* 「世界ウルルン滞在記」

「みんな元気に! 復活スペシャル」

「ウルルンのスペシャル、あるよ!」と知らされ録画。
観ました。3回に分けてですが。

番組が終了して2年半も経つので、「もう感動しないかも」とも思いましたが、
やっぱり素晴らしい番組でした。

司会は佐藤隆太さんと倉科カナさん。
それに、ご意見番として徳光和夫さんも。

ゲストは、津川雅彦さん(石坂浩二さんの方が良かった)と堀北真希さん。
ナレーターは下條アトムさん。当然です。

まずは「再会ウルルン」から。

向井 理さんが、カンボジアの家族と4年ぶりの再会をはたしました。
ホームステイ先のビンさん一家のことも、
地雷を撤去しながら畑を開墾したことも覚えていましたが、
向井 理さんの記憶はおぼろげで…

井戸掘りが成功し「夢が叶った」と言ったお父さん、
ですが、厳しい環境で生きていく人にとっては、
「頼もしい息子の存在」こそが一番の夢のようにも思えましたが…

カンボジアに限りませんが、地雷のことを思うと、
やり場のない怒りと深い悲しみに襲われます。

Wikipediaによれば
「…いまだに、7000万個とも1億個とも言われる対人地雷が埋設している…」

続いて、「ウルルン」が最初の仕事という新人の堀井新太さんが
パブアニューギニア、フリ族の生活を体験。

ホームステイ先のおばあさんの優しさやお父さんの厳しさ、
この番組を観ていると、外見や言葉、文化、風習が違っても、
人の心は、世界中変わらないことに気付かされます。

「ウルルンに出たかった」という内山理名さんは
セルビア、コヴァチツァ村の農家の暮らしを体験しました。

猛烈な臭いの干し草と牛糞の肥料、生きたままも鶏の頭を切り落としたり…
可愛らしい民族衣装や素朴な生活に憧れてはいても、
自給自足の生活は、今の日本人には難しいかもしれません。

私は見ている番組が偏っているせいか、向井 理さんのことを知りませんでした。
名前も顔も。完全に取り残されている…
でも、(ドラマでは観てなくても)内山理名さんのことは、何となく知っていました。

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「ウルルン・リターンズ」…バイカル湖(小栗旬さん)

氷点下45度の真冬のバイカル湖…
辺り一面、氷霧に包まれた幻想的な風景…
そこは、ロシア民謡「バイカル湖のほとり」の世界。
まるで外は冷凍庫、そんな厳しい環境のも、逞しく暮らしている人々がいるのです。

風花でさえ、5年に1~2回しか舞わない地方で暮らしているため、
銀世界に憧れ、積雪の山登りをしたのも今は昔…寄る年波には勝てません。
今では温暖な地に住めることに感謝してます。

小栗旬さんは当時18歳…
現在何歳なのかは分かりませんが(何年前に見たのか、忘れてしまいました。)
最終回のビデオレターでは、恥ずかしがって隠れていた小さな女の子が、
高校生位(?)になっていました…
スタッフが持参した小栗旬さんの写真集に、
ホームステイ先の家族の皆さんは、とても驚いていました。

当時、小栗さんは
「俳優の仕事は自分の性格に合わないような気がして、やめようと思っている。」
と言っていましたが、
写真集が出され、ウルルンのDVDにも加えられているのですから、
さそかし活躍されているのでしょう。(芸能人に不案内で…)

バイカル湖の厚い氷に穴を開け、極寒の中での魚釣り、
積雪を踏み分けての鹿狩りでは、お父さんの「とどめを刺せ」の声が…
戸惑いながらも、小栗さんの口から漏れた「ゴメンね」に、
「気持ちは分かるが遊びじゃないんだよ。魚を捕る時可哀想と思うのか?」
…生きてくいくためには当然なこと…
でも、一度の経験も無いのに、何の躊躇もなくとどめを刺せる人がいたのなら、
その方が怖いけど…

