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『雨に唄えば』(1952・米)

先日録画したミュージカル映画『雨に唄えば』(Singin' in the Rain)を、
ようやく見ることが出来ました。

『雨に唄えば』といえば、ジーン・ケリーの雨の中で唄って踊るシーンが有名で、
『ザッツ・エンタテイメント』にも使われていますよね。

 (“土砂降りの中で踊って、風邪ひかなかったのかしら…?”
  と心配になりましたが(60年以上も経っているのに…)、
  あのあと風邪をひいたそうです。)

このシーンは私も何度も見て知っていましたが、
ジーン・ケリーのミュージカルは何本か見ているのに、
(『巴里のアメリカ人』『踊る大紐育』『ロッシュフォールの恋人たち』他…)
『雨に唄えば』だけは見る機会がありませんでした。

内容はサイレントからトーキーに変わる頃のハリウッド映画界を描いたものですが、
ストーリーそのものよりも、ダイナミックなダンスシーンが見所でしょうね。

中でも私が驚いたのは、ドン(ジーン・ケリー)、コズモ(ドナルド・オコナー)と
「グッド・モーニング」を踊った時のキャシー(デビー・レイノルズ)でした。

当然、元々ダンスの出来る女優さんをキャスティングしたのかと思ったところ、
実はそうではなく、特訓に特訓を重ねた結果の
チャールストンやタップダンスというのですから、すごいですよね。

すごいと言えば、ジーン・ケリーに勝るとも劣らないような、
ドナルド・オコナーの芸達者ぶり…人間って、あんなにも素早く動けるんですね。

体型がジーン・ケリーより一回りスマートな分、ダンスにスピード感があって
“もしかして早送りしているのでは?”と思ってしまったほどでした。

ジーン・ケリーやフレッド・アステアも素敵ですが、
ドナルド・オコナーという役者さんも素敵ですね!

あまりにも耳障りな甲高い声ゆえに、“君は容姿と声が違いすぎる”言われ、
台詞も唄もキャシーに吹き替えさせられた女優のリナ(ジーン・ヘイゲン)でしたが、
実際は、デビー・レイノルズ(キャシー)の方が、
唄と台詞を吹き替えされていたそうなのです。

映画の中では、マイクの前で、リナ(ジーン・ヘイゲン)が口パクで歌い、
その後ろの幕の陰で、キャシー(デビー・レイノルズ)が歌っている…

でも本当は、その歌を唄っていたのは、ジーン・ヘイゲン自身で、
デビー・レイノルズが口パクだった…
…ややこしい…

娯楽映画なら、「チャンバラ」か「西部劇」という人もいるでしょうが、
私は、断然、ミュージカル派です。

ところで、ゼルダ役は、リタ・モレノだったのですね。

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* 映画」カテゴリの記事

コメント

歌も台詞も吹き替えだったとは驚きですよね…(笑)
「マイ・フェア・レディ」(オードリー)も「王様と私」(デボラ・カー)も「ウエスト・サイド物語」(ナタリー・ウッド)も吹き替えだったと聞いたことがあります。
本人が歌っていたのはジュリー・アンドリュースとバーブラ・ストライサンドくらいとか。

投稿: ミチ | 2011年12月11日 (日) 22:27

まさかデビー・レイノレズが吹き替えだったなんて!!
「タミー」(目覚ましに使用しています)を唄っていたから、絶対に本人だと思っていましたf^_^;

なんだか裏事情って感じですね(笑)

投稿: mittle | 2011年12月11日 (日) 21:24

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