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2012年7月

アランセーター

先日、「シアワセの編み方を探して~アイルランド・アラン諸島」を見ました。
(BSプレミアム「旅のチカラ」)

糸井重里さんが東北復興の地場産業に「編み物」を企画したことから、
フィッシャーマンズセーターの故郷、アイルランドのアラン島を訪れたのですが、
厳しい現実をしることに…。

アランセーターを求めて世界中から多くの観光客がやって来るそうですが、
大量に売られているセーターのほとんどが他所で編まれた安価なもの、
(もしかして、メイド・イン・チャイナ?)
島の女性による手編みセーターは、極々一部でした。

その昔、島の女性の誰もが家族のために編み物をしていたのに、
軽くて暖かい素材が出回ると編み物をする人は減り、今では僅か6人だけ。

一枚編み上げるのに200時間もかかり、
その前には羊毛を紡いたり染めたりと、手間も時間も要するのに、
安価な輸入品の影響で、昔の価格の半額程で売るしかなく、元は取れないそうです。

また島にはニット工場があって、機械編みのセーターが生産されていました。
企業である以上当然のこととは言え、何ともやりきれない思いがしました。

糸井さんは今も編み続けている数人の女性を訪問、
みなさん編み図どころか手元も見ずに、右手で糸を素早く掛けながら編んでいました。

(編み針はスチール製かしら…?
子どもの頃、母が1~2号の細いスチール製棒針を持っていました。
竹製より滑りが良いので探したことがありましたが、見つけられませんでした。)

アラン島で売られていた安価なセーターがどこの製品かは分かりませんが、
ロンドンオリンピックでは、ウエアからマスコットまで、ほとんどが中国製のようです。

アメリカ選手団のユニフォームが中国製だったことが話題になりました。
ですが中国が悪い訳ではないと思います。

でも、スペインのユニフォームが中国製の「偽ナイキ」だったことに関しては、
双方に非があるのではないでしょうか。

たとえどんなに安くても偽ブランドは駄目です。
断固拒否しなければ。

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オリンピック開会式

ロンドンオリンピックが始まりました。

オリンピックにはあまり関心が無いのですが、
それでも一応、開会式のダイジェスト版は見ましたよ。

産業革命、子どもたちが歌うロンドンデリーエアーなどの民謡、
パラシュートで降りるジェームズボンドとクイーンエリザベス、
イギリス生まれのファンタジー文学の世界、Mr.ビーンと炎のランナー、
ロックバンド、と、口パク少女とCGの記憶しかない北京の時に比べ、
各テーマも馴染み深いものばかりで飽きることなく楽しめました。

中でも感動したのは聖火の点灯方法でした。
でもそれ以上に感動したのは、選手の入場行進、
毎回一番感動する場面なのです。

それも、デザイナーズファッションで決めた選手団よりも、
少人数で参加する民族衣装の人たち…
「これぞオリンピックの精神」と思ってしまうから。

ポール・マッカートニーの「ヘイジュード」を聞きながら、
ジョン・レノンの「イマジン」の方が良かったのに…と。

ジョンは天国…
それに「イマジン」は熱い闘いの前には向かないのかもしれませんが。

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アーカイブ映像の中の差別

海外と比較してどうか分かりませんが、
日本人の差別意識も相当なものだと思います。

差別で思い出すのは、5月に放送していた番組でした。
タイトルは
「テレビが見つめた沖縄~アーカイブ映像からたどる本土復帰40年~」(ETV特集)

その古いフィルムの中に、
集団就職で本土に渡った少女の証言がありました。

「沖縄の人も字を習うの?」
「沖縄ではお風呂へ入るの?」
「裸足で歩いてるの?」

知らないから言える無邪気な質問ではありますが、
まるで原始人のように思われていたと知り、少女が傷付いたのは当然です。

本土の男性と結婚したある女性は、
夫がは同僚から「おまえの妻は本土の男と結婚したことで沖縄で自慢できる」
と言われたそうです。
夫に、
「可愛くて働き者と結婚できて自慢だ、と、なぜ言ってくれなかったの?」
と抗議すると、
「褒められたのだから素直に喜べばいいのだ!」
と叱られたそうです。
その時、
「この人は私が言っている意味が分からないのだ。
これ以上言っても無駄…」
と悟ったそうです。

差別…

私が一番愕然としたのは、
「チョウセンジン、リュウキュウジンお断り」
の張り紙でした。

ずっと昔の映像なのに、同じ日本人として、とても腹立たしく情けなったです。

現在はどうでしょうか?
少しはマシになったのでしょうか?

