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2011年6月

『くらやみの谷の小人たち』

20110630 『くらやみの谷の小人たち』
いぬいとみこ/作
吉井 忠/画
福音館書店(1972)

『木かげの家の小人たち』の続編の『くらやみの谷の小人たち』です。
お恥ずかしい話ですが、ほとんど憶えていません…いえ、全くでした…

「あとがき」を読んでいたら、
“~略~
またラジオは、あらたなベトナムへの爆撃の強化や、
水俣病で苦しむ人びとのこと、敗戦時の沖縄での日本兵の残虐ぶり、
さらに中国での日本兵の非道な仕打ちをわたしに告げるのです。

~略~”
と書かれてありました。

児童書であっても、当時は、反戦思想がしっかりと書かれていたのですね。
現在はどうなのでしょう…?
何となく逆行しているような気がして、不安になる時がありますが…

松谷みよ子さんや石井桃子さんもそうですが、
中流階級らしく、育ちの良さや教養が感じられます。
…中流と言っても、「中流意識」の中流ではありませんが…

今どきの女性の言葉遣いとは違って、
母の世代の文章は、言葉選びが美しくて心地良いです。

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今日で今年も半分終わってしまいますね。
…本当に早いです…

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『木かげの家の小人たち』

20110629 『木かげの家の小人たち』
いぬいとみこ/作
吉井 忠/画
福音館書店(1967)

先日のようなドキュメンタリー番組を見たあとは、
親世代が体験した戦争について考えされられてしまいます。

第1回国際アンデルセン賞国内賞を受賞された『木かげの家の小人たち』ですが、
読んだのは、もう40年以上も昔のこと。

イギリス生まれの小人の一家を、代々守ってきた森山家の子どもたち…
その平和な暮らしは、戦争によって崩されてしまうのでした。

森山家の小人たちとは、バルボーとファーン夫妻と、
娘のアイリス、その弟ロビンです。

小人の世界では、5歳までは人間と同じように成長し、
その先は、5年ごとに1歳年を取るという…

羨ましいような…
でも、一生が長すぎるって、どうなのでしょう…(゚ー゚;

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※ 現在「小人」は差別語、 
   kobitoと入力しても、変換出来ないようになっているのですね。
   

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憎しみの対象

この前の「昔、父は日本人を殺した」の中で、
家族を皆殺しにされた沖縄の男性が、
66年経った今でも、アメリカを憎んでいる、と言ってました。

それが戦争と言ってしまえばそれまでですが、
家族や親戚、友人知人だけでなく、
見ず知らずの人であったとしても、
多くの日本人、特に民間人が殺されたのだから、
憎んで当然です。

個人的には何の憎しみもない同士が、
敵味方として殺し合うことによって、
決して消えることのない憎しみが生まれていく…

憎む相手は敵国ではないでしょう。
兵力、武力、食料、すべてが比較できないレベルなのに、
戦争を起こし、死に追いやった戦争指導者たちでしょう。

それはあなたが戦争体験者ではないから。
家族が殺されていないから言えること。
みんなお国のために戦ったのだ。
贅沢は敵だ。
欲しがりません勝つまでは。

でも、本当は気づいているのです。
でも言えないだけ。
言ったら非国民だから…

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「米軍カメラマンが見た沖縄戦」

録画しておいたETV特集「米軍カメラマンが見た沖縄戦」を、
一日遅れで見ました。

66年前にアメリカ軍が撮影したカラーフィルムには、
想像していた通り、目を背けたくなるものばかりが映っていて、
思わずウィンドウを小さくしてしまったほどです。

沖縄の人々を虫けら同然に殺していくアメリカ軍、
「まるでカウボーイがインディアンを追いかけているように」
と話していましたが、きっと、ベトナムでもアフガンでもイラクでも、
同じ光景が繰り広げられていたのでしょう。

「次第に非人道的な戦いに…」とのナレーション…
人道的な戦いなんて存在するのでしょうか?

戦争は殺戮と破壊の繰り返し、敵国は自分たちと同じ人間ではない。
殺すに値する虫けらなのだ…そう洗脳されてる。
そうでなければ殺せるはずはないでしょうから。
そして自分達もまた異常な精神状態となり、人間では無くなっていく…

映像を見ていて、同じ様な場面を、以前何度も見たことに気付きました。
日本軍が、中国やフィリピンその他の国々でしていたこととまるで同じ。

「これは自分にとって恥」とウルフキルさんが封印してきた写真にしても、
日本軍による同じような写真を、数え切れないくらい見ました。
戦場でしていることは、どこの国の兵士も変わりはありません。

戦争にレイプは付きものと言いますが、
得意気な表情の日本兵が、被害者の中国人女性と写っている写真も、
何枚も見ました。女性は下半身裸状態…言葉にするだけでもおぞましい。
お国のために戦うとは言っても、いざ戦場に行けば所詮そんなもの、
みんな捨て駒同然なのだから、人格など必要ないのです。

家族にも話せなかった地獄の日々、国民に公開しなかったフィルム、
皮肉なことに、かつての敵国の取材で明らかになったのとは。
でもアメリカは、これからも戦争を止めるつもりは無いようです。

