『わたしの出会った子どもたち』
灰谷健次郎さんの著書で最初に読んだのは『太陽の子』だったと思います。
偶然見た、NHKドラマを見たことが切っ掛けでした。
(ふうちゃん役は長谷川真弓さんでした。)
その後、多くの灰谷さんの本を読みましたが、
最も感動したのは、『わたしの出会った子どもたち』でした。
教師のすべてがそうだとは勿論思っていませんが、
私が知る限りでは、「金八先生」はドラマの中だけ…
現実の教師は「出来る子」が可愛く、目を掛けて伸ばしてやろうとしますが、
「出来ない子」は足手纏いで迷惑な存在でしかないようです。
勉強について行けないのも、集団生活に適応出来ないのも、
その他諸々の問題の原因は学校や教師にはなく、
すべて家庭や親(特に母親)にあるというのが教師の考えのようです。
きっと教師のほとんどが、恵まれた環境で育った人たちなのでしょう…
それに金八先生になりたくても、時間のゆとりが無いのでしょう…
灰谷健次郎さんも教師生活を送られていましたが、
『わたしの出会った子どもたち』を読んだ時は、
灰谷さんが金八先生に重なってしまって、涙が出てしまったことを覚えています。
人にも薦めていましたが、
乙武洋匡さんの“『五体不満足』を読みたい…”と言った友人に、
一緒にあげたのですが、どちらの感想も聞くことが出来ませんでした。
本好きではない人なので、読まなかったのかもしれません。
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