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差別

日本のTV番組は自己満足的なものが多いからでしょうか、
日本で暢気に暮らしていると、勤勉で礼儀正しく謙虚な日本人は、
海外でも尊敬され歓待されているだろう…
と勘違いしがちですが、アジア人というだけで差別の対象となり、
すれ違いざまに外国人から唾を飛ばされたり、罵倒されたり、
また買い物の際にも販売員に無視されたりすることもあるようです。

接客態度については、海外ではごく普通のこと、
日本のような接客を期待してはいけないのですが、
にわざと無視して差別する人もいるかもしれません。

外国人は日本人が思っている以上に日本のことを知らないでしょうし、
たとえ日本の文化や先端技術などを知っていたとしても、
「アジアの分際で先進国とは生意気に」と思っている人がいないとも限りません。

海外、特に欧米では、アジア人は白人だけでなく黒人からも差別を受けるといいます。
アジアでも、日本人は欧米人とは明らかに差別されているようです。
アジア人は同じアジア人からも差別されているわけです。
アジア人も無意識のうちに白人至上主義になっているのかも。

日本人はアメリカの人種差別は間違っていると言いますが、
日本人だって差別され、差別もしているのです。

以前日本に滞在中の黒人男性が、
「日本人は黒人を差別しない国」と言っていましたが、
差別していないというより、言語も体格も違う外国人を敬遠しているだけでしょう。

外国人が日本で部屋を借りることはとても大変だと聞きます。
これには文化の違いによるトラブルを避けたいからという正当(?)な理由がありますが。

駅員も乗車違反を見逃すという…
言葉が通じないふりをしたり、何より見上げるような体格が怖いから…

旅番組を見ていていつも感じるのは、
日本人もアジア人に対して優越感を抱いているのでは…ということなのです。

たとえ日本語が通じない相手としても、
節度ある言葉遣いと態度であって欲しいです。

人種、国籍、民族、宗教、出身地、性別、血液型、エトセトラ…
イマジンを思い出してしまいました。
ジョンレノンは偉大です。

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レース切り絵

先日、「グラン・ジュテ~私が跳んだ日~」という番組で、
フランス在住の切り絵作家、蒼山日菜(あおやま ひな)さんの「レース切り絵」を
見ることが出来ました。

スイス、フランスなどの展覧会でグランプリを受賞された蒼山さんの作品は、
「レース切り絵」というように、とても繊細で美しく驚くばかりの芸術品ですが、
一目見ただけで相当な集中力と根気が要ることが分かります。

…絵心無し、手先が不器用、集中力も根気も無し、
しかも老眼 の私には、どうあがいても出来るはずのない技法です。
カルトナージュでさえ諦めたのですから。

蒼山さんが切り絵を始めた切っ掛けは、移住先のフランスでのつらい体験でした。
アジア人というだけでいきなり唾を吐きかけられたり、
母親が日本人ということで息子さんまで差別されたり…

現実から逃れるため趣味で切り絵を始め、
切り絵に没頭している間だけは辛いことを忘れることができたそうです。

でも、上達して賞を獲得するまでになると、
やっかみから展覧会では作品を隠されたりしたこともあったそうです

アジア人というだけで差別される…
白人至上主義なのか、それとも日本のことを知らないだけなのか…

そういえば、以前放送していた「ウルルン滞在記」で、
国名は忘れましたが、ヨーロッパのある国で、ホームステイ先のおばさんが、
日本なら中学生でももう少し見栄え良く作るのに…
と思うような、ただただ甘いだけの(砂糖の分量がすごい!)、
良く言えば「素朴」なケーキを作ってくれ、
「日本にはこんな美味しいものは無いでしょう?」と言っていました。

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名子役

高峰秀子さん1924/3/27~2010/12/28が子役出身で、
しかも名子役だったことを最近知りました。

「名子役は大成しない」といいますが、
大女優になった数少ない女優さんなのでしょう。

高峰さんで浮かぶのは、小学生の時に学校の講堂で見た『二十四の瞳』と
『喜びも悲しみも幾歳月』です。

それに、最近見た『恍惚の人』『煙突の見える場所』『カルメン故郷に帰る』
『浮雲』も印象深い作品です。それと昨日の『名もなく貧しく美しく』も。

数ヶ月前、養女の斉藤明美さんがトーク番組に出演されていて、
素顔の高峰さんについて話してました。

児童福祉法の無い時代、養父母によって子役にさせられた高峰さんは、
小学校にも殆ど通わせてもらえず、登校したのはトータルして一月位だったそうです。

そのため大人になっても仮名しか読めず、台詞は人に読んで貰って覚えたという。
読み書きだけでなく、簡単な計算も出来なかったとか。

松山善三さんと結婚し辞書の引き方を教えてもらって、
ようやく漢字を覚えたのだそうです。

子役時代を含めると、300本以上の映画に出演された高峰さんですが、
本当は人前で何かをすることがとてもイヤで、パーティーなども苦手、
薄暗い部屋で、一人何もしないでいるのが至福の時だったとか。

