『熱いトタン屋根の猫』(1958・米)
先週、『熱いトタン屋根の猫』(Cat on a Hot Tin Roof)が放映されていました。
高校生の頃に、原作の戯曲『やけたトタン屋根の上の猫』を読んだのに、
内容を全く覚えていません。
面白くなくて途中で投げ出してしまったような気もしますが…
映画も詰まらなかったです。
というより、好みではなかったです。
大農場の当主である父(ビッグ・ダディ)の誕生日を祝うために集まった長男一家と
次男夫婦。
ビッグ・ダディはガンを宣告されていますが、本人は知りません。
ビッグ・ダディの遺産を狙っている長男夫婦には5人の子供がいて、
妻は6人目を身ごもっています。
ビッグ・ダディは長男より次男ブルック(ポール・ニューマン)に愛情を注いでいますが、
そのブルックは自殺した親友のスキッパーと妻マギー(エリザベス・テーラー)の仲を邪推し、
妻を拒絶しています。
ビッグ・ダディにしても、妻を一度も愛したことがないと言うし、
妻(ビッグ・ママ)も全てを取り仕切ろうとしていて好感が持てません。
長男と次男の仲も悪そうで、マギーも姪や甥を毛嫌いし、
姪たちもマギーに嫌がらせばかりしています…
このように私が好きになる要素が一つもなかったのです。
映画では、スキッパーとブルックの関係をぼかした脚色になっていましたが、
原作では同性愛の関係だったと思います。
(テネシー・ウイリアムズ自身がそうだったようです。)
『やけたトタン屋根の上の猫』
テネシー・ウイリアムズ
田島 博/訳
新潮文庫 (左)『欲望という名の電車』(田島 博・山下 修/訳)
(右)『ガラスの動物園』(田島 博/訳)
テネシー・ウイリアムズ
新潮文庫
昔読んだ中では『ガラスの動物園』が良かったです。
:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+
最近持病の頭痛に苦しめられています。
やらなければならないことは山程あるのに何も手につかず、
時間ばかりが過ぎてしまいます。
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