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2014年8月

前兆…?

日本だけでは無いでしょうが、国家権力やメディア等によって、
無意識のうちに世論がナショナリズムに傾いているような気がして怖いです。
ここ数年(安倍首相になって)、特にそう感じます。

こう書くと、“日本人ではないだろう!”と言われそうですが、
例えば、クールジャパン戦略にしてもそうですが、
バラエティ番組などで、過去現在において、いかに日本人が、
他国への技術援助や奉仕活動などを行い、感謝されているかとか、
日本に滞在中の外国人に、日本の素晴らしい点を語らせることによって、
「日本は素晴らしい国」「日本人に生まれて良かった!」
と自己満足に浸るようになるのです。

その一方で、外国に対し過去に日本が行った悪事を取り上げることは皆無に等しく、
また、海外の情報(特に近隣国)についてはマイナス面ばかりを流している。

反戦を唱えると売国奴と罵られることも異常ですが、
国際結婚した芸能人への誹謗中傷や盲導犬への卑怯な悪戯、
また少数派や弱者に対する差別や、少し前の「アンネの日記」破損事件、
ホームレスへの襲撃事件までもが、国家主義の影響に思えてしまいます。

思い過ごしでしょうか。

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「花子とアン」

愛犬テルが徴用され悲しむ美里ちゃんが心配なあまり、
「ラジオの時間」で、「軍用犬」を「テル号」と嘘を言ってしまった花子…

これは原案の「アンのゆりかご」通りです。
フィクション部分は吉太郎(架空の人物)の場面だけでした。

戦争体験者の父に聞くと、実際ペットや家畜だけでなく、
お寺の釣り鐘、農機具、刃物類、鍋釜、貴金属等々は当然のこと、
漁村では漁船(漁師も一緒に)も強制的に供出させられたそうです。

馬鹿正直な母の実家では、先祖伝来の刀も供出したそうですが、
貴金属などに関しては、ネコババされるケースも多かったようです。

また驚くことに、戦中戦後の食糧難の時代、
日本でも、犬(赤犬が一番美味とか)を食用にしていたらしい…。

戦中戦後に限らなかったような気もしますが…。

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「花子とアン」

「アンのゆりかご」は原案でにすぎないと納得しているつもりですが、
たまに、どうしてもスッキリしないことがあります。

今日の「…美里はももと旭のたっての願いで村岡家の養女になりました」
というナレーションの、“ももと旭のたっての願いで”に、
村岡夫妻を美化する意図を感じてしまいました。

「アンのゆりかご」には、
花子と儆三(英治)は、みどり(美里)が道雄(歩)と同じ誕生日であることが
偶然とは思えなかった。
二人は、みどりを自分達の娘として大切に育てたいと梅子(もも)と巌(旭)
心を込めて頼んだ。妹夫婦の笑顔とともに、願いは聞き届けられた。
(249ページ)
とありました。

当事者がみな故人となった今、真実を知る術はありませんが、
ちょっとした余計な一言が批判の種となることもあるのではないでしょうか。

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「花子とアン」

ももちゃんと旭さんの長女は英治さんによって「美里(みさと)」と命名されました。
モデルのうめ(梅子)さんと書家の坂田巌さん夫妻の長女の名前も、
村岡花子さんの夫、儆三さんが「みどり」と名付けました。
(なぜ「桃太郎」…芸者さんの源氏名じゃあるまいし…)

みどりさんと妹の晴子さんが飼っていた犬の名前も「テル」、
また、「ラジオのおばさん」で有名になった村岡花子さんは、
複数の声帯模写芸人に真似され、とても恥ずかしい思いをされたようです。

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「花子とアン」

ももちゃんの結婚と出産、朝市の出版の依頼と結婚報告…
終盤となったせいか展開が早いですね。

ももちゃんがあっさり承諾したことは意外でしたが、
昔の結婚は、案外そんなものだったかもしれませんね。

余談ですが、私の両親は戦時中にお見合い結婚したのですが、
母の話では お見合いは母の実家で行われたとはいえ、
お茶を出しただけで、ろくに顔も見ていなかったそうです。
父によると、母の姉と妹二人も同席していたので区別が付かなかったのこと…
お互い顔さえよく知らないまま、周りに決められてしまったらしいのです。

朝市には幸せになって欲しい反面、
はなへの想いを貫く方が朝市らしいような気もしました。

朝市より武の結婚報告が良かった…
朝市には確か兄がいたはずですが、武は一人っ子なのでしょうか?