女優の仕事が嫌で嫌で仕方なかったのに、
多くの親族を養うため、働かされていたのだそうです。

女優を引退後、随筆家として26冊の随筆集を出版されたそうですが、
本当は書くのも嫌い、仕事だから書いていたとか。

ところで、高峰さん以降の子役さんたちはどうなのでしょうか?
学校はどうにか通えたとしても、ひどいイジメに遭った人も少なくないようです。

得るものが大きければ代償も大きい、ということなのでしょうか。
でもイジメは「子役」には関係ない、同級生の親や教師に問題があるのでは?

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『名もなく貧しく美しく』(1961・東宝)

4月に録画しておいた『名もなく貧しく美しく』を見ました。
(監督・脚本/松山善三)

公開当時、小学生でしたが、
聾唖者(聴覚障害者)夫婦の映画という事だけは知っていました。

なみだなみだの辛い内容と思っていましたが、
それだけでなく、次々と襲いくる試練に絶望感に打ちひしがれながらも、
夫婦(高峰秀子、小林桂樹)の愛で乗り越えていく感動的なお話でした。

戦中から戦後にかけての貧しい一家の暮らしを描いているのに、
映像(モノクロ)がとても美しく感じたのは、
誠実でひたむきな夫婦の生き方が反映していたからなのでしょう。

夫婦愛だけでなく、秋子(高峰秀子)の母(原泉)の深い愛にも感動しました。
障害を背負った我が子への責任と心配…それが親心というものです。
障害があろうとなかろうと。

母親とは逆に、秋子の姉(草笛光子)と弟(沼田曜一)の酷いこと…
特に弟は犯罪者となり、母親や秋子夫婦を苦しめ続けるのですから。

でも何となく分かるような…
身内に障害者がいると、色々と差別を受けることもあるでしょう。
真っ当な道を歩きたくても、難しいこともあるのでは。特に昔は。

家を飛び出した秋子を追って、道夫が乗り込んだ車両から
手話で語りかけるシーンはとても感動的で、ほろりとさせられました。

それにしても衝撃的なラストで驚きました。
なぜハッピーエンドにしなかったのか? とも思いましたが、
実話に基づいた作品ということで、あのような結末にしたのかもしれません。

現実は厳しいのですから。

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ぎっくり腰に抗うつ剤

私にとって腰痛は腐れ縁のようなものですが、
ぎっくり腰の辛さは経験した人でないと分からないと思います。

一度ぎっくり腰になると、繰り返し再発するので注意が必要なのですが、
重い物を持ち上げたり、くしゃみなどしなくても、
例えば、立ち上がったり、振り向いたりしただけでも、
息も出来ないくらいの激痛に襲われることがあるので油断できません。

以前、NHKの健康番組を偶然見ていて知ったのですが、
「ぎっくり腰」は正しくは「急性腰痛症」といって、
X線やMRIなどの検査でも映らないため、原因が分かっていないそうなのです。

意外だったのは、安静にしているより、
動ける範囲で動くほうが恢復が早いということ。

でも、それ以上に驚いたのは、ストレスが腰痛の原因になることです。
それで治療に「抗うつ剤」が使われるという…
(痛みのひどい時のみ「消炎鎮痛剤」を服用。)

予防としては、正しい姿勢を心掛けることや、スクワットなどの適度な運動の他に、
ストレスを溜めないようにリラックス出来るような趣味を持つことが大切とか…

「腰椎椎間板ヘルニア」にしても痛みがストレスと関係するので、
やはり抗うつ剤が有効だそうです。

でもねえ…
腰痛が持病になってしまっている人も趣味は持っているでしょうし、
私にしても、解決不能の問題を抱えているから、
趣味は気晴らしになっても、ストレス解消とまではいかないのですよ。

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いじめは絶対なくならない

野田首相の大津中学生自殺に関するコメントを読みました。

当然ながら、学校側の対応には一切言及していませんでした。
野田さんはこの事件のことを把握しているのでしょうか?