「戦後生まれのお前に、何が分かるんだ!」
という声が聞こえてきそうです。
お叱り等はどうかご遠慮願います…m(_ _)m

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フタ付き製氷皿

冷蔵庫を新しくしたことで、製氷事情も変わりました。

今でも「自動製氷器」ではない冷凍冷蔵庫が存在しているのか、いないのか、
そこまでチェックしようとさえ考えなかったのですが、
便利なはずの「自動製氷機」が、私にとっては不便なのです。

水を入れておくタンクは洗えても(洗いにくそうですが)、
その先の見えない部分は、洗えない仕組み…カビが生えるとか。

今までの冷凍室には、
製氷皿と氷のストック用の容器が入るスペースがありましたが、
新しい冷蔵庫では、
冷凍室(一部分)に、ドカッと溜まる用になっていて不潔なカンジ。

初めから、自動製氷機は使うつもりは無いので、
タンクも捨ててしまおうかとも思いましたが、
一応、キッチンの棚の奥に片付け、水の通り道の穴はホイルでフタを…

今までの製氷皿はサイズが合わないので、近所の100円ショップに行って、
フタ付き(衛生的で重ねられる)のスリムな製氷皿を買ってきました。

20110626a 20110626b 20110626c
(二種類、3個のフタ付き製氷皿)

帰宅して袋を見ると、どちらも「日本製」と判明。
100円ショップで買ったものが、偶然、日本製だった時の嬉しさ…

余談ながら、ついでに購入した「トイレ用の柄付きスポンジ」は、
水に浸かった瞬間、スポンジが剥がれてしまった…!
「Made in China」でした。
二箇所用にと、二本購入したのに…(ノ_-。)

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「太郎と敏子」~瀬戸内寂聴が語る究極の愛~

録画しておいたNHKスペシャル
「太郎と敏子」~瀬戸内寂聴が語る究極の愛~
を見ました。

今年、岡本太郎(1911(M44)/2/26~1996(H8)/1/7)の生誕100年とのことですが、
何だか不思議な感じです。
と言うのも、二年前に太宰治の生誕100年だったから…

私が生まれる前に亡くなっていた太宰治、
ついこの間までTVに出ていた感のある岡本太郎、
たった2歳違いだったとは…。

それはさておき、
太郎さんと岡本敏子さん(旧姓平野、1926(T15)/1/1 ~ 2005(H17)4/20)に
関する新資料が大量に発見されたそうです。

「岡本太郎」を作り上げましょう。

岡本かの子に憧れていた文学少女の敏子さんは、
かの子の息子の太郎に興味を抱き、やがて恋人となり、
有能な秘書であり、芸術を生み出すパートナーで、
叱咤激励するディレクターでもあった…
実質的には妻、でも戸籍上は養女(妻より子の方が権利がある、とも)、
晩年は母親で介護士…

あの人を守り抜いてみせる。たとえ彼には何も分からなくとも。

晩年の太郎さんの写真に驚きました。
私の知る太郎さんとは全くの別人の顔…

老いるとはこういうことなのか?
いえ、病(パーキンソン病)が変えてしまったと言うべき。

瀬戸内寂聴さん曰く、
私は太郎さんじゃない太郎さんに会いたくなかった。
お見舞いにも行かなかったし、逃げていましたよ。
嫌いじゃない人のヨボヨボになった姿や、
病気で死にかけたところなんか見たくない

すごく分かります。
でも出家された人の口から聞く言葉としては、とても意外でした。

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白髪染めを止めたいけれど…

「カラーリング、気になりますね~」
前回に次いで昨日も美容師さんに言われてしまった。

「もう染めないようにしようと思って…」
前回に継いで昨日も同じことを言ってしまった。

「まだ勿体ないですよ。
でも長い間染めていると、どうしても傷みますからねぇ~
近くで3人がカラーリング真っ最中というのに、そんなこと言っていいの?
それに、うしろは全然無いですしね」と美容師さん…

染め初めて約20年、決心し染めるのを止めてから3ヶ月半、
まだ白髪はチラホラ程度で、遠目には気付かれないのですが、
鏡を覗くとゾッとしてしまう…

おしゃれ染めでも、伸びた時の地毛との違いが不潔に感じるのに、
白髪では言うまでもありません…

白髪を染めると染めないとでは、見た目が10歳位違うらしい…
私は10歳以上若く見えるので、
染めないと年相応ということになるのですが…

冗談はさておき
3ヶ月以上も頑張ってはいますが、それとなく家族に聞いてみると、
予想通り、「自然」より「若い」方がいいみたい。

美容師さんに何と言われようと構いませんが、
家族の意見は尊重せねば。

それなら「ヘアマニキュア」では?と買ってきました。

ヘアマニュキアは、まだ白髪が無かった頃(25年位前)したことがあります。
美容師さんに勧められるまま、グリーンのヘアマニキュアをしましたが、
3ヶ月くらい保つからと聞いたのに一月も保たなかった…
確か「ファランドール」という名前だった。

閑話休題・・・
20110624 ヘアマニキュア、自分でするのは初めてなのです。
注意書きには、「液を地肌に付けないように」
それは無理でしょ…!?