地主の息子なら縁談の口も多いのでしょうが、
理想が高く、選り好みしてるのかも知れませんね。

かよちゃんも未婚…
醍醐さんと吉太郎の恋の行方も気になります。

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「花子とアン」

結婚式に出席した時とは別人のようになってしまったももちゃん…
裕福で幸せそうなお姉やんとの違いに、心を閉ざしてしまったのも頷けます。

でも、息子を亡くしたことで仕事に没頭し出したことや、
差別を受けている場を目の当たりにして、
“辛いのは自分だけじゃない…
きっと、お姉やんも、お嬢様学校で辛い目にあったに違いない…”
と悟ったことでしょう。

ところで、いい年して、リアリティを追求するのも大人気ないことですが、
かよちゃんが製糸工場から逃げ出してきて、修和女学校に辿り着いた時は、
殆ど行き倒れ状態で、身なりもボロボロでしたが、
ももちゃんは意外に身ぎれいで、拍子抜けしてしまいました。

着物は蓮子さんが着替えさせてくれたのかも、と想像することも出来ますが、
病気の夫を医者に診せるお金さえ無かったのに、
北海道からの運賃をどう工面したのでしょう?
この先、ももちゃんの口から説明があるかも知れませんが…
(今ならヒッチハイク…)

リアリティでもう一つ、
いつも気になるのは、着物の着方が綺麗過ぎること。
いかにも着付師に着せて貰ったようで、生活感が感じられません。

昔の映画などを見ると、もっと自然に着ています。

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「花子とアン」

製糸工場から逃げたかよちゃん…
そして、ももちゃんも北海道の悲惨な暮らしから逃げてきました。

朝市くんへの想いを断ち切って、北海道の開拓民に嫁いだももちゃん、
食べるものも着る物も不足し、冬の厳しさにも耐え、
夫亡き後は、馬小屋で寝ていたという…

冷蔵庫やガスコンロのある村岡家の豊かさに驚き、
自分が惨めに感じて、悲しくなるのも当然です。

安東家の兄妹四人のうち、学力優秀なはなだけが高等教育を受け、
兄と妹たちは尋常小学校のみで辛い目に…

でも、仕方ないです。
おとうを弁護するつもりはありませんが、地主の息子の武は進学しても、
安東家は貧しい小作農ゆえ、無い袖は振れませんから。
はなにしても給費生、それに吉太郎は勉強が嫌いでしたし…

実際の村岡花子さん(旧姓・安中はな)の弟妹たちも、
奉公や養子に出され、音信不通になってしまった人もいたそうです。

ちなみに村岡花子さんは安中逸平(ドラマでは吉平)、てつ(ふじ)の長女で、
7人の弟妹(千代、庄三郎、健次郎、梅(梅子)、磯雄、雪、邦久)がいました。

現代人の感覚では、「兄妹を差別するとは許せない」となりますが、
日本が貧しく、今以上に格差社会だった時代、
一人だけでも教育を受けられることは誇りになったでしょうから、
弟妹の犠牲はやむを得なかったのかもしれません。

ところで、昨日の放送で、ももちゃんが茶殻を撒いて掃き掃除していましたが、
私も子供の頃したことがあります。

…最近、便利なはずの掃除機が重く手入れが面倒い感じ、
ほうきの方が手軽に思えてきました。

歩ちゃんがいなくなって寂しい村岡家…
書斎にあった甲州の親子達磨も消えてしまいました。

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「花子とアン」

あんなに元気で可愛かった歩ちゃんがもういない…
身内にとっては本当に辛いことでしょう。

歩ちゃん(史実では道雄)が天国へ旅立ったのは、1926年(T15)9月1日でしたが、
前妻との長男・嘉男(道雄の異母兄)の命日も、9月1日(T12…関東大震災)でした。

そして、後に養女になるみどり(ドラマでは美里)の誕生日は道雄と同じ9月13日。
私には偶然が重なったとしか思えないのですが、
村岡夫妻にとっては、単なる偶然とは思えなかったのも頷けます。

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村岡嘉男(ドラマには登場しない)          ?~1923年(T12)9月1日
村岡道雄(ドラマでは歩)    1920年(T9)9月13日~1926年(T15)9月1日
村岡みどり(ドラマでは美里)  1932年(S7)9月13日~1994(H6)

なお、みどりさんは花子の妹の梅(後の梅子、ドラマではもも)の長女で、
「アンのゆりかご」の著者の村岡恵里さん(1967~)は、みどりさんの次女です。

また、みどりさんの長女・美枝さん(1960~)は翻訳家で、
「アンの想い出の日々 赤毛のアン・シリーズ 11」や、
「アボンリーへの道」のノベライズ(金の星社)、
「うわさの恋人」「アビゲイルの求婚者」「氷上の熱戦」など多数翻訳されています。

説明が分かりにくてごめんなさい。
詳しくお知りになりたい方は、
こちら(村岡花子 近・現代系図ワールド~NHK朝ドラ「花子とアン」)をどうぞ。

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「花子とアン」

葬儀が終わり、家族とごく親しい人だけが集まっている…
今日も涙の15分でした。

蓮さまの詠がしたためられた短冊…達筆ですね。

「花子とアン」は文筆家が多いせいか(?)、手紙の類が度々映ります。
その度に、どれも同じ人が書いたのでは…?と思ってしまいます。
特に毛筆…(蓮子、蓮子の兄、英治、香澄、宮本、嘉納鉱業)

