名子役
高峰秀子さん(1924/3/27~2010/12/28)が子役出身で、
しかも名子役だったことを最近知りました。
「名子役は大成しない」といいますが、
大女優になった数少ない女優さんなのでしょう。
高峰さんで浮かぶのは、小学生の時に学校の講堂で見た『二十四の瞳』と
『喜びも悲しみも幾歳月』です。
それに、最近見た『恍惚の人』『煙突の見える場所』『カルメン故郷に帰る』
『浮雲』も印象深い作品です。それと昨日の『名もなく貧しく美しく』も。
数ヶ月前、養女の斉藤明美さんがトーク番組に出演されていて、
素顔の高峰さんについて話してました。
児童福祉法の無い時代、養父母によって子役にさせられた高峰さんは、
小学校にも殆ど通わせてもらえず、登校したのはトータルして一月位だったそうです。
そのため大人になっても仮名しか読めず、台詞は人に読んで貰って覚えたという。
読み書きだけでなく、簡単な計算も出来なかったとか。
松山善三さんと結婚し辞書の引き方を教えてもらって、
ようやく漢字を覚えたのだそうです。
子役時代を含めると、300本以上の映画に出演された高峰さんですが、
本当は人前で何かをすることがとてもイヤで、パーティーなども苦手、
薄暗い部屋で、一人何もしないでいるのが至福の時だったとか。
女優の仕事が嫌で嫌で仕方なかったのに、
多くの親族を養うため、働かされていたのだそうです。
女優を引退後、随筆家として26冊の随筆集を出版されたそうですが、
本当は書くのも嫌い、仕事だから書いていたとか。
ところで、高峰さん以降の子役さんたちはどうなのでしょうか?
学校はどうにか通えたとしても、ひどいイジメに遭った人も少なくないようです。
得るものが大きければ代償も大きい、ということなのでしょうか。
でもイジメは「子役」には関係ない、同級生の親や教師に問題があるのでは?
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