「花子とアン」
製糸工場から逃げたかよちゃん…
そして、ももちゃんも北海道の悲惨な暮らしから逃げてきました。
朝市くんへの想いを断ち切って、北海道の開拓民に嫁いだももちゃん、
食べるものも着る物も不足し、冬の厳しさにも耐え、
夫亡き後は、馬小屋で寝ていたという…
冷蔵庫やガスコンロのある村岡家の豊かさに驚き、
自分が惨めに感じて、悲しくなるのも当然です。
安東家の兄妹四人のうち、学力優秀なはなだけが高等教育を受け、
兄と妹たちは尋常小学校のみで辛い目に…
でも、仕方ないです。
おとうを弁護するつもりはありませんが、地主の息子の武は進学しても、
安東家は貧しい小作農ゆえ、無い袖は振れませんから。
はなにしても給費生、それに吉太郎は勉強が嫌いでしたし…
実際の村岡花子さん(旧姓・安中はな)の弟妹たちも、
奉公や養子に出され、音信不通になってしまった人もいたそうです。
ちなみに村岡花子さんは安中逸平(ドラマでは吉平)、てつ(ふじ)の長女で、
7人の弟妹(千代、庄三郎、健次郎、梅(梅子)、磯雄、雪、邦久)がいました。
現代人の感覚では、「兄妹を差別するとは許せない」となりますが、
日本が貧しく、今以上に格差社会だった時代、
一人だけでも教育を受けられることは誇りになったでしょうから、
弟妹の犠牲はやむを得なかったのかもしれません。
ところで、昨日の放送で、ももちゃんが茶殻を撒いて掃き掃除していましたが、
私も子供の頃したことがあります。
…最近、便利なはずの掃除機が重く手入れが面倒い感じ、
ほうきの方が手軽に思えてきました。
歩ちゃんがいなくなって寂しい村岡家…
書斎にあった甲州の親子達磨も消えてしまいました。
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