硬筆(花子、吉平、吉太郎、ふじ、かよ)は分かりませんが、
万年筆の筆跡(花子、蓮子、宇田川満代)も同じように見えました。

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「花子とアン」

虹になってしまった歩ちゃん…

我が子に先立たれることほど残酷なことは無い…
まだ幼く、突然の死…
まるで悪夢でも見ているかのように、忽然と消えてしまったのですから、
本当に辛いです。

原案(「アンのゆりかご」)を読んだので、
村岡夫妻の長男の道雄(大正9年(1920)9月13日~大正15(1926)年9月1日)が
疫痢で亡くなったことは知ってましたが、子役ちゃんの名演技に涙が出ました。

そこには、発症から臨終前後の様子がリアルに描かれていて、
病院に駆けつけ、花子に寄り添ってくれたのは宮崎燁子(白蓮)でした。

花子は告別式の間、教会の最前列で神を呪っていたという…

病気の妻(幸)と長男(嘉男)を捨て、花子と結婚した儆三と、
二人から儆三を奪った花子…

人を傷付け、自分たちだけの幸せに酔いしれていたことへの制裁だとしても、
あまりにもむごい仕打ち…

ドラマが「アンのゆりかご」通り作れなくても仕方ないです。

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「花子とアン」

腕白で聞き分けの無い歩くんに、悪戦苦闘のはなさん…

素直で聞き分けよければ、親は苦労しませんが、
子供というのは、親の思い通りにはならないものです。
でも、それぐらいの方がいいようにも思いますが…。

「むやみに約束はするな」は子育ての鉄則、
「我慢しなさいと叱るより関心を逸らせる」のも小さい子には有効な手段、
吉太郎さんが子供の扱いが上手で驚きました。

一方、蓮子さんのところの純平くんはお行儀の良いお利口さん…
逆に蓮子さんが姑の浪子さんに躾けられているようです。

家事が全く出来ない蓮子さんを、人並みになるよう躾けているだけで、
浪子さんは意地悪でもないし、嫁いびりでもないと思います。

ところで、醍醐さん、お料理出来るのね。
卵焼きがちょっと焦げていたところは、小道具さんのこだわりかも…

明日はハンカチが必要…。

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化粧石鹸

初めて行ったスーパーでのこと、
いつもは薬局で購入している洗顔用の石鹸を買おうと思い、
店員さんに“化粧石鹸”が置いてある場所を尋ねると、
怪訝な顔で「“化粧石鹸”って、お化粧の時の石鹸…ですか?」と言う…

“固形の洗顔石鹸”が欲しい旨を伝えても、よく分からないらしく、
別の店員さんに聞いてくれたのですが、その人も戸惑いの表情を見せ、
それでも浴用石鹸などが置かれた場所へ案内してくれました。

“洗顔石鹸”はありましたが、
いつもの石鹸(ユゼ黒砂糖)は無くて…

いつの頃からか、洗顔フォームが一般的になったようで、
私も何種類か試してはみましたが、普段お化粧をしないせいなのか、
固形石鹸の方が手軽に感じるのです。
…添加物が少ないのも安心…

「洗濯石鹸」「台所石鹸」「化粧石鹸」は日常的に使っていたのに、
今では通じにくい日本語になってしまったみたいです。

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「花子とアン」

集いの場がカフェ・ドミンゴから村岡家に移った感じですが、
村岡家の間取りってどうなってるのかしら?

村岡家には夫妻と歩くん、それに英治さんの父平祐さんとかよちゃんがいて、
さらに、家出してきた醍醐さんが加わり…
が、程なくして畠山さんの家の離れに移りましたが…。

公式HPの「特集」に「修和女学校」や「甲府の安東家」のセット間取り等が
載っていたため、想像の翼を広げることが出来ましたが、
村岡家や宮本家の間取りなども見てみたいです。

女学校時代は人一倍結婚願望が強かった醍醐さんでしたが、
今では花子以上にキャリアウーマンとして頑張っています。

優しくて行動力があって、常に花子の味方の頼もしい醍醐さん…
宇田川満代さんのように、運命の人との出会いはあるのでしょうか。

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「花子とアン」

先週のかよちゃんには涙涙でした。

突然の求婚に恥ずかしくて「郁弥さんのばかっちょ!」
と、店の外に飛び出してしまったかよちゃん…

「なんで素直に「はい」って言えなんだずら…」
「もう一度郁弥さんに会いたい。会って“はい”と言いたい…」

悔やんでも悔やみきれないかよちゃんに、
掛ける言葉が見つからない花子…
ドラマと分かっていても、涙が止まりませんでした。

家族と暮らせるようになった蓮子さんも前途多難のようです。
お姫様だった蓮子さんに家事は酷…
(蓮さま、風貌が以前とは別人のようになってしまいました。)
wikipediaには、
「…裁縫は得意であったが、炊事洗濯は出来ない燁子(白蓮)に代わり、
姑の槌子が家事と育児を引き受けた。
燁子は小説を執筆し歌集も出版、色紙や講演の依頼も引き受け、
龍介が動けなかった3年間は燁子の筆一本で家計を支えた。」
とありました。
ドラマの嫁姑関係も、そうあって欲しかったです。

ところで、宇田川満代さんにはびっくりしました。
宇田川さんはあくまで架空の女流作家なのでしょうが
咄嗟に浮かんだのは、男性遍歴で有名な宇野千代さんでした。
(宇田川さんの夫役はどなた…?)

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