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夏用壁紙

昨日は夏至でした。

昨日も今日も私の部屋は33~34℃、
梅雨の晴れ間の蒸し暑さは、暑さに慣れていない身には応えます。
おまけに熱帯夜続きで睡眠不足…辛い…

だから、と言うわけでも無いのですが、髪を切ってきました。
少しだけ鬱陶しさが解消したkれども…

それはさておき、
毎年暑くなると、パソコンの壁紙を夏用に変えています。
ここ数年は、決まって、この「氷河」なんです。

20110623a
(size 1024×768

これは、何年か前に、Googleで画像検索し見つけたものですが、
パソコンを開くたびに頭がヒンヤリ、とても気に入ってるんですよ (*^-^)
(検索ワード glacier )

ついでながら夏以外の壁紙は「空」。

20110623b

 

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『運動靴と赤い金魚』

BSシネマ、27日(月)は『運動靴と赤い金魚』(1997イラン)ですね。

この映画は何度見ても子どもたちの健気さに泣けてしまいます。

物質的な豊かさと引き替えに、
日本人が失ってしまったものが何かを気付かせてくれます。

イラン映画で憶えているのは、
「白い風船」「桜桃の味」「太陽は、ぼくの瞳」「少女の髪どめ」
「友だちのうちはどこ」「風が吹くまま」「オリーブの林をぬけて」
ぐらいでしょうか。

この中でお薦めなのが、「太陽は、ぼくの瞳」と「少女の髪どめ」です。
どちらも『運動靴と赤い金魚』と同じ監督の作品です。

「太陽は、ぼくの瞳」が泣けるのは言うまでもありませんが、
「少女の髪どめ」では少年の切ない初恋が描かれていて、
私の好きな作品の一つです。

ストーリーは、まだ見ていない方のために書きません。
あれこれ想像してみてください…ネ。

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短編集

短編集(文庫本)は気軽に読めて良いのですが、
内容を忘れてしまうのですよね~
と言っても、長編でさえ忘れるのですから、当然ですが…

文庫本の棚を整理していたら、前に書いた9冊の他に、
マーク・トウェンやモームなど7冊程出てきました。

でも、買って読んだのは確かなのに、探しても見つからないのも…
多分、人に貸して戻ってこない本なのでしょうね。

「借りた」イコール「貰った」と思う人もいますからね…(ノ_-。)
内心では返して欲しいのに催促できない性分、
特に、文庫本の場合は、“まぁいいか~諦めよう!”となるわけです。

短編集と言えば、
アン・シリーズの『アンの友達』と『アンをめぐる人々』も短編集ですね。
どちらもAvonleaが舞台なのに、アンが登場してないので、
最初に読んだ時(中1)は戸惑いました。
どうも、この2冊、元々アン・ブックスでは無いようですね。

ところで、
「アボンリーへの道」(Road to Avonlea)の原作(第1・2シリーズ)は、
L・M・モンゴメリの『ストーリー・ガール』(The Story Girl)と
続編の『黄金の道』(The Golden Road)ですが、
『アンの友達』 『アンをめぐる人々』からも使われていましたよね。

ご参考までに…↓
(上段がオリジナル、下段が「アボンリーへの道」、括弧内は原題)

『アンの友達』(Chronicles of Avonlea)
 「ロイド老淑女」(Old Lady Lloyd)
 「心にひびく歌声」(Old Lady Lloyd)

 「オリビア叔母さんの求婚者」(Aunt Olivia's Beau)
 「アビゲールの求婚者」(Aunt Abigail's Beau)(オリビア→アビゲール)

 「隔離された家」(The Quarantine at Alexander Abraham's)
 「すてきな看護婦さん」(The Quarantine at Alexander Abraham's)

『アンをめぐる人々』(Further Chronicles of Avonlea)
 「偶然の一致」 (The Materializing of Cecil)
 「うわさの恋人」(The Materializing of Duncan McTavish)(シャーロット→マリラ)

この中で「うわさの恋人」は、すぐ気付きました。
遙か昔に読んだというのに…(^-^;

天国のモンゴメリはご立腹かもしれませんね…?
設定は大分違いますが、
マリラはそんな人じゃないわよっ!”って…フフ

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「昔 父は日本人を殺した」

NHKスペシャル
「昔 父は日本人を殺した」~ピュリッツァー賞作家が見た沖縄戦~
を見ました。

「戦争には良い戦争は無い、戦争はみんな悪い。
戦争は絶対起こしちゃいけない。取り返しのつかないことになる…」
元少年兵の宮平盛彦さん(81歳)が語った言葉です。

自分以外の家族6人全員を殺された宮平さんは、
「それが戦争と言えばそれまでだけど、
米軍は、なせ抵抗が出来ない住民まで、無差別に殺したのか。
アメリカの正義とは何か…」と。

対するデール・マハリッジさん(ピュリツァー賞作家)は足を組んでいました。
文化の違いと理解しつつも、マナーに反するようで気になって…。

民間人と知りながら、銃を向けたアメリカ兵も、
中学生までも兵士に仕立てた日本軍も、
真っ先に民間人を見捨てた日本兵も、
無事帰還した人たちにしても、死ぬまでPTSDに苦しみ続けている。

みんな犠牲者です。
犠牲者はいつも弱く貧しい側です。

ところで、
元アメリカ兵が、日本兵の遺留品を遺族に返そうとする話をたまに聞きますが、
デールさんの父親もその一人でした。

敵国の遺品を、処分することなく保管し続けていたことに感動してしまう。
こういうことは、他の国(元日本兵)でもあるのでしょうか…?

6月26日(日)のETV特集は、「米軍カメラマンが見た沖縄戦」です。
見るのは辛い。
でも、私も「戦争を知らない子どもたち」、知らないことは怖いことです。

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cool japan~がんばれニッポン~外国人が見た東日本大震災~

東日本大震災後に放送された「COOL JAPAN」も、
収録は、3月11日以前だったのでしょうか?