「いじめは卑怯」…誰にでも言える言葉。

だけど、いじめた生徒も、その保護者も、担任も学校も教育委員会も、
いじめを認めていないのですよ。

証拠がない…
いじめた生徒が「いじめていない、遊びだ」と言うから、
「いじめはなかった」という論理…馬鹿じゃないの!

それなら、なぜ転校したのでしょうか?

「誰でもいいから相談して欲しい」

自殺した生徒も、周りの生徒も、
担任に相談したのに相手にされなかったのですよ。
警察さえ取り合ってくれなかったのですよ。

これは自殺じゃない。殺人です。
(いじめのレベルじゃないほどの凄惨さ!)

犯人は一人じゃ何も出来ない卑怯者たちだけでなく、
彼らの保護者や担任、そして学校、教育委員会、警察も共犯です。

学校は治外法権ですから…
いつの時代も、教師はいじめる側の味方なのです。

教師にとって重要なのは犯人を庇うこと、決して認めてはいけないのです。

でも、その生徒が可愛いからではない。ただの責任逃れです。
その体質が続く限り、「いじめ」という名の犯罪はなくならないでしょう。

日本は平和な国…?
日本人は親切で優しい…?

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『旅情』(1955・英/米)

先日、プレミアムシネマで『旅情』の放映がありました。
『旅情』は何度か見ましたが、今回最も共感出来たのは年齢のせいでしょうね?

『旅情』の原題はSummertime、
最近の洋画のタイトルは、原題をカタカナ表示していることが多いようですが、
昔の邦題は文学的でしたね。

ハイミスのアメリカ人女性ジェーン(キャサリン・ヘプバーン)は、
長期休暇をとって念願だった欧州を旅し、憧れのヴェニスに到着…

映写機片手に名所を巡り、一人旅を満喫しているのに、
幸せそうなカップルばかりに目がいってしまう…

言いようのない孤独感に襲われるジェーンでしたが、
アンティークショップを経営している男性レナート(ロッサノ・ブラッツィ)との出会いが…

ショーウインドーにあったアンティークの赤いグラスを購入したことが切っ掛けとなり、
レナートに強引に誘われ、野外コンサートに出掛けますが…

知性的なキャサリン・ヘプバーンのイメージに、
ジェーンの役はピッタリでした。

不倫を嫌悪する潔癖さ、値引きを断ろうとする生真面目さ、
浮浪児マルロに「体にいい物を買いなさい」と小銭を渡したり、
感情に流されることなく、未練を断ち切って帰国するなど、
自分を律することができる強さに好感が持てました。

イタリアの中年男性レナートも、意外に誠実でホッとしました。
誠実なジェーンに感化されたのでしょうか?
きっと「赤いゴブレット」も本当に18世紀のものだったのでしょう。

ジェーンが一目惚れで衝動買いした「赤いゴブレット」と「赤いサンダル」は、
憧れの地ヴェニスで偶然出会った「ひと夏の美しい恋」。

届きそうで届かない「白いくちなしの花」は、掴むことの出来ない「とわの愛」かも…
運河に落ちた時に着ていたドレスも、ウエディングドレスを思わせるような「純白」…

ところで、「水の都ヴェニス」と言いますが、
高い窓から運河にゴミを捨てているシーンがあったように、
多分、生活排水も混ざっているのでしょう。

ヴェニスの名所巡りやサンマルコ広場の活気ある様子は、
旅番組のように見入ってしまいましたが、狭い運河の濁った水面を見ていたら、
何となく悪臭が漂っているような気がして興醒めでした。

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『若者たち』(1967)

昨夜は体調もまあまあでしたし、時間の余裕もあったので
随分前に録画した『若者たち』を見ました。

『若者たち』がTVシリーズだったことは知りませんでしたが、
同じタイトルの主題歌がヒットし、よく歌ったものでした。
もちろん映画も見に行きました。

両親を無くした佐藤家の5人兄弟、
設計技師の長男・太郎(田中邦衛)、トラック運転手の次男・次郎(橋本功)、
大学生の三男・三郎(山本圭)、浪人生の四男・末吉(松山省二)、
そして家事雑用係の長女オリエ(佐藤オリエ)…

我慢の限界に達したオリエが家出したことで、
兄弟の結束が崩れ始めます…

それぞれに待ち受ける現実社会の厳しさ、
人間関係、恋愛、理想と現実、学園闘争、学歴、差別…

議論の末に繰り返される、ちゃぶ台をひっくり返して兄弟喧嘩、
とにかく熱い…
私は次郎が一番好きでしたが、今もやっぱりそうでした。

昔はよく議論したものでしたが、
今の若者はどうなのでしょうか…?

