「花子とアン」
先週から舞台が甲府へ移りましたが、
相変わらず楽しく観ています。
華やかだった修和女学校女学校の時と比べ、
小作人の暮らしは非常に貧しく、セットも衣装やメイクも大違いです。
視聴者の中には、汚れた日焼けメイクや継ぎ接ぎの衣装が納得出来ず、
まるで100年前を見てきたかのように
「当時の日本人は清潔だった」「あり得ない」
「炭鉱王が読み書き出来ないはずがない」
「差別だ」「反日だ」と不満の人も多いようです。
江戸時代に来日した外国人の記録などが根拠のようですが
日本人のごく一部に過ぎず、しかも近隣諸国との比較でしかなく、
現代人が思い描くようなものではなかったはずです。
過剰なほど清潔に育った世代の人たちは信じられないでしょうが、
高度成長期以前の日本は、それほど清潔ではありませんでした。
当時はトイレも水洗ではなかったし、殆どの家に内風呂が無かったから
今のように、誰もが毎日入浴洗髪をしていませんでした。
昔の日本を美化したい気持ちは理解できますが、
外見上の汚れや無学に対する差別偏見も
一種のナショナリズムに思えて、空恐ろしくなります。
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