『柳美里不幸全記録』
書評を見て借りたのですが、辞書のような厚さ(800頁)のため、
読み終えるのに、2週間近く掛かってしまいました。
執筆活動の苦悩、シングルマザーの子育ての難しさ、
身内や業界の人たちとの人間模様、トレーニングの様子などが、
「あなた」(故・東由多加さん)に語り掛けるように「日記」式に綴られていますが、
これ、エッセイ…?
(例外を除いて、実在する固有名詞等は実名で書かれています)
「あとがき」によれば、本書は、2002年1月から2007年7月まで、
「新潮45」に連載されていた「交換日記」をまとめたものだそうですが、
タイトルと表紙のイメージが、内容と全く一致しません。
これも「あとがき」によれば、タイトルも表紙の写真も、著者の意向ではなく、
出版社のアイデアだとか…
著者自身が納得されているのなら、とやかく言うこともないのですが、
俗的で商業主義が見え見え…売らんがための手段としても、
ネガティブな先入観を植えかねないようで、逆効果な気がしましたが…
息子の丈陽(たけはる)くんについて書かれているすべてが、
創作では無いとしたら…驚愕です!
同じ年頃(2~7歳)の男の子を持つ人にお勧めです。
特に、シングルマザーに…
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