いつも思うことですが、旅先で出会った外国人って、
どうして、誰もが素敵なことを言うのでしょう。
ここのお父さんにしても、お母さんにしても…
お父さん曰く、
「誰だって寒いのはイヤなんだ。大切なのは仕事を楽しむこと。
好きなら辛くても頑張れるはず…」
特別、珍しくもない言葉かもしれませんが、私には哲学者の格言に思えました。
(好きではない仕事に就いている人の方が、多いような気もしますが…)

一人暮らしの75歳のお祖父さんは、
「子供達は一緒に住もうと言ってくれる。
再婚相手を紹介すると言ってくれた人もいた。
でも、寂しくても相手に気を遣って暮らすより、一人の方が気楽でいい…」と…
最も共感を覚えた言葉でした。

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「ウルルン・リターンズ」…エクアドル(塚本高史さん)

一番の好物は、
「焼き肉とお母さん手作りのバナナジュース」という塚本高史さん。
向かった先は、エクアドルにある大規模なバナナ農場…

ここでは、美味しく安全なバナナを世界の人々に提供するため、
無農薬栽培が行われていますが、その労働は大変厳しいようでした。

日本の18歳の若者が、
いきなり、40~60キロのバナナを担がされたのですから、
「マジ、ヤバイ」「マジ、ムリ」「チョ~キツイ」を連発しても当然でしょう。

安全な食べ物を作るためには、時間と労働力が必要、
大変でも、敢えて農薬に頼らない方法を続けていることに感心しました。

感心したと言えば、以前見た時にも感じたのですが、
ホームステイ先のご夫妻(奥さんは市長さん)を始め、
指導役の男性が人格者だったことにも、改めて感動しました。
(毎回、ウルルンのホームステイ先の人達は素晴らしいです。)

日本向けのバナナの箱詰めの時、「日本が一番厳しい」と言ってましたが、
日本は、農産物に対しても、工場で作られたような規格を求めるのですよね。
商社のせいなのか、国民性なのかは分かりませんが…

塚本高史さんの言動のすべてが、いかにも今時の日本の若者らしく、
微笑ましく拝見しました。

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「ウルルン・リターンズ」…ネパール(藤原竜也さん)

2000年3月26日の放送だった藤原竜也さんのウルルン。

屈託の無さげな17歳の若者と、ネパールの健気な6人姉妹との出会い…
跡取り息子が欲しかったお父さんとも…

ネパールでは婿を迎えることが無いので、たとえ仮初めの息子であったとしても、
夢が叶って本当に嬉しそうでしたよね。

最終回スペシャルでのビデオレターによれば、
今でも、息子の帰りを待っているようでしたが…

今回、藤原さんと同い年の、次女・ザンネソーリさんとの未公開シーンが、
多く加えられていた様に感じました。

ザンネソーリさんは、親の決めた人と結婚をされていましたが、
“結婚は辛い…”と語っていたし、表情からも幸せそうには見えなかったです。
彼女は、藤原さんに恋し、帰りを待っていたから…
ゼンネソーリさんにとって藤原さんは、“永遠の恋人”なのかも知れませんね。

ビデオレターを見ていて、彼女の気持ちを知ってしまってたから、
尚のこと、“いつまでの待っている”の別れの言葉に泣けました。

・・・感動の余韻に浸る間もなく、映し出された徳光さんの姿・・・
「・・・・・ザンネソーリはザンネンそう」・・・残念なのは私の方ですよ。

毎度の事ですが、お粗末な一句は要りません。
折角の感動が台無しですよ。
お願いですから、感動のまま番組を終わらせてください。

ザンネソーリさんにも、藤原竜也さんにも、ウルルンファンにも失礼ですよ。

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ウルルンの本

図書館に行ったついでに、『世界ウルルン滞在記』(ポプラ社)を借りてきました。

番組が終了したことで、この本には、全放送リストが載っていました。
(それが見たくて借りたのですが。)
他に、多数のインタビュー、スタッフ裏話、ウルルン年表、
ウルルン世界地図などが載せられていました。

第1回目は1995年4月9日で、旅人は奥居香さんでスペイン・フラメンコ編、
最後の旅人は、「さよなら再会スペシャル」を除けば、
2008年8月10日、フランス・オリジナル家具作りの三田村邦彦さん。

