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『韓国が漢字を復活できない理由』

20120923 『韓国が漢字を復活できない理由』
豊田有恒/著
祥伝社新書 2012年7月10日 初版発行
祥伝社

子どもの頃のかすかな記憶では、韓国語は漢字とハングルでした。
それが今はなぜかハングルだけになっています。

表音文字のハングルは、アルファベットや仮名と同様、
文字自体に意味はないそうです。

仮名だけの文は、とても読み難いものですが、
日本語以上に同音異義語の多いという韓国語なのに、
ハングルだけで意味が通じることが不思議です。

韓国国内の事情は分かりませんが、
日本の多くのメディアは韓国の固有名詞を漢字表記しています。

学校で漢字を習っていなくても、自分の名前ぐらいは書けるのでしょうが、
漢字を知らない世代でも、漢字の名前があるのが不思議です。

韓国語についてのこんな疑問は、本書によってほぼ解決しました。

中国と密接な関係にあった韓国は、日本以上に漢字の国で、
かつては、公文書はすべて漢文だったそうです。

世宗王が創製したハングル(当時は「諺文(オンムン)」)ですが、
李朝時代は、「牝文字」「わらべ文字」と蔑まれ、
教育の受けられない庶民は当然のこと、知識人も使うことはなかったとか。

ハングルが普及されたのは、実は日本の統治時代で、
日本から導入された和製漢語と併用して、庶民にも広まったようです。

独立後、日本文化を消す「日本隠し」が政策の最優先となり、
その一環として、漢字を廃止したようです。

なぜなら、韓国で使われていた漢語の7~8割は、
日本人が西洋の言葉を訳した和製漢語だったからです。

漢字併用にすれば日本文化の影響が強いことが国民にばれ、
自国の文化的優越感が成り立たなくなるのですから、廃止するしかないでしょう。

現在の韓国語は韓国読みの和製漢語をハングル表記したもので、
(韓国語には訓読みがないそうです。)
もし漢字を復活させると、韓国語は日本語のようになってしまうそうです。

どんなに不便でも、学力低下となっても、ハングル表示にこだわる韓国、
いつわりの文化的優越感のために…

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ところで、本書とは関係ありませんが、以前、韓国人の教師が、
「韓国がノーベル賞を取れない理由」を講義している動画を見たことがあります。

詳しくは覚えていませんが、
「ハングルは表現力やその他全てにおいて、世界中で最も優れた言語のため、
どんな言語にも翻訳出来ない。だからノーベル文学賞が取れない。
日本は非常に劣った国で、韓国が文化を教えてやらなかったら今も未開人なのに、
ノーベル賞を2回も受賞したのは、日本語が単純で英語に翻訳出来たから…」
というような内容だったと思います。

この教師が世界中の言語に精通しているのかどうかは別として、
こんな講義をしている限り、ノーベル賞は無理ではないでしょうか。

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