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2011年2月

LaLaTV

以前、「アボンリーへの道」がLaLaTVで放送されるらしいと書きましたが、
確認したところ、4月10日(日)からでした。
もう少しの辛抱ですね…

LaLaTVは、ケーブルテレビ、スカパー、その他で観られるようですが、
うちは加入していないので観られません…(ノ_-。)

20110228

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『プリンス・エドワード島』

20110227 『プリンス・エドワード島』
~世界一美しい島の物語~
吉村和敏写真集
講談社

もう一冊PIEの写真集を借りましたが、
「グリーン・ゲイブルズ・ハウス」など「赤毛のアン」関連の写真は掲載されていない、
プリンスエドワード島の写真集です。

「世界一美しい島」かどうかは疑問ですが、どのページを開いても美しい…
自然だけでなく、家もカラフルで美しい。

この赤いラインの家も可愛い…
20110227b
何んとなく、アビゲール叔母さんの家に似ているような気がしましたが、
でも違う…「アボンリーへの道」はオンタリオで撮影されたのですから。
それに、オープンセット…

世界には、こんなに美しいところで、平和に暮らしている人たちがいる一方で、
地球上に美しい所があることさえ知らず、紛争地帯で生涯を終える人たちもいる…
ほんとうに不公平ですよね。

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写真集『赤毛のアンに出会う島』

20110226 写真集『赤毛のアンに出会う島』
~プリンス・エドワード島の四季~
文・構成/嶋田宏一 写真/吉村和敏
金の星社

昨日の「春一番」は本当につらかった…
この時季は、美しい風景の写真集でも見ながら、
おうちで温和しくしているしかないのよね。

PIEの写真集は数多くありますが、本書は、アンのセリフを一言添えながら、
プリンスエドワード島の美しい風景を紹介しています。

歓喜の白路、輝く湖水、恋人の小径、お化けの森、赤い道、
灯台、駅(エルミラ駅舎)、グリーン・ゲイブルズ博物館、アンの部屋、
ホワイトサンズ・ホテル(ダルベイ・バイ・ザ・シー)、「ぶなの木莊」、
木や花々など、定番の写真ばかりと言えなくもないのですが、
眺めていると、とても癒されます。

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つらい……

花粉症でティシュが離せない…
目が痒くて充血していて…
耳の奥や喉の奥も痒い…
顔も首もむず痒い…
おまけに腰痛も悪化してしまった…

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cool japan 音楽~Music~

足場とネットから解放され、BSアンテナも復活し、
久しぶりのクール・ジャパンのテーマは「音楽」。

交差点の音響信号や、駅のホームでの発車を知らせるメロディ、
夕方5時の音楽などは、どれも日本独特らしい。

日本独特の音楽と言えば演歌。
イギリス人男性が、演歌のレッスンの成果をスタジオで披露しましたが、
上達ぶりに一同驚きの様子。

驚くと言えば、
イタリア人男性が言った「演歌はナポリ民謡に似ている」には納得…

日本人は中高年になると「演歌」が好きになるらしいのですが、
私は苦手…どれも同じに聞こえるし…民謡は好きですが。

ところで、昔も「演歌」というジャンルはあったのでしょうか…?
それに、今も「歌謡曲」というジャンルはあるのかしら…?

ハイテク「電子オルガン」については、賛否両論ありました。
いくらヴァイオリン(その他の楽器も)と区別がつかない音が出せたとしても、
本物ではない、ということなのでしょう…
コンピューターを、生の楽器の代用と考えない方がいいと思います。

ベストオブクールは「電子オルガン」、
賛成出来ない人も多かったようでした。

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空が見える

一月から、家はリフォーム用の足場とネットに覆われていて、
窓からの眺めは、ネズミ色一色でした。

足場とネットは、さほど苦でも無かったのですが、
塗装のため、家中のシャッターが降ろされ闇に包また一週間は憂鬱でした。

ようやく、「包囲網が解かれました」…(笑)
青空が見え、暖かな陽射しを浴びられる幸福感…

たった二ヶ月間足らずなのに…
アンネ・フランクを思わずにはいられませんでした。

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『赤毛のアンへの旅』…(2)

『赤毛のアンへの旅』には、
アン・シリーズに登場する人物名についても触れられていましたが、
それによると、キリスト教に関係する人物名から多く付けられているとのことでした。
(欧米人の名前の多くはそうなのでは…?)

元々、旧約聖書はヘブライ語、新約聖書はギリシア語で書かれたものなので、
国によって、発音や綴りが変化しています。

日本語 英語 フランス語 ドイツ語 スペイン語 ロシア語
聖母
マリア
Mary
メアリ
Marie
マリー
Maria
マリア
María
マリア
Мария
マリヤ
十二使徒
マタイ
Matthew
マシュー
Matthieu
マチュー
Matthäus
マテウス
Mateo
マテオ
Матвей
マトヴェイ
聖母の母
アンナ
Anne
アン
Anne
アンヌ
Anna
アンナ
Ana
アナ
Анна
アンナ
大天使
ミカエル
Michael
マイケル
Michel
ミシェル
Michael
ミヒャエル
Miguel
ミゲル
Михаил
ミハイル

日本人は、「LとR」の発音の区別が出来ないと言われますが、
日本人が普通に使っている「促音」(小さい「つ」)は、
外国人にとっては難しいそうです。
でも、イタリア人なら発音出来そうな気がしますが…。

