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『花嫁の父』(1950・米)

保存しておいた『花嫁の父』(Father of the Bride)を見ました。

半世紀以上昔のアメリカの中流家庭での暮らしぶりや、
ファッションに興味がありましたが、やはりアメリカは豊かでした。

蝶よ花よと育てた大切な一人娘、年頃になって男性が寄ってくれば心配になり、
寄ってこなければ「魅力が無いのだろうか」と心配になる。

ある日突然、どこの馬の骨とも分からない男と結婚すると知った時の父親の気持ち…
内輪に簡素にと思っていても、
「教会での結婚式は女の子の夢」「一生に一度のことだから」
と言われれば、無理しても叶えさせてやりたいと思うのが親心。

披露宴の打ち合わせ、招待客への招待状、ブライドメイトへのプレゼント、
2度しか着ていない20年前のモーニングは着られない、と費用は嵩む一方で、
いっそ駆け落ちをしてくれないかと言い出したり…

日本とは違い、アメリカでは夫が家計を管理していることが分かります。
疑問なのは、新婦側が費用その他一切を負担するのでしょうか?
また、アメリカでも、結婚式の予行練習もやるとは意外でした。

娘を持つ父親にとっては、笑えるどころか身につまされて辛くなる内容かと思います。
私の知人で三人の娘を持つ人が、「一人ぐらいは駆け落ちしてもらいたい」
と言っていたことを思い出しました。

花嫁の父(スタンリー)はスペンサー・トレイシー、
娘(ケイ)は当時18歳のエリザベス・テーラー(30歳過ぎに見えました)。

エリザベス・テーラーはたしかに美しかったです。
でも、母親のエリー(ジョーン・ベネット)の方が素敵に感じました。

“息子は嫁をもらうまで、でも娘は生涯 娘のまま”

名言です。

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