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『にあんちゃん』(1959・日活)…2

『にあんちゃん』、見ました。

私は何故か『にあんちゃん』と頭師孝雄さんの『つづり方兄妹』が混同しがち。
(とは言っても、どちらも内容は覚えていないばかりか、
タイトルも『綴方教室』と思っていましたが…)

見覚えのあるシーンはあるかしら…?と見ていたのですが、
記憶にあったのは、赤痢が発生した時に噴霧していた白い消毒だけでした。

ただ、兄ちゃん(長門裕之さん)に比べ、
にあんちゃん(二番目の兄ちゃん)が頼もしかったことや、
姉ちゃん(松尾嘉代さん)が優しかったことは覚えていましたが。

どん底の生活なのに、明るくて前向きな兄妹、
特に、にあんちゃん(高一(たかいち)くん)のバイタリティが素晴らしかった。

放送後の解説によれば、
原作者の安本末子さんは、早稲田大学文学部を卒業してコピーライターになり、
創作童話も書き、結婚して子どもさんも二人いるとのことでした。
高一くんも慶應大学に進学されたそうです。

1953年当時、兄妹は20歳、16歳、12歳、10歳…
あれから60年近くも経ったとは…!
兄ちゃん、姉ちゃん、にあんちゃんはどうしてるかしら?
…きっと今もどこかで、元気に暮らしている…と信じたいです。

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ところで、
私が小学生の頃は、学校の講堂で上映される映画とは別に、
市内の映画館を貸し切って行われる「映画教室」というのがあって、
ちょっとした遠足気分を味わったものでした。

「文部省選定映画」だったのかどうかは分かりませんが、
『にあんちゃん』『つづり方兄妹』の他に、
『キクとイサム』『路傍の石』『次郎物語』『二十四の瞳』『いつか来た道』
『第五福竜丸』『夕やけ小やけの赤とんぼ』『コタンの口笛』……
などの映画も見に行きました。

また夏には、「野外上映会(?)」というのもありました。
多分、就学以前のことなので、夢の中の出来事のように朧気ですが、
夕暮れになると、小学校の校庭に巨大なスクリーンを設置し、
映画を楽しんだようでした。

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