編み物
最近は「花嫁修行」という言葉自体が死語なのかもしれませんが、
(嫌な言葉です…)
昔は、お年頃ともなると花嫁修業をしたものでした。
(私は一切しませんでしたが…)
私の世代なら、多分「料理、お茶、お花」といったところでしょうが、
もっと上の女性なら、プラス「裁縫、編み物(機械編み)」だったのでは…?
というのも、私が小さかった頃、もう既製服はありましたが、
セーター類に関しては、買うものではなく、編んで貰うものだったからです。
近所か親戚知人の誰か必ず機械編みが出来る人がいて、
デザインを決め、毛糸を用意して…
(うちでは母の妹に頼んでいました。)
私が中・高生の頃には、「編んで貰うもの」から「買うもの」となり、
「機械編み」ではなく「手編み」の人が多く、
編み物は必要に迫られてというより、趣味の部類でした。
そんなわけで、昔は大抵の家に余り毛糸がありましたが、
私が最初に編み棒を持ったのは、確か小2の時でした。
母から余り毛糸をもらい、指で掛ける作り目とガーター編みを教わって、
何かの一つ覚えのように、ただひたすら編んでいました。
一度、細い巾で紐状に長く編んだことがあって、
母は捨てるのが忍びなかったのか、しばらくの間、腰紐に使っていました。
あれから長い年月が過ぎたというのに、
大して進歩もせず今に至っています。
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