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『生きているのはひまつぶし』~深沢七郎未発表作品集~

20111118 『生きているのはひまつぶし』
~深沢七郎未発表作品集~
深沢七郎/著
光文社  2005.7

ゆうべは『生きているのはひまつぶし』を読んでいて更新できなかった…
…と、いいわけ…でも本当なんです。

この本は、著者の未発表作品集ですが、もし生前に発表されていたら、
問題になったのでは?と思われる文章も多かったです。

三島由紀夫が割腹自決した後に書かれたエッセイには、
三島以外の作家たちの名もありました。

三島由紀夫は大嫌いなヤツだね。
テキーラ飲んで、シャンデリアの下でビフテキ食べて、なんで日本人は優秀で、国防だなんていうの。白人の恩恵をこうむっているのに、なんで日本人は天皇制を守って八紘一宇だなんていうの。
円地文子にしても、倉橋由美子でも…みんなふだんえらいこと言っても駄目だね。
芝木好子っていう大バカが…
一日働いて、いくらってこと知ったら、三島由紀夫、ハラ切らないよ。

他にも、私には要約も出来ないような過激な文章も沢山あって、
免疫の無い私はめまいがしそうでした。

たとえ著名人でなくても、今、もしブログやツイッターで書いたなら、
たちまち炎上してしまうでしょうね。

実際、『風流夢譚』を書いたことで右翼に狙われたのですが…

<目次>
「死んだら」「土とたわむれ」「男と女と」「都会と田舎と」「<発掘エッセイ>我が享楽の人生の道」「肩書」「小説を書く」「旅する」「<発掘エッセイ>予想外の結末(私の外国旅行)」「遊ぶ」「喰う」「涙する」「忘れる」

<内容(一部)>
死ぬことはありがたい/動物の中で人間が一番バカでわるいヤツ/土ほど神秘なものはない/名刺の肩書きと権威に弱い日本人/スポーツってわるいことだね/泣くは中和剤みたいなもの/ヤクザの涙は女性的/過去の記憶はおぼろがいい

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