それはともかく、
今回の「COOL JAPAN」は、「外国人が見た東日本大震災」というものでした。

海外メディアが伝えた大震災の中には、
「日本列島沈没」「第二の広島」「黙示録」「爆発」といったものや、
花粉症対策のマスクを、放射能用と誤解したり…

無料フライトが用意され帰国勧告した国もあったそうですから、
(チケット代が通常の4倍になった国もありましたが…)
家族が帰国を願うのも当然、多くの外国人が出国したのも仕方ないことですが、
(「COOL JAPAN」に出演している人の中にも)
日本に留まって冷静なリポートを送り続けていたジャーナリストもいました。

各々が印象的だった写真をもとに、感動的なエピソードを語ってくれましたが、
「日本人は個人より社会が第一に考える」、
「冷静、礼儀正しい、我慢強い、協力し合う」とよく言いますが、
日本人は「社会のため」という意識はあまりないように思えます。

それより、何も出来ない自分を、“申し訳ない”と感じ、
何か自分に出来ることはないのだろうか…と考えるのではないかしら。

ネガティブなイメージの日本人ですが、
いざとなると、意外に楽天的で前向き、強い人が多いのかもしれません。
…でも、政治家はあまりにも「残念」というか…

「日本は色々与えてくれた。だから恩返しするのだ」(釜石シーウェイブスのピタさん)

「~日本に元気が無くなったからと離れ、
復興した後で戻ってくるなんて私には出来ません。
その国から恩恵を受けているなら、残るべきです~」(イスラエルのアナトさん)

「~僕が思っていたとおりの素晴らしい国、
今まで以上に日本に住んでいることを嬉しく思います」(イタリアのフラビオさん)

…これらの言葉を聞かせたい人が私にはいます。

ところで、番組とは関係ありませんが、
一部の国の一部の人たち(日本人も含めて)は、
「天罰が当たったのだ!」と大喝采したとか。

どこの国でも大災害は起こるし、
事実、「東日本大震災」以上の犠牲者を出していることについて、
どう思っているのか、是非聞きたいものです。

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『ハックスレー短篇集』

20110618 『ハックスレー短篇集』
オルダス・ハックスレー
太田 稔/訳
新潮文庫(1961)

『ハックスレー短篇集』(オルダス・ハックスレー(1894/7/26 - 1963/11/22))
を読んだには1972年頃ですが、
「サキ短篇集」などと違って、内容を憶えていないのです…
それで、一番短い「肖像画」を読み返してみました。

絵画に詳しくない客に、尤もらしい伝説をでっち上げ、
無名の絵描きが描いた20ポンドの肖像画を、
680ポンドで売りつけてしまう画商の話でした。

海千山千の画商や骨董商にとって、
成金趣味の俗物のお客は、葱を背負った鴨のようなものでしょう。

二束三文のガラクタ同然の品なのに、言葉巧みにその気にさせられて、
懲りずに何度も大金を巻き上げられてしまうお得意様…
よく聞く話ですよね。

ところで、
1960年に書かれた「あとがき」には、

…その生まれは1894年であるから、すでに六十を半ばすぎた高齢であるが、
~略~
いまだに著作の筆をやすめてはいない。…

とありましたが、隔世の感を禁じ得ません。
というか、今の時代で良かったわ…(゚ー゚;

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<目次>
ジョコンダの微笑   (The Giocnda Smile)
肖像画         (The Portrait)
モノクル                  (The Monocle)
小さなメキシコ帽   (Little Mexican)
 あとがき

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『オコナー短編集』

20110617 『オコナー短編集』
フラナリー・オコナー
須山静夫/訳
新潮文庫

『オコナー短編集』も読んだのは古く、37年も昔ですが、
初めから、フラナリー・オコナーを知っていたわけではありませんでした。

今もそうなのですが、女性が書いた作品に興味があったからなのです。
キャサリン・マンスフィールドが34歳の若さで病死したように、
オコナーもまた39歳で生涯を閉じた作家でした。

フラナリー・オコナー(1925/3/25 - 1964/8/3)はジョージア州サバンナ生まれ、
16歳の時、紅斑性狼瘡という難病で父を亡くし、
自らも25歳で父と同じ病を発症し、39歳で亡くなりましたが、
医師から一切の仕事を禁止されていたにも関わらず、
髪は抜け落ち、歯もボロボロになりながらも、小説を書き続けたそうです。

作品の舞台は、人種的偏見と差別に満ちたアメリカ南部ですが、
書かれていることは、ごく日常的な些細な出来事の中に起こる、
普遍的な潜在意識にも感じます。

偏見を偏見とは認識せず、当然のこととして無意識の内に正当化し、
差別はあくまで区別としか認識していない。

当然自分は間違っているなどと疑問さえ抱かない「分別ある」人たち…
これは、ほぼ半世紀前のアメリカ南部でのことではありません。

作品に登場する「常識的」な人たちの言動と意識は、
世界中の読者自身の姿でもあるのでしょう。

私も含めて…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<目次>
川                      (The River)
火のなかの輪      (A Circle in the Fire)
黒んぼの人形      (The Artificial Nigger)
善良な田舎者      (Good Country People)
高く昇って一点へ  (Everything That Rises Must Converge)
啓示                   (Revelation)
パーカーの背中    (Parker's Back)
 解説