最多は、ミスター・ウルルンこと、山本太郎さんの10ヶ国。
延べ688人のレポーターとありましたが、何度も出演された人も大勢いました。
それにしても、104の国と地域は凄いです。

スタッフのエピソードとして、
パプアニューギニア・ラバウルの取材で、現地の人から、
「日本の兵隊さんに、本当に良くして貰いました。」と言われたとありましたが、
嬉しいエピソードです。

ところで明晩のリターンズの旅人は、藤原竜也さんですね。
「ネパールの6人姉妹と、息子が欲しかったお父さんに出会った~」ですね。
(2000年3月26日放送)

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「ウルルン・リターンズ」…エチオピア(玉木宏さん)

前回の「ウルルンリターンズ」は、
山本太郎さんのニューギニア編でしたが、
2週とも、見逃してしましました。

今回の旅人は玉木宏さんで、エチオピアの高地に暮らすコンソ族の生活を体験。
(2002年5月5日の放送でした。)
コンソ族の挨拶(ほとんど合い言葉)は「ナガイタ」、
その意味は“平和”と言うだけあって、平和を尊ぶ民主的で働き者の人達でした。

厳しい環境の中、食事は発酵させた飲み物のチャガだけなのに、
均整の取れた逞しい肉体の人達ばかり…ここには糖尿病など無いのでしょう。
肥満大国の人達に見せたい思いでした。

でも、食事が苦いチャガだけというのは、玉木さんには辛かったことでしょうね。
見かねたホームステイ先の、村長(とても若い村長)の弟が、
蜂蜜を買って混ぜてくれて、その時は、何とか飲めたのですが…

水は、坂道を30分下った水汲み場まで、汲みに行かなければならず、
20キロの重さの水を担いでの(登り坂)帰り道が、2時間掛かってしまっても、
日本人には仕方無いことです…

「下の生活は便利だけど、バラバラ(村人の心)になる。」と…
村長のカルマさんからの別れの言葉は、
「平和が大切だ。平和に生きてくれ。」でした。
究極の別れの言葉ですね。

来週は再放送ですが、次回(再来週)は藤原竜也さんのネパール編です。
ホームステイ先には、健気な美人6姉妹がいましたよね。

ところで、初回の阿部サダヲさんは別として、
上地雄輔さん、山本太郎さん、玉木宏さん、藤原竜也さんと続くと言うことは、
次は、小栗旬さんか、塚本高史さんという事でしょうか?
(来年1月23日発売のDVDに収められている旅人達です・・・)

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「ウルルン・リターンズ」…エクアドル(上地雄輔さん)

昨夜の「ウルルン・リターンズ」は、
「羞恥心」の上地雄輔さんが旅人でした。
行った先は、南米、赤道直下の国、エクアドル共和国。

「…6年前の当時は、彼のスケジュール表は真っ白で、
“羞恥心”という言葉も知らなかった。」と紹介、
もし事実としても、失礼でしょう。

ワオラニ族の人達は、気持ちを即興で歌う人達で、
いきなりそれを求められても、上地さんに出来なくても仕方ないですよ。
ミュージシャンならいざ知らず、普通の人には無理ですよ。

皆さん優しい表情の人ばかりで、猿を御馳走で出来なかったことが、
何より残念だったようでしたが、
上地さんにとっては、むしろ“助かった!”のでは…?

上地さんのお祖父さんが持たせてくれた「お餅」の材料で、
安倍川餅と磯辺巻きを作り、振る舞っていましたが、
一番美味しそうに食べていたのは、上地さん御自身に見えましたね。

日本人にとっては辛い食べ物なのに、嫌そうな表情も見せず、
常に笑みを絶やさないで食べていた上地雄輔さん・・・
本当に辛抱強くて優しい人なんですね。感心しました!

