『もう一度食べたい 』~いまも食べられる昭和の味~ (5)
『もう一度食べたい』(津武欣也/著 毎日新聞社)のpart5、
これで最後にしますので…おやつ系です…m(_ _)m
「ポン菓子」は地方によって「ばくだん」とも呼ばれているようですが、
わたしたちの地方では「はざし」と言ってました。
過去形…と言うのも、今も「はざし」なのか分かりませんので。
「はざし」とは、「破裂する(させる)、はじける」の方言の「はぜる、はざす」が
語源と思われます。(私の世代ではすでに死語でしたが)
大抵は、水飴で固めて、「おこし」や「ボール状」になったものが売られていました。
私はそのままの方が好きでした。
「はったい粉」も懐かしいおやつです。
「麦こがし」と呼ばれている地方もあるようですが、
私の子どもの頃は「こうせん(香煎)」と言っていました。
適量の「こうせん」を器に取り、好みの量のお砂糖を加えて混ぜますが、
その状態ではむせるので、お湯を少しずつ加えて好みの硬さに練って食べてました。
「体に良いから」と、たまに母からと食べさせられていましたが、
子どもの口には美味しいとは思えませんでした。
おやつはやっぱり駄菓子屋さんの駄菓子…(*^-^)
駄菓子屋さんでも珍しいのは「ニッキ(肉桂)」(細い枝を束ねたもの)でしょうか…?
知らない人の方が多いでしょうね。
「おやつ」といえば「ヤサラ」という貝のことも載っていました。
私は「ヤサラ」は知りませんでしたが、
比較に10円硬貨とともに並べてあった「ナガラミ」は知っています。
「ヤサラ」は直径1cmほど、「ナガラミ」は500円硬貨位と大きさは全く違いますが、
姿形はほとんど同じ…
解説によれば、「ヤサラ」の正式名称は「イボキサゴ」で内湾に棲み、
「ナガラミ」は「ダンベイサゴ」といい、外洋に面した砂浜に棲むとのことでした。
実家の近所に、貝だけを扱っている「貝屋さん」があったので、
おやつとして塩茹でした「ナガラミ」を時々買っていました。
母がですが…。
本書には、針を使って取り出していた、とありましたが、
待ち針だったようでもあり、爪楊枝だったようでもあり…?
でも、最後に出てくる「わた」が気持ち悪くてきれいに取り除き、
(器に入れたお湯で)濯いでから食べた記憶はあります。
写真で見るとちょっと不気味…今なら無理かもね…(ノ_-。)
| 固定リンク
最近のコメント