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『マンスフィールド短篇集』

20110616 『マンスフィールド短篇集』
キャサリン・マンスフィールド
安藤一郎/訳
新潮文庫

マンスフィールド(1888/10/14 - 1923/1/9)も好きでした。

『マンスフィールド短篇集』を読むと、
時代や、国や、「住む世界」が違っていたとしても、
若い女性の心理は、あまり変わらないものと気付かされます。

女性心理といえば、文豪やどんな大作家だとしても、
男性が書いた女性像は、納得できない場合がほとんどです。

その点、女性作家では共感出来ることの方が多いのです。
(男性の立場では、多分逆なのでしょうが…)

昭和32年発行の本書は、歴史的仮名遣いではないのですが、
一部、旧漢字(御無禮、言譯、邉、實際など)が使われています。

それに、「おいつ、いつちまえ」(おいっ、いっちまえ)といった具合に、
平仮名の促音や拗音が「小さい文字」ではないのです。
(外来語や擬音擬声語の片仮名表示の言葉は現在と同じ。)

私が読んだのは1970年頃で、当時は普通に読んでいたと思うのですが、
今読み返してみると、やはり読みにくい…
私の脳は完全に退化しているようです。

文字だけでなく、表現方を比較してみても、時代というものを感じますが、
こうして日本人の国語力は低下していっていくようにも思えます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<目次>
園遊會(ガーデン・パーティー)
パーカーおばあさんの人生
新時代風の妻
理想的な家庭
聲楽の授業
小間使
ブリル女史
大佐の娘たち
初めての舞踏會
若い娘
船の旅
鳩氏と鳩夫人
見知らぬ者
祭日の小景
灣の一日
 解説

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『サキ短篇集』

20110615 『サキ短篇集』
サキ(本名:ヘクター・ヒュー・マンロウ)
中村能三/訳
新潮文庫

一日の最後の雑用が終わったところで、
久しぶりに本棚の文庫本コーナーを眺めていたら、
視線の先には、「短編集」が並んでいました。

新潮文庫には多くの作家の短編(篇)集があって、
私も一時期、読み漁ったものでしたが、
そこには、O・ヘンリー、ロレンス、マーク・トゥエイン、ハーディ、ハックスレー、
フォークナーなど、9冊が今も残されていました。

短編集というと、O・ヘンリーを浮かぶ人が多いかも知れませんが、
私は、サキ(1870/12/18 - 1916/11/14))の短編集が、
とても印象に残っています。

中でも、「開かれた窓」(The Open Window)という小説が忘れられません。
僅か5ページほどの作品で、種を明かせば「な~んだ!」なのですが、
ゾッとさせられます。

私は最後の一行は蛇足に感じましたが、いかがでしょうか…?

<目次>
二十日鼠
平和的玩具
太った牡牛
狼少年
話上手
七番目の若鶏
運命
開いた窓
宵闇
ビザンチン風オムレツ
休養
マルメロの木
親米家
十三人目
家庭
セルノグラツの狼
おせっかい
ある殺人犯の告白
ラプロシュカの霊魂
七つのクリイム壺
盲点

解説

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花粉症…?

花粉症歴ウン十年、今やベテランの域に達しています。
…嬉しくないわ。

毎年、一月中旬より約三ヵ月間というもの、
「ティッシュ、目薬、マスク(順不同)」の三種の神器をお伴にして、
ただひたすら耐えながら、解放される日を待ちわびているのですが、
もう、六月も真ん中だというのに、未だ傍らにはティッシュが…

いくらなんでも杉花粉は終わったでしょう。
でも、花粉は杉ばかりではないですよね…

もしかしたら「ハウスダスト」が原因…?
可能性大です。
でも、洗濯物を畳んでいる時が一番ひどいということは、
やっぱり、何かの花粉のような気がします。

「副鼻腔炎」を疑って、調べたところ症状が全く違いました。

早かれ遅かれスッキリする日はくるでしょう。
…と期待しつつ、ティッシュに手を伸ばしている毎日です。

20110614                        

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メアリー・ポピンズ

『メリー・ポピンズ』を観て、原作が気になってしまった私…
その性格は、いい歳した今も10代の頃と変わらず…(-_-;)

相当昔に読んだので、あまり覚えてはいませんが、
原作のメリー・ポピンズ(翻訳本ではメアリー・ポピンズ)は、
映画とは違って、プライドが高くて気難しい性格だったような気がします。

20110614a 20110614b 20110614c 20110613d
(左)『風にのってきたメアリー・ポピンズ、帰ってきたメアリー・ポピンズ』
   Mary Poppis,1934, Mary Poppis Comes Back,1935.
   P・L・トラヴァース/作 林 容作/訳 岩波書店(1963)

(中)『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』Mary Poppis Opens the Door,1943.
   P・L・トラヴァース/作 林 容作/訳 岩波書店(1964)

(右)『公園のメアリー・ポピンズ』Mary Poppis in the Park,1952.
   P・L・トラヴァース/作 林 容作/訳 岩波書店(1965)
   (公園)

45年も経っているのに(!)、函のお陰で保存状態は完璧。

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『メリー・ポピンズ』

明日からの「BSシネマ」はミュージカルですね。
(午後1:00~)

