『くらやみの谷の小人たち』
『くらやみの谷の小人たち』
いぬいとみこ/作
吉井 忠/画
福音館書店(1972)
『木かげの家の小人たち』の続編の『くらやみの谷の小人たち』です。
お恥ずかしい話ですが、ほとんど憶えていません…いえ、全くでした…
「あとがき」を読んでいたら、
“~略~
またラジオは、あらたなベトナムへの爆撃の強化や、
水俣病で苦しむ人びとのこと、敗戦時の沖縄での日本兵の残虐ぶり、
さらに中国での日本兵の非道な仕打ちをわたしに告げるのです。
~略~”
と書かれてありました。
児童書であっても、当時は、反戦思想がしっかりと書かれていたのですね。
現在はどうなのでしょう…?
何となく逆行しているような気がして、不安になる時がありますが…
松谷みよ子さんや石井桃子さんもそうですが、
中流階級らしく、育ちの良さや教養が感じられます。
…中流と言っても、「中流意識」の中流ではありませんが…
今どきの女性の言葉遣いとは違って、
母の世代の文章は、言葉選びが美しくて心地良いです。
.。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。.
今日で今年も半分終わってしまいますね。
…本当に早いです…
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コメント
mittleさんへ
『木かげの家の小人たち』は、
“皇太子時代の今上天皇が美智子妃にプレゼントされた本”と聞いたことがあります。
『木かげの家の小人たち』、お薦めですよ。是非、探してみてください!
(「厚生省中央児童福祉審議会推薦図書」「全国学校図書館競技会選定図書」)
投稿: ミチ | 2011年7月 1日 (金) 14:35
こちらの絵本、初めて知りました!!絵もとても素敵ですね。
戦争がテーマの絵本は多くありますが、どれがいいのかよく悩みます。
どれも本当のことなのでしょうが、子供への伝え方って難しいですね。
図書館で探してみたいと思います!
投稿: mittle | 2011年7月 1日 (金) 09:52