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『赤毛のアンへの旅』

20110221 『赤毛のアンへの旅』
~秘められた愛と謎~
松本侑子/著
NHK出版

* 表紙のタータンは、「プリンスエドラード島の公式タータン」。
  (モンゴメリも夫ユーアンもスコットランド系で、
  アンやカスバート兄妹もスコットランド系として描かれています。)

この本には、アン・シリーズ(「赤毛のアン」「アンの青春」「アンの愛情」「アンの幸福」 )
の解説や謎解きなどがありましたが、半世紀近くも昔に読んだ私にも、
興味深く読むことが出来ました。

アンが、なぜ、あれほどまでに、赤毛を嫌っていたかについては、
私は、ただ、ブロンドや黒髪に憧れて羨ましがってるだけなのかと、
深く考えたことは無かったのですが、
実は、アンの時代、赤毛には「裏切り者」のイメージがあったということでした。

根拠として、キリストを裏切ったユダは赤毛だったという伝説があり、
また、アベルを殺害した兄カインも、赤毛ということになっているらしいのです。

日本では、今でも、血液型や干支、出身地などで性格を判断する人がいるように、
かつての西洋では、「髪の色や目の色」で判断されたようです。

日本で初めて刊行されたアン・シリーズ(村岡花子・訳)の初版本(三笠書房)
20110221b (上)『赤毛のアン』(1952年)
(中)『続赤毛のアン』(1952年)
(下)『第三赤毛のアン』(1955年)
表紙のアンがヒドイ…!

<目次>↓

続きを読む "『赤毛のアンへの旅』"

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ゲートボール

最近はすっかり見掛けなくなりましたが、
30年位前までは、どこの公園でも、
ゲートボールに興じるお年寄りたちの姿がありました。

50代の頃の母は、
「年取っても、絶対ゲートボールはやりたくない」と言っていました。

ゲートボールそのものも、やりたくないようでしたが、
それより嫌なのが、話題の中心が嫁の悪口、夫の愚痴、他人の噂話…
それに、下手な人に対してのイジメもあって…

人は苛める側と苛められる側に分かれますが、
(直接苛めなくても、苛める側に付くタイプも…)
母も、私同様、苛める側では無いことは確かです。

年月は瞬く間に過ぎ去り、いつしかゲートボールも廃れてしまいました。
私の周辺では…
きっと、母にとっては好都合だったことでしょう。

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『ビアトリクス・ポターが残した風景』

20110219 『ビアトリクス・ポターが残した風景』
辻丸純一/写真
河丸芳英/解説
メディアファクトリー

ピータラビットの作者のビアトリクス・ポターが愛し、私財を投じて後世に残した、
イギリスの湖水地方「ナショナル・トラスト」の写真集です。

見開きで縁なし、解説も後にまとめられているので、
美しい風景に浸ることが出来ました。

鳥瞰図のようなアングルで写された「トラウトベック・パーク農場」にドキドキし、
「ターン・ハウズ」では北八ツを思い出し…

こんな風景に囲まれながら一月ぐらい過ごしてみたい…

古城のような「レイ・カースル」を見学したり、
「アンブルサイドの橋の家」に一週間ほど滞在して、
読書したり、ぼんやりしたり…
(橋の家は「ナショナル・トラスト」のインフォメーション・センターです。)

一月でいい…
それ以上滞在したら、元の生活には戻れないでしょうから。

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呆れた!

中国に抜かれた日本が「今後もわが国を援助すべき理由」(香港紙)”
というタイトルの記事を読みました。

それによると、日本が中国に経済援助を続けるべき理由は三つあって、
まず、
中国のGDPは日本を超えたとはいえ、1人当たりのGDPは日本の10分の1であり、
多くの庶民が貧困状態にある中国は、典型的な発展途上国であるから、
日本は、道義上の義務から、引き続き援助すべきである

(外国の不動産やブランド品等を買い漁る富裕層がいる一方で、
なぜ貧困層救済の責任を日本に負わせるのでしょうか?)

次に、
中国をはじめとする中央アジアの砂漠から飛来する黄砂は、
日本にも、大きな被害をもたらしているが、
中国の環境整備は、日本の環境保護にかかわる重要な問題であるため、
援助を続けるべきだ

(全く理解出来ません。
それに飛来しているのは、「黄砂」だけではありませんから。)

そして、
日本は第2次世界大戦で、中国に大きな被害を負わせたにもかかわらず、
中国は巨額の賠償金を要求しなかった。
1979年から始まった中国援助は、日本の賠償の1つと見ている中国人が多くいる。
日本が援助を停止すれば、一部の中国人の感情を傷つけることになるだろう」

(脅迫ですか?
賠償金を要求しなかったのではなく、放棄(周恩来)したのではないの?)

有識者とは信じられません。
余りにも幼稚で手前勝手な論理に、笑ってしまいました。
中華思想の国としてのメンツは立つのでしょうか?

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『口語訳 即興詩人』…(3)

時々上の空になってしまったので、100%頭に入ったとは言えませんが、
一応、最後まで読みました。

その前に…
『口語訳 即興詩人』(2)を読んでくださった方ならお気付きでしょうが、
情けない間違いをしてしまいました。
ランボーも中也も中学生の頃から好きだった詩人なのに、
自分でも、“なