東京大空襲の未公開写真
「東京大空襲583枚の未公開写真」(NHKスペシャル)を見ました。
昨年、東京のある民家の押し入れから、これまで存在しないとされていた
「東京大空襲」の被害を写した未公開写真のネガ582枚が発見された。
戦時下、雑誌に掲載されていた写真は、戦意高揚を目的としたものばかりで、
被害を写した写真は一切発表されることはなかったそうです。
発見された写真は、軍に許された報道カメラマン集団「東方社」の成員が写したもので、
終戦後、焼却処分されたはずでした。
発見についての詳しいことは明らかにされませんでしたが、
きっと報道カメラマンの遺品で、命がけで撮影した戦争の記録を、
是非とも後世に伝えたかったのではないでしょうか。
1944年から終戦までに繰り返された「B29による無差別爆撃」で亡くなった数は、
3月10日だけでも10万人以上…
B29の標的は「軍事施設」と聞かされ信じていたのに…
アメリカ軍による「東京大空襲」は、一年前から綿密に計画され準備されていて、
東京都の1、5倍の広さの施設で、東京の下町住宅密集地を再現し、
より効率良く東京を焼き尽くすため、焼夷弾を落とす実験を重ね、
レーダーによって計画通り、正確に市民への無差別爆撃が行われていたのでした。
…日本ではバケツリレーで消火活動が行われていた…
原宿、新宿、銀座、浅草…
子どもだったあの日、家族とはぐれたまま、二度と会うことはなかった人たち、
その生存者たちの証言に、思わず涙がこぼれました。
67年前、一万五千体以上もの遺体が安置されていた公園で、
無邪気に遊ぶ幼い子どもたち。
“…戦争はだめ…”
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