13日(月)『メリー・ポピンズ』
14日(火)『雨に唄えば』
15日(水)『オズの魔法使』
16日(木)『巴里のアメリカ人』
17日(金)『ヘアスプレー』

私は4作品とも観ましたが、一番好きなのは『メリー・ポピンズ』です。

『サウンド・オブ・ミュージック』でジュリー・アンドリュースのファンになり、
『メリー・ポピンズ』も見に行きましたが、
笑いが止まらなくなると宙に浮いてしまったり、地面に描いた絵に入って行ったり、
メリーゴーランドが本物の馬になったりと、とても楽しい映画でした。

ディズニー作品らしく、家族みんなで観ることが出来る作品です。

役名は忘れましたが、メリー・ポピンズの友だち役(魔法使い仲間?)の
ディック・ヴァン・ダイクも良かったです。

曲では、「チム・チム・チェリー」(Chim Chim Cher-ee)、
「スーパーカリフラジリステックエクスピアリドゥーシャス」
(Supercalifragilisticexpialidocious)が有名ですね。

『メリー・ポピンズ』(Mary Poppins)1964年、アメリカ、ディズニー
原作/パメラ・L・トラバース
監督/ロバート・スティーブンソン
音楽/リチャード・M・シャーマン、ロバート・B・シャーマン
出演/ジュリー・アンドリュース、ディック・ヴァン・ダイク他

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スーパーにて

いつも行くスーパー(生協)に入ると、話し声が聞こえてきました。

いずれも30歳前後とおぼしき3人連れ(女性2人、男性1人)、
外見は日本人と区別がつきませんが、話の内容は分かりません。

…中国語のようでした。

「中国の人は声が大きい」と噂には聞いていましたが、
「あんなに大声を出さなくても、充分聞こえるでしょうに…」と思うほど。

やはり国土が広いから、大きい声でないと通じないのでしょうね。
(…もちろん冗談ですよ。念のため…)

「会員制って知っているのかしら…」と少々心配になりましたが、
入会していないのに、「カード、忘れたわ」と利用している知人もいるので、
多分大丈夫だったのでしょう。

入り口付近のそこは、青果売り場だったのですが、
偶然バナナを選っているところを見てしまって…

選るのは大抵の人がすることで、むしろ当然とも思いますが、
問題は戻し方…放り投げていたようで、
見てはいけないものを見てしまった感じでした。

誤解の無いようお断りさせて頂きますが、
「○○人だから」という気持ちは全くありません。

実際日本人でも偶に見掛けます。
特に嫌だな~と思うのは、「桃」を押さえて確かめている人…

でも、意気地無しの私は、逆襲されるのが怖くて何も言えません。

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着たい服が売っていない

「若い人のばかりで、着れる服が売っていない」
その昔、母が言っていました。

(探せばあるんじゃないの…?)
私は内心そう思っていました。

そして、あの頃の母の歳になった今、
「買いたい服が売っていない」といつも思うのです。

実際は、昔も今も売られてはいますよ。
でも、「着たい!」と思えるのが無いのです。

なぜ、気持ち悪い色や柄やデザインばかりなの…?
なぜ、無地でシンプルなものが無いの…?

アクセサリーが嫌いな私にとって、ラメやスパンコールは以ての外ですが、
刺繍もフリルもドレープもカットワークも、余計なタックも嫌いなんです。

母は和裁も洋裁もしていて、私も自分用くらいは作ります。
ですが、Tシャツ(カトソー)くらいは買いたいわ…

いわゆる「定番」と言われるシンプルなカットソーでも、
最近のシルエットは、私のイメージする定番とは違うのです。

昔の「定番」は、年齢に関係なく着ることが出来ましたが、
最近の「定番」は、ラインがあくまで若い人向きなのです。

サイズ的には充分着られても、
「ヘンに若作り」又は「娘のお下がり」に見えてしまう…
(襟ぐりは広く、袖ぐりが狭い、脇のゆとりが無く、股上は浅い)

色の種類にしても、不景気のせいなのか、
昔に比べて、限られた色のものしか売られていないように思います。

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白い上履き

スリッパ(室内履き等)の寿命が短いような気がします。
(3ヵ月くらい…)

いつも580円~980円の安物ばかり買うから…?
(私にとってはお高い「パンジー」の室内履きでも大差ありません)

「世捨て人」に近い生活を送っているから…?
(朝起きてから寝るまで、一日中スリッパを履いています)

体重のせい…?
(標準体重です)

スリッパには昔からこだわりがあって、
「前開きで、左右のある」デザインであることと、
「丸洗い可能」又は「水拭き出来る素材」のものにしています。
もちろんサイズもですが。

先日、「大人用の上履きがあるのでは?」と、探してみたところ、
紺色の上履きが見つかりました。
が、「送料を払いたくない」と…(笑)

そこで近所のお店へ…
案の定、スクール用の白い上履きしかなくて…。
「白では、リハビリに励むお年寄りみたい…」とは思いましたが、
日本製(?)なのに680円というお値段に負け、レジに並びました。

靴のサイズは22,5~23cm、
でも、スリッパ代わりということで23,5cmにしましたが、
やっぱり少々ゆるめ…
家にあった中敷き(足つぼマッサージタイプ)を小さめにカットして敷きました。

20110609a 20110609b

すごく楽です。
特に階段の上り下りは…

ですが、長時間履いていると熱が籠もって脱ぎたくなるのですよね。
どうもこれからの季節には向いていないような気がします。

白…
布用染料か油性ペンで塗りたいのですが、
不器用ゆえ、キレイに塗れる自信がありません。

どこかに究極のスリッパはないものでしょうか…?

