『楢山節考』(映画)
『楢山節考』は、1958年(木下恵介監督)、1983年(今村昌平監督)と、
二度映画化されています。
私は二作とも見ましたが、(BSシネマランドで)
1983年の、田中絹代さん主演作品の方が良かったです。
残酷なストーリーでありながら、
木下監督作品は、舞台を見ているかのようなに演出されていて、
非現実的な民話の世界を眺めているようでもあり、
作者自身の「おりん」への思いも反映されていたように感じました。
今村監督作品(緒形拳さん、坂本スミ子さん)の方は、
カンヌ映画祭のパルムドールを受賞したというので、
監督の他の作品傾向を知らないまま見たのですが、
(見たのは多分「にあんちゃん」ぐらい、小学生の頃ですが…)、
私の好みではありませんでした。
リアリティーを追求したのでしょうが、目を背けたくなるシーンが多く、
正直のところ、まともに見ていられなかったです。
というのも、今村作品は、『楢山節考』だけでなく、
『東北の神武たち』もプラスされていたので、
原作の雰囲気とは、かけ離れていたように思えました。
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