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『泥の河』(1981・東映)

録画してあった『泥の河』を見ました。
監督は小栗康平、原作は宮本輝の同名小説。

舞台は昭和31年の大阪、
川べりで小さな食堂を営む夫婦(田村高廣、藤田弓子)の一人息子信雄は、
対岸に繋がれている小舟で暮らす少年(喜一)とその姉(銀子)と友だちに…

原作を読んでいないので解らない所も…
例えば、京都へ見舞いに行った女性との関係、
前妻と後妻というだけでは無いような感じがしましたが。

姉弟の母親(加賀まりこ)にしても、
戦争の犠牲者、他に方法が無かったといえばそれまでですが、
親として身勝手というか無責任というか…
小学校も通わせてもらえない姉弟が哀れでした。

「子どもは親を選べない」の台詞の通り、
あれでは大人になっても真っ当な人生を歩むことなど出来ないような気がして、
後味のスッキリしない作品でした。

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