アランセーター
先日、「シアワセの編み方を探して~アイルランド・アラン諸島」を見ました。
(BSプレミアム「旅のチカラ」)
糸井重里さんが東北復興の地場産業に「編み物」を企画したことから、
フィッシャーマンズセーターの故郷、アイルランドのアラン島を訪れたのですが、
厳しい現実をしることに…。
アランセーターを求めて世界中から多くの観光客がやって来るそうですが、
大量に売られているセーターのほとんどが他所で編まれた安価なもの、
(もしかして、メイド・イン・チャイナ?)
島の女性による手編みセーターは、極々一部でした。
その昔、島の女性の誰もが家族のために編み物をしていたのに、
軽くて暖かい素材が出回ると編み物をする人は減り、今では僅か6人だけ。
一枚編み上げるのに200時間もかかり、
その前には羊毛を紡いたり染めたりと、手間も時間も要するのに、
安価な輸入品の影響で、昔の価格の半額程で売るしかなく、元は取れないそうです。
また島にはニット工場があって、機械編みのセーターが生産されていました。
企業である以上当然のこととは言え、何ともやりきれない思いがしました。
糸井さんは今も編み続けている数人の女性を訪問、
みなさん編み図どころか手元も見ずに、右手で糸を素早く掛けながら編んでいました。
(編み針はスチール製かしら…?
子どもの頃、母が1~2号の細いスチール製棒針を持っていました。
竹製より滑りが良いので探したことがありましたが、見つけられませんでした。)
アラン島で売られていた安価なセーターがどこの製品かは分かりませんが、
ロンドンオリンピックでは、ウエアからマスコットまで、ほとんどが中国製のようです。
アメリカ選手団のユニフォームが中国製だったことが話題になりました。
ですが中国が悪い訳ではないと思います。
でも、スペインのユニフォームが中国製の「偽ナイキ」だったことに関しては、
双方に非があるのではないでしょうか。
たとえどんなに安くても偽ブランドは駄目です。
断固拒否しなければ。
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