履かないのが究極のスリッパ…?
そのためには、完璧なお掃除が必要がですね。

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「魔女の妙薬」

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偏見、差別、いじめ…

町の人達から魔女と蔑まれ、いつも悔しい思いをいしているのに、
流感に罹った子どもの家には、自分の名前を伏せて薬草を届けさせる。
ペグ・ボウエンは私の理想像です。

私がアボンリーの住民だったとしても、
オリビアのようになれる自信はありません。
多くのご婦人方同様、差別する側になってしまいそうです。

ピーターを苛めていたフェリシティやエドワードも、素直に反省し謝っていました。
思わず泣きそうになりました。

「学校に通うのなら必要」と、ヘティはスーツを買ってあげましたが、
この後、教室にいるピーターを、一度も見たことがなかったような…
アンドルーも、いつの間にか居なくなっていました。

 

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「アビゲールの赤ちゃん」

録画してあった「アビゲールの赤ちゃん」を観ました。

マルコムがベビーベッドを買って帰ると、アビゲールは不機嫌に…
アビゲールは子どもが苦手なのです。

孤児となった赤ちゃんを、どちらが引き取るかで言い争うヘティとリンド夫人。
「どちらが面倒をみるようになっても、赤ちゃんが可哀想」
と思ったセーラとフェリシティは、赤ちゃんを連れ出しアビゲールの家の前に…

「結婚には向いていない、子どもも嫌い」と言っていたアビゲールも、
次第に母性愛に目覚めて…

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家庭的で大らかなジャネットに対し、妹のアビゲールは神経質で完璧主義。

実際、同じ両親から生まれ、同じように育てられても、
兄弟姉妹の性格は違います。

それどころか、一卵性双生児でさえ、性格は全く違うと聞きますから、
性格は生まれ持ったものなのかもしれません。

子どもの性格を「親の育て方のせい」と決め付けられないということかも…。

アビゲールの吹き替えは、女優の左時枝さんでした。
「アボンリーへの道」の声優さんは、みなさん素晴らしかったです…(^_^)v

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cool japan ~礼儀(Courtesies)~

テーマは「礼儀」。

マナー講師、マナー本、その他諸々、
日本は特にうるさい国なのかも知れません。

私もいい歳して、何かの時は、ネット検索して確認しないと心配です。
でも、あくまでも日本人の価値観、
海外の人には、疑問に感じるようなものも多いようでした。

<挨拶>
「“お疲れさま”“いつのお世話になっています”という挨拶がおかしい」
(日本人でも、内心そう感じている人はいます。
マニュアルというか、習慣のようなものなのでしょうね。)

「アメリカでは、
バス停やエレベーターの中で出会った見知らぬ人にも話し掛けるのに、
日本人は無言」

(エレベーターの中では、同行者にも喋りませんね。
“うるさい”と思われたくないことと、知らない人に“聞かれたくない”から。)

「南アフリカでは、お辞儀をするのは神様に対してだけ」

「日本人はぶつかっても謝らない」
(本当ですか?たまたまだと思いますが。)

山登りやウォーギングコースでは、気軽に挨拶しますよね。
共通するものがあるからでしょうか。

<会話>
「日本人は、天気の話など、差し障りのない話題を選ぶ」

「ロシアでは、知らない人にも給料がいくらか訊く」

「アメリカでは、年齢を訊くのはタブー。面接でも年齢を訊いてはいけない」

「韓国ではお互いの年齢によって敬語が変わので、年齢を訊く」

「日本では同世代には年齢を訊くけど、年長者には聞かない」

「日本人は褒めすぎる。“下心があるのでは?”と勘ぐってしまう」

「日本人の会話は表面的。もっと本音を話して欲しい」

中には、「なぜ結婚しないの?」「赤ちゃんはいつ産まれるの?」
という失礼な質問を、日本人にされた人もいました。
無神経な人って多いですよね。同じ日本人として恥ずかしい。

“自分は危険人物ではない”ことを知らせるために、
“初対面の人に話し掛けたり”、“相手の目を見て話す欧米人”に対し、
日本人は、相手に余計な気を遣わせないために話し掛けないようです。

たとえ親しい間柄であっても、適当な距離感は保ちたいのです。

<身だしなみ>
「日本人はその場に相応しい服装をしている」
「でも完璧すぎるのは良くない」

そうでもないですよ。ご近所の葬儀で、二連の真珠ネックレスや、
15mm位ありそうな真珠のネックレスの人、
ゴールドの装飾のあるブランドのバックやパンプスの人も見掛けます。

<食事の礼儀>
「食事のマナー教室」の写真には、中高年とおぼしき人たちも写っていました。
「箸使い講座」が存在するくらい、懐石料理のマナーは日本人にも難しいです。

「フランスでは、食事より議論がメイン」
(これには驚きました。)

「韓国では、食器を持ち上げてはいけない。箸でご飯を食べるのも駄目」

「手で隠したとしても、目の前で「爪楊枝」を使うのは気持ち悪い」
(同感! “洗面所でやって”と言いたい。)

「肘をついてはいけない」
(私も子供の頃、親から言われましたよ。)

どうも日本の礼儀の基本は、「恥の文化」のようです。
相手に恥をかかせない。不快感を与えない。

「和をもって尊し」、自己主張しない文化、遠慮の文化なのでしょう。
と言うことは、ストレスの多い国ということ…

“日本の礼儀は“COOL”ですか?”に、
全員挙手しましたが、これも「礼儀」でしょうか…?

