『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005・東宝)
昨夜、『ALWAYS 三丁目の夕日』を放映していたので、
録画し少しだけ見ました。今更ですが…
「まだ生まれてなかったのに懐かしくて泣けた」
「当時を知っている人なら感動するはず」
などといった感想を見聞きしますが、本当にそうなのでしょうか?
団塊の世代をターゲットとして作られたかどうかは知りませんが、
この作品を見て感動するのは、当時を知っている世代ではなく、
若い懐古趣味の人たちのような気がしました。
というのも、昭和30年代を再現しようと頑張って作ったことは分かりますが、
何かが違う…
男の子たちの髪型や服装にしても、大人たちの衣装にしても、言葉遣いにしても、
私の記憶とは違う。違和感ばかりで懐かしさが感じられないのです。
(以前見た「純情きらり」のようにリアリティーない…)
この映画に限りませんが、昭和を舞台とした作品を見て気になることの一つが、
室内などを過剰なほどセピア色にしていることです。
レトロな雰囲気を演出するためには仕方ないことなのでしょうが、
家具、壁、柱、窓、書物等々、埃焼けと言うより、異常に黒ずんでいる。
実際は、あんなに薄汚れた中で暮らしていたわけではありません。
CGも期待外れ…
いっそ全部アニメにした方が良かったのでは。
「テレビが来た頃」の作品では、小津安二郎監督の『お早う』が良かったです。
『お早う』は子供の頃の記憶と重なり、懐かしく見ることができました。
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コメント
mittleさんへ
時代劇を当時の人が見たら…と同じですね。大人気なかったと反省しています(笑)
来週では、「めぐり逢えたら」とカズオ・イシグロの「日の名残り」が好きな映画です。
「いつか晴れた日に」は衣装が素敵でした…オースティンですもの(笑)
投稿: ミチ | 2012年5月21日 (月) 22:20
私はわりと好きな映画ですが、確かにその時代を知っている方たちにとっては違和感があるのかもしれないですね!
そういえば母も一緒に見たとき、懐かしいだなんて一言も言っていませんでした(笑)
放送を知らなかったので、BSホームページチェックしました!続編は見ます☆
28日の週は良さそうな映画をいくつか見付けたので楽しみです♪
投稿: mittle | 2012年5月21日 (月) 18:56