それなのに、最後の、
「上地さん 知識はないが 知恵はある」(違っていたら御免なさい。)
の一句…
褒めているつもりかも知れませんが、はっきり言って要らなかったです。

前回の時も感じましたが、
感動的な別れのシーンのまま、終わって欲しかったです。

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「ウルルン・リターンズ」…チェコ(阿部サダヲさん)

BS-iで「世界ウルルン滞在記」のリターンズが始まりました。

初回の昨夜は、阿部サダヲさんのチェコ、プラハの回でした。
スタジオトークが無くなった分だけ長くなり、スメタナのモルダウを聴きながら、
プラハの美しい風景がふんだんに見られて良かったです。

アニメーション作りは、非常に根気が要る作業ですが、
阿部さんは実に楽しそうでしたね。
やればやるほど凝りたくなる気持ち、解ります!

以前の放送の時も、ナレーションは下條アトムさんだったと思いますが、
再編集ということで、ナレーションも新たに入れたのでしょうか?

松尾スズキさんが良くなかったわけでは無いのですが、
やっぱり、ウルルンはアトムさんですね。

ところで、図書館で、以前発売されたウルルンの本を借りた時も思いましたが、
(放送日が記されていなかったから、)
再編集ではあっても、前回の放送日を言って欲しかったです。

知りたいのは私だけで、
大部分の人にとっては、どうでもいいことなのかも知れませんが…
それとも、テロップで流れたのを見逃したのでしょうか?

また、初回なので仕方無いとしても、司会者は要らないのでは…?
次回は、上地雄輔さんの旅です。

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嬉しいお知らせ!!

もう見ることは出来ないと思っていた「世界ウルルン滞在記」ですが、
BS-iにて、再放送が決まったそうです。

詳細は分かりませんが、
初回は、10月10日(金) 22:00~22:54 とのことです。
第1回目から再放送して貰えたら嬉しいけれど、期待しないことにします。

とにかく、忘れないようにメモしておかなければ…

それから、2009年1月23日(金)に、DVDが発売されるそうですね。
全6巻 各2,625円(税込)

#1 小栗旬 (氷点下40℃ 真冬のバイカル湖に…小栗旬が出会った)
#2 上地雄輔 (ジャングルの即興詩人ワオラニ族に…上地雄輔が出会った)
#3 玉木宏 (エチオピア 雲の上で暮らすコンソ族に…玉木宏が出会った)
#4 塚本高史 (エクアドルの本場のバナナに…塚本高史が出会った)
#5 藤原竜也 (ネパール・下町の6人姉妹に…藤原竜也が出会った)
#6 山本太郎 (ニューギニアの裸族に…山本太郎が出会った)

売れ行き好調なら、他の人のDVDも発売されるのでしょうかね…?

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ウルルン2008…さよなら 大感謝スペシャル

遂に最終回!
毎週楽しみにしてきたウルルンも、今回で終わりです。
(9月2週で終わりだなんて…)

13年間で、延べ688人の旅人とは凄いですね。
過去の旅の映像が、次々と流れていく中で、
どれ一つとして、思い出せないシーンはありませんでした。

でもそれは、ほんの一部、映らなかった人の方が多い訳ですからね。
旅人の名前を見れば、映らなかった旅も思い出せるのに、
リニューアル時に、以前の記録が削除されてしまった事が残念です。

ウルルンの力は大きいですよね。
芸人さんから画家になったジミー大西さんや、
その後も韓国に残り、今では韓国で俳優をしている塩田貞治さんなど、
番組が切っ掛けで、人生が変わった人もいましたから…

最終回と言うことで、懐かしい声を聞かせて貰えました。
ゴリさんが時は、松尾スズキさんだった筈なのに、
下條アトムさんのナレーションになっていましたね。

地球は広くて、言葉や文化や肌の色が違っても、みんな同じ人間、
たった一週間でも心は通じ、別れの悲しみも流れる涙も同じです。

そこに、何の利害関係も無いからなのでしょうね。
政治の世界と違って…
また、世界の厳しい現実も思い知らされました。

多くの旅人の皆様、お世話になった旅先の皆様、そして、スタッフの皆様、
沢山の感動を与えてくださって、ありがとうございました。

出来ることなら、第一回目から、もう一度見たい気持ちで一杯です。

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