「我が大草原の母」(2010)
「愛はこの世で何よりも温かい太陽だ…」
録画しておいた中国映画「我が大草原の母」を観ました。
(中国映画といっても内モンゴルですが…)
冒頭、
「三年にわたる自然災害により上海で飢餓に苦しむ三千人の孤児が
内モンゴルに引き取られた。この雄大は草原で彼らの命が救われた…」
とありましたが、これは自然災害などではなく、
毛沢東の大躍進政策失敗のことではないでしょうか?
(wikipediaによれば、推定二千万から五千万人の餓死者を出したとか…)
また、文革の犠牲者は数百人から一千万人以上とみられ、
天安門事件での犠牲者は数万人…
中国五千年(確か以前は三千年?)多くの犠牲者を出した事実を、
封印しようとしている中国政府…
日本の歴史認識を批判する資格はないと思います。
閑話休題、
大変美しい映画でした。
広大な自然も、詩のような台詞も、何より見返りを求めない愛…
台詞の一つ一つに、権力への批判が込められているように感じました。
これまで中国映画ベスト3は、
「變臉 この櫂に手をそえて」「山の郵便配達」「乳泉村の子」でしたが、
「我が大草原の母」も負けないくらい泣けました。
…中国残留孤児の人たちのことが浮かびました。
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