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『ライムライト』(1952・米)

先日、NHKBSで『ライムライト』を放映していましたね。
(製作・監督・脚本・音楽・主演チャールズ・チャップリン)

チャップリンの映画は泣けますよね。
特にこの『ライムライト』は、往年の喜劇王カルベロ(チャップリン)と、
チャップリン自身が重なって、表情を見ているだけでも涙が出てしまいました。

バスター・キートンとの最後のステージは圧巻でした。
(…クレイジーキャッツが浮かびました。
今は「お笑い芸人」ばかりで「コメディアン」は思い浮かびません。)

「言葉でなく芸で笑わせる」二人のコメディアンの素晴らしい芸、
映画の中の観客にとっては可笑しくて、「さくら」など必要ないステージでしたが、
映画を見ている私には、老コメディアンの「悲しいさだめ」が邪魔をして、
笑えるどころか、やっぱり泣けました。

“これ(頭を指さし)が最高の玩具だ。幸福の秘密が詰まってる”

カルベロの台詞の一つ一つが、まるで哲学者の格言のようでした。

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ところで、秘書の高野虎市さんがとても誠実だったことから、
チャップリンは大変な日本びいきとなち、何度も来日されているそうです。

日本びいきからなのか、それ以前からなのかは分かりませんが、
チャップリンの根鞭のステッキは日本製だったそうです。

この根鞭のステッキは『ライムライト』の中でも使われていましたが、
ステッキだけでなく、こうもり傘(死語?)の柄も竹でした…
…これも日本のもの…?

また、カルベロは寝押しをしていましたが、「寝押し」がアメリカにもあったとは意外…
魚(ニシン)の開きも…。

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