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『独立愚連隊』(1959・東宝)

岡本喜八監督の『独立愚連隊』を見ました。

大東亜戦争末期の北支戦線山岳地帯を舞台にした戦争映画。
というより、ほとんど西部劇…

(「愚連隊」を「不良の集団」のことと思っていたら
愚図ばかりの連隊のことで、正式には「独立第九○小哨」)

弟の死に疑問を抱いた元軍曹の大久保(佐藤允さん)は、
真相を探るため従軍記者の荒木と名乗り、独立愚連隊に乗り込みますが…

佐藤允さんは『転校生』では一夫の父親役でした。
一度見たら忘れられないようなインパクトのあるお顔ですよね。

元従軍看護婦で大久保の元婚約者だった慰安婦トミを演じていたのは、
若かりし頃の雪村いづみさんでした。

三船敏郎さん扮する大隊長児玉大尉は、
まるで『本日休診』での三國連太郎さん…驚きました。

他に、鶴田浩二さん、中谷一郎さん、中丸忠雄さんなどが出演されていました。

私にとって引き込まれるような内容ではないので、感動も無かったのですが、
立花という男がやっている慰安所(慰安婦7人)の中の、
守銭奴のような朝鮮人慰安婦(中北千枝子さん)の台詞だけが、
頭から離れません。

「ワレワレノ目的ハ、稼ゲルタケ稼イテ、大東亜戦争終ワッタラ、
東京ノ新宿デ喫茶店開クコト、コレタヨ!」

それともう一つ、
馬賊の頭(鶴田浩二さん)の 「バカバカシイノガ戦争ダ」も…。

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