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『死の棘』

「このドラマはフィクションであり……」

という断り書きを、昔見たことがあります。

"ドラマと現実を混同してしまう人がいるのかしら…?"
と、その頃は思っていました。

フィクションと分かっていても、内容がどんなに荒唐無稽であっても、
事実は小説よりも奇なり、世の中は広いのです。
「モデルは自分…」と思ってしまう人がいても不思議ではありません。

私もその一人…

20年以上も前のこと、
偶然知った島尾敏雄の私小説『死の棘』を読んだ時、
(その後、映画も見ました。)

"ミホは私…"

「時が癒す」という言葉は、私にはありません。

20120331
『死の棘』島尾敏雄/著 新潮文庫
『新潮日本文学アルバム 島尾敏雄』 新潮社

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