『招かれざる客』(1967・米)
録画しておいた『招かれざる客』を見ました。
旅から突然帰宅した一人娘が連れてきたのは黒人の男性、
しかもすでに婚約しているという。
差別はいけないと教育された23歳の娘は、
両親(スペンサー・トレイシー&キャサリン・ヘップバーン)の祝福を疑いもしない。
その婚約者(シドニー・ポワチエ)は36歳の結婚歴のある博士、
人間性、職業、経歴、その他文句の付けようのない人物なのに、
黒人ということで動揺する両親…
母親は、娘の幸せそうな様子を見て、認める気持ちになるのですが、
もしもエリートではなく、一般的な黒人男性だったとしても賛成したのでしょうか。
アメリカでは、人種や宗教さえ一致すれば、
子どもの意志を尊重するのかも知れませんが、
日本なら、いきなり連れて来た男性と結婚すると言って、
その晩には発つと聞かされれば、人種や国籍に関係無く、
ほとんどの親が動顛してしまうと思いますが…
男性側の両親も息子の結婚相手に驚愕しますが、
双方とも、子どもの決断を信じ認めてやるのが母親の方というのは
ありがちなことです。
ノリノリで踊りながら肉を配達する白人の男の子や、
彼についいていくメイドの女の子、
ガムを噛みながら応対するアイスクリームショップの若いウェイトレズが可笑しかった。
買ったばかりの車を、スペンサー・トレイシーの車にぶつけられた黒人の若者が
わめきちらし、それを見ていた人たちが拍手する場面も笑ってしまいました。
シドニー・ポワチエといえば、
昔「いつか見た青い空」「いつも心に太陽を」「野のユリ」などを見ましたが、
ほとんど記憶がありません。
機会があったら、もう一度見てみたい。
ところで、外国映画に出てくる「着物姿の日本人」というのは、
どうしてあんな感じなのでしょうか…
着物も、帯も、着付けも、ちぐはぐな感じで、日本人には思えないのです。
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