「花子とアン」
前にも書いたかもしれませんが、
「花子とアン」に惹かれる理由の一つが
耳に心地良い、女性たちの言葉遣いなんです。
修和女学校の教師たちはもとより、
女生徒たちの、いかにも「乙女らしい会話」を聞いているだけで、
とても穏やかな気分になれるのです。
明治時代ならでは…
というより、石坂洋次郎原作の映画などでも、そうなのですから、
時代だけでなく、住む世界が違う、ということなのでしょう。
事実、育ちの悪い私は、生まれてこの方、
「ごきげんよう」などと挨拶したことは、一度もありません…
日本語が乱れていると言われて久しいですが、
正しい正しくないは別として、
今、女性言葉で話しているのは、多分、特権階級の女性たちと、
「オネエ」で活動している人たちだけのようにも思えます。
私は、ウーマンリブに影響された世代ということもあって、
住井すゑさんや市川房枝さん等々、差別と闘った女性たちを尊敬していますが、
たとえば市川さんのように、性差の無い言葉遣いが理想と思っているのに、
修和女学校の人たちの会話を、「美しい」と感じてしまうのですから、
本当に矛盾していますよね。
この矛盾、どう説明してよいのやら…。
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