まごたろうむし
「100年前の女の子」は、私の母よりむしろ祖母に近い時代のことなので、
私が知らないことばかりなのは当然ですが、
「越中富山の薬売り」だけは知っていました。
「富山の置き薬」で浮かぶのは、やはり紙風船…
と言っても、宣伝が印刷された立方体の小さなものでしたが、
期待して母の側でおとなしく待っていても、ほとんど貰えなかったです。
ところで、「富山の置き薬」では、思いがけない文字が飛び込んできました。
それは「孫太郎虫(まごたろうむし)」。
まだ幼稚園も行っていないある日のこと、
見知らぬ行商人が、“まごたろう~むしは いらないかね~”
と来たのです。
その老人の独特の風貌、耳慣れないイントネーション、
何より、「まごたろうむし」という得体の知れない響きに、
不気味さを覚えたあの時から何十年も経った今、
完全に忘れていた記憶が、突然甦ったのでした。
「孫太郎虫」というのはヘビトンボの幼虫を乾燥させたもので、
子どもの「疳の虫」の薬とされていた。
とあり、富山の置き薬ではないのですが、
テイさんの家では、おまじないのように置き薬の箱に入れてあったそうです。
ヘビトンボはトンボの一種なのでしょうか…?
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コメント
anneさんへ
私も母が「マゴタロウムシ」売りを断ってくれてよかったです!
でも、寝室の柱の高い所に、虫封じのお札が貼ってあって幼心に傷つきました。
(ちなみに私は六神丸でした)
投稿: ミチ | 2014年2月11日 (火) 21:56
ヘビトンボの幼虫・・・
「かんの虫」の薬をよく飲まされた子供でしたが、宇津救命がんでよかった!
投稿: anne | 2014年2月11日 (火) 13:58