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刺し子

先日、ポジャギのビデオを見ていたら、
数週間前「美の壺」で放送していた刺し子を思い出しました。

(刺し子といっても、木綿地に「麻の葉」や「青海波」などを刺したものではなく、
麻布に刺した津軽の「こぎん刺し」「菱刺し」のことです。)

それまでは、野良着などに施された刺し子について、
「生地(木綿地)の補強にしても、重いのでは?」と思っていましたが、
知らないにもほどがありました。

江戸時代、津軽では「もめん」は無く、衣類は麻だけだったそうです。
木綿がないということは布団に入れる綿もなかったということでしょうか?

木綿と違って麻は肌触りが冷たいうえに目が粗く、風を通す布、
冬はさぞかし寒かったことでしょう。

江戸末期、木綿糸が手に入るようになると、
保温と補強のため、麻布の目を木綿の白糸で埋める作業をしたそうです。

スウェーデン刺繍のように布目に刺すことは、
誰でも、根気さえあれば出来るとは思いますが、
ボタンホールを手でかがる場合のように、均一に糸を引くのが難しそうです。

「美の壺」で、初めて美しい色彩の前掛けを見ました。

大正時代、鉄道の発達によって出回るようになった毛糸で刺したものですが、
農家の娘さんが買えるのは、数十センチが数本だけ…

その貴重な毛糸はそのまま使わず、撚りを2~3本に解して使ったそうです。

二つと同じものが無い美しい前掛けは、晴れの日の勝負服だったといいます。

カラフルな前掛けを身に付けることが出来た娘さんたちは幸せです。
身売りされた人もいたでしょうから…。

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