「一〇〇年前の女の子」
「一00年前の女の子」は、著者の母で1909年(明治52年)の生まれの
寺崎テイさんのお話でした。
著名人ではない一般人の回想録というのは、興味が湧かないものですが、
テイさんの生い立ちはさておき、私の世代でも知らない大正から昭和初期の、
北関東地方の農村での行事やしきたりなどが描かれていたので、
なかなか読み応えがありました。
初めて知った「井戸替え」に驚き、
また、合法だった「遊郭で見た女郎」の話では、
慰安婦問題が頭を過ぎってしまいました。
それにしても、母親の思い出話を一冊にまとめたのですから羨ましい。
出版業界に身を置いた著者だからこそ、成し得たのかもしれません。
「一00年前の女の子」 船曳 由美/著(講談社)
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