.・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

ところで、今日は「スカパーの無料の日」ですね。
アボンリー、録画しなくては……(*^-^)

23:00~ 第8回「アビゲールの赤ちゃん」(Malcolm and The Baby)
24:00~ 第9回「魔女の妙薬」(Conversions)

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イングリッシュネーム

前々から疑問に感じていたことなのですが、
ジャッキー・チェンさんやアグネス・チャンさんなど、
中国の人たちは、なぜイングリッシュネームを使っているのでしょうか。

お二人は、香港(英国領だった)出身だから納得出来ますが、
ジュディ・オングさんや、テレサ・テンさんは台湾出身ですし、
ジェット・リーさんなど大陸出身の俳優さんとか、
イングリッシュネームを使っているのはなぜかしら…?

芸能人だから…?
活動の場が外国だから…?
外国人には発音が難しいから…?

なぜ今になって、そのことを思い出したかと言えば、
最近、「日本は西洋文化の影響を受けた国なのに、
どうして日本人は、イングリッシュネームを使いたがらないのか?」
という記事を、見たからなのです。

記事によれば、中国だけでなく韓国でも、芸能人に限らず、
一般の人たちも、イングリッシュネームを付ける人がいるらしいのです。

(英語圏でもないのにイングリッシュネームを使ったり、
使わない日本人に疑問を抱くことの方が、私には不思議です。)

日本でも、以前は、トニー谷、バーブ佐竹、フランク永井、ディックミネ、
ペギー葉山さんなど、イングリッシュネームを付けていた歌手はいました。

進駐軍のキャンプで歌っていた歌手も多かったのでしょうね。
(子どもの頃、親のどちらかが外国人なのかと思っていました。)

でも、芸能人は別として、海外で暮らしたとしても、
一般の日本人はイングリッシュネームは付けないような気がします。

私だったら、ミッチーはともかく、例えば「キャシー」などと呼ばれたら、
自分とは思えないでしょう。

最近は、子どもに外国の名前を付ける親が多いらしく、
しかも、難しい漢字を当てるので、教師は覚えるのに苦労するらしいです。

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政争

自民党と公明党が提出した菅内閣不信任案の結果は、
予想通り否決と相成りました…裏には色々とあるのですが。

「間違ってる」とは知りつつも、精神衛生上宜しくないので、
出来るだけ、政治に関心を持たないようにしている…

民主党にしても、自民党の派閥位にしか思っていないし、
菅さんの味方でもないのですが、東日本大震災の復興、原発事故問題と、
挙党どころか、与野党一致団結して取り組まなければならない時なのに、
情けないといったら…
大震災はともかく、原発問題は自民党政権の置き土産でしょ?

先日は、合同で「お誕生日会」をしていた人たちもいました。
幼稚園児じゃあるまいし、満面の笑みを浮かべて…
恥ずかしくないのかしら?

呆れた…
おかしいのは政治家だけじゃないけれど。

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動画サイトを彷徨して…

グループ・サウンズ世代…

同級生たちの多くが、お熱を上げていた(死語?」のに、
関心が無かった私が知っている曲は僅かで、
(最後まで歌える曲はありません。)
失神がどのバンドかさえ知りませんでした。
(今は分かります。「オックス」)

それなのに、時々、YouTubeやニコニコ動画で聴いてしまうのはなぜ…?
二度と戻れない時代が懐かしいから…?

ところで、
多くのグループ・サウンズの中で、当時、NHKに出場出来たバンドは、
「ワイルドワンズ」と「ジャッキー吉川とブルーコメッツ」だけだった、
と聞いたことがあります。
(真偽のほどは定かではありませんが。)

「ワイルドワンズ」と言えば、「思い出の渚」が有名なように、
「ブルーコメッツ」と言えば、「ブルー・シャトー」があまりにも有名でした。
(替え歌もありました。)
そのせいなのか、他の曲の記憶が無いのです。

最近、ブルーコメッツには、「さよならのあとに」「雨の赤坂」という、
まるで、ムード歌謡のような曲もあったと知って、とても驚きました。

三原綱木さんが、今とは別人のようにスマートだったことも驚き…

「つなき&みどり(田代みどりさん)」も懐かしい。
歌っていた曲は忘れましたが…。

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なすジャム

「なすジャム」を作ってみました。
とっても簡単…味は「りんごジャム」に似てますよ。

20110601
「ジャム」というより「砂糖煮」ですね…(^-^;

≪材料≫
ナス         2本(正味340g)
グラニュー砂糖   ナスの重さの50%(甘め)
レモン汁       大さじ3(1個分)

≪作り方≫
① ナスはヘタを落とし、小さめの賽の目切りにします。
  (皮はむかない。アク抜きもしない。)

② 鍋に、①のナス、砂糖、レモン汁を入れ、
   弱火で15~20分、時々かき混ぜながら水分がほとんど無くなるまで煮ます。

≪メモ≫
ナスの皮の色素(ナスニン)は、
抗酸化作用のあるアントシアニンの一種だそうです。

レモンは、ポストハーベスト農薬が心配なので、国産がお薦め。

うちにはグラニュー糖しかないので、グラニュー糖で作りましたが、
お好みのお砂糖でどうぞ。

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