『若者たち』を観て高校生だった私は感動したものでしたが、
今時のティーンエイジャーも感動するでしょうか…?

あの頃は将来に対して希望が持てましたが、
今は夢も希望も持てません。

物だけは格段に氾濫していますが、
一般大衆が買える物といえば、衣類にしても雑貨にしても、
海外から入ってくる粗悪な安物が中心ではないでしょうか。

政治に関しては言うまでもありません。

ところで、公開当時は出演者について気にもしていませんでしたが、
江守徹さん、石立鉄男さん、大滝秀治さん、栗原小巻さん、小川真由美さん、
その他にも多くの有名な俳優さんが出演されていたのですね。

栗原小巻さんの美しさに目が釘付け…
「サユリスト」「コマキスト」という言葉を知ったのは比較的最近のこと、
当時は知りませんでした。
世代の違い…? 同性だから…?

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

<若者たち>

(1)君の行く道は 果てしなく遠い
  だのになぜ 歯を食いしばり
  君は行くのか そんなにしてまで

(3)君の行く道は 希望へと続く
  空にまた 日が昇るとき
  若者はまた 歩き始める

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『独立愚連隊』(1959・東宝)

岡本喜八監督の『独立愚連隊』を見ました。

大東亜戦争末期の北支戦線山岳地帯を舞台にした戦争映画。
というより、ほとんど西部劇…

(「愚連隊」を「不良の集団」のことと思っていたら
愚図ばかりの連隊のことで、正式には「独立第九○小哨」)

弟の死に疑問を抱いた元軍曹の大久保(佐藤允さん)は、
真相を探るため従軍記者の荒木と名乗り、独立愚連隊に乗り込みますが…

佐藤允さんは『転校生』では一夫の父親役でした。
一度見たら忘れられないようなインパクトのあるお顔ですよね。

元従軍看護婦で大久保の元婚約者だった慰安婦トミを演じていたのは、
若かりし頃の雪村いづみさんでした。

三船敏郎さん扮する大隊長児玉大尉は、
まるで『本日休診』での三國連太郎さん…驚きました。

他に、鶴田浩二さん、中谷一郎さん、中丸忠雄さんなどが出演されていました。

私にとって引き込まれるような内容ではないので、感動も無かったのですが、
立花という男がやっている慰安所(慰安婦7人)の中の、
守銭奴のような朝鮮人慰安婦(中北千枝子さん)の台詞だけが、
頭から離れません。

「ワレワレノ目的ハ、稼ゲルタケ稼イテ、大東亜戦争終ワッタラ、
東京ノ新宿デ喫茶店開クコト、コレタヨ!」

それともう一つ、
馬賊の頭(鶴田浩二さん)の 「バカバカシイノガ戦争ダ」も…。

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余り糸で手提げバッグ、その2

以前100円ショップで購入した糸の余りで手提げバッグを編みました。
(…の、その2です。)

20120704

デザインは、
「毛糸ZAKKAストアーズ」さんの「作品Sample♪レシピ」を利用させて頂きました。

とても簡単、早い人なら一日で編めます。

20100717a
糸は麻混紡(25g巻)を5玉くらい
かぎ針は6/0号

ゲージは
細編み 18目×22段
模様編み 18目×20段

出来上がり寸法は
巾  30cm、
深さ(底を含め) 24、5cm

編み図はこちら

持ち手は、腕がチクチクするのが嫌なので、↑とは別にしました。
細編みで34cm(62目)×3cm(5段)編み、裏地を付けました。

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『泥の河』(1981・東映)

録画してあった『泥の河』を見ました。
監督は小栗康平、原作は宮本輝の同名小説。

舞台は昭和31年の大阪、
川べりで小さな食堂を営む夫婦(田村高廣、藤田弓子)の一人息子信雄は、
対岸に繋がれている小舟で暮らす少年(喜一)とその姉(銀子)と友だちに…

原作を読んでいないので解らない所も…
例えば、京都へ見舞いに行った女性との関係、
前妻と後妻というだけでは無いような感じがしましたが。

姉弟の母親(加賀まりこ)にしても、
戦争の犠牲者、他に方法が無かったといえばそれまでですが、
親として身勝手というか無責任というか…
小学校も通わせてもらえない姉弟が哀れでした。

「子どもは親を選べない」の台詞の通り、
あれでは大人になっても真っ当な人生を歩むことなど出来ないような気がして、
後味のスッキリしない作品でした。

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