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不死鳥都市の100年

先日「カラーでよみがえる東京」~不死鳥都市の100年(NHKスペシャル)を観ました。

世界中から収集した、東京を撮影した白黒映像をカラー化したものですが、
そこには東日本大震災の際、海外から驚愕と共に賞賛された日本人の行動と
同じ姿が残されていました。

関東大震災直後、また東京大空襲で焼出され、
上野の森に集まった被災者たちが、秩序を乱すことなく長蛇の列に並び、
辛抱強く炊き出しの順番を待っているのです。

このような映像は、以前にも何度か見ましたが、
改めて同じ日本人として感動し、誇りに感じました。

それなのに、何故か少しばかり怖い気がして…
その後に映し出された伊丹万作の一文が私の疑問に答えてくれました。

「多くの人が今度の戦争でだまされていたという。
いくらだます者がいても、だれ一人だまされる者がいなかったとしたら
今度のような戦争は成り立たなかったに違いないのである。
「だまされていた」といって平気でいられる国民なら
おそらく今後も何度でもだまされるだろう。
いや、現在でもすでに別のうそによって
だまされ始めているに違いないのである。」

騙されなかった人たちは、「国賊」「非国民」と弾圧されたのでした。

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