『暖流』(1957・大映)
岸田國士(岸田衿子さん・今日子さん姉妹の父)原作の『暖流』は、
何度も映像化されているようです。
死期が迫ったことを悟った病院長が、
かつて親代わりとなって面倒をみた青年・日疋(ひびき)に、
経営不振に陥っている病院の再建を依頼します。
明るみになるずさんな管理体制、不正な経理…
日疋(根上淳さん)は看護婦の石渡ぎん(左幸子さん)に、
病院内の情報収集を頼みますが、彼女から愛を打ち明けられるように…
でも、日疋の思いは、病院長の令嬢啓子(野添ひとみ)に向いていて、
啓子は気障な医師の求婚を受け入れ、その医師の秘密をぎんが握っている。
という、よくありそうなストーリーでしたが、
私の関心は、専ら野添ひとみさんの衣装でした。
デザインはシンプルですが、色使いが洗練されていて、令嬢らしくエレガント、
アクセサリーやバックも素敵でした。
それに比べて、左幸子さんの衣装は平凡でした。
美輪明宏さん(丸山明宏)が歌手役で出演させていたのには驚きましたが、
病院長の駄目息子(啓子の母違いの兄)役は、
船越英二さん(船越英一郎さんの父)でした。
船越さんが歌っていた
“メケメケ ハモハモ バッキャロー ハモハモ メケメケ バカヤロー”
と
“だって~ぼくは君が好き~だから~君も僕が好き~そこで二人は恋人同土~”
が耳に残ってしまいました。
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