食で、
醤油の香りとご飯の香りが合わさって大変おいしい。
おかずは、あれこれつけず、野菜の漬け物くらいの方が良い”
とありました。
栄養的には、どうなんでしょうね…まあ、昔のことですから。
料理法は、
「米 1升(10合)に、
醤油(濃口) 4,5勺(81cc)、酒 5~7勺(90cc~126cc)を加え、
普通に炊く。生姜をすって少し入れることもある。」でした。
(1勺は、1合の10の1(18cc)です)
…合は普通に使っていても、勺は、ピンときませんよね。
米 1合では、醤油 8,1cc、酒 9cc~12,6cc になりますから、
やっぱり、大さじ1杯では、多過ぎるわけです。
(計量スプーンの大さじ1杯は15cc)
…茶色の「さくらご飯」だなんてイヤだわ…
『日本の食生活全集 22』「聞き書 静岡の食事」
編集/「日本の食生活全集 静岡」編集委員会 代表/大石貞男
発行/農山漁村文化協会
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