写真集『子どもたちの昭和史』
写真集『子どもたちの昭和史』
『子どもたちの昭和史』編集委員会/著
大月書店
1984
『子どもたちの昭和史』は、『女の昭和史』とほぼ同時期に購入した写真集ですが、
昭和は戦争の時代と言われるように、
どちらの写真集も戦争に関連したものが多く、戦後生まれの私には実感はありません。
本当に「昭和」を知っているのは、戦争によって人生が翻弄された、
明治や大正生まれの人たちなのでしょう。
本書には、加害国としての写真も、しっかり掲載されています。
ネトウヨといわれる人たちが認めようとしなくても、
事実は変えられませんから。
話しは逸れますが、
「まんべくん」のつぶやきは、立場上、問題だったとは思いますが、
言っていることは間違っていない。と、私は思っています。
「まんべくん」はともかく、
最近の日本は、まるで戦争に向かっている時代のように、
言論の自由がなくなっているようで不安になります。
こう書くと、必ず「おまえは在日か!帰化人か!」と言う人がいるから、
可笑しいと言うか、情けないと言うか…
(カラーページの「少年サンデー」「少年マガジン」は家にもありました。)
写真集『子どもたちの昭和史』 目次 ↓
おもくじ
「伝えておきたいのです 私たちの子どものころのこおとを」/松谷みよ子
第1部 嵐のまえの子どもたち(満州事変前)
「大正デモクラシーから戦争の時代へ」(1918~31)
1 自然は子どもの友だち
2 小さな働き手たち
3 木と土の香りのする学校
4 電波にのって広がる文化
5 吹雪の中の子どもたち
着物から洋服へ
第2部 軍歌をうたう子どもたち(日中戦争期)
「十五年戦争のはじまり」(1931~41)
1 働く……農村の子どもたち/勤労奉仕
2 小さな戦士たち……銃をおもちゃに/路地うらの子どもたち
3 父は戦場へ
4 満蒙開拓青少年義勇軍
5 軍旗の下の「国際友好」
6 「少国民」教育への道……あすの兵士をそだてる/勝利を信じて/
「少年産業戦士」たち/国民学校の発足
第3部 戦火の中の子どもたち(太平洋戦争期)
「太平洋戦争」(1941~45)
1 幼ない生命のままに……
戦火にたおれた子どもたち/原爆と子どもたち/
空襲と子どもたち/沖縄の子どもたち
2 学校が兵舎になった……
学校の儀式と行事/戦時下の学校生活/軍事教練
3 働く──勤労動員……
工場へ動員/都市で農漁村で/学校工場・学校農園/
女子挺身隊・産業少戦士
4 たたかう「少国民」……
男は兵士、女は看護婦に/若き兵士たち/沖縄の学徒隊
5 奪われた文化・スポーツ……
子どもたちの遊び/「少国民」文化/戦争と文化・スポーツ/
供出
6 ほしがりません、勝つまでは……
のこされた人びと/飢えと欠乏/子どもたちの風景
7 街は炎の海に
8 逃げる──学童疎開
9 戦争と子どもたち……
海外にいた日本人の子どもたち/植民地、占領地の子どもたち/
ナチス・ドイツの子どもたち
10 戦渦のあとに
子どもたちの八月十五日
カラー図版
第4部 焼跡の中の子どもたち(占領期)
「敗戦と戦後改革」(1945~52)
1 アメリカがやってきた
2 焼跡の子どもたち
3 青空教室から民主教育の出発
4 群れなす子どもたち
ラジオからテレビの時代へ
第5部 明日にむかう子どもたち(現代)
「高度成長の時代へ」(1952~現代)
1 平和に生きる子どもたち
2 いま、子どもたちは
3 明日をになう君たちへ
年表
お父さんへ、お母さんへ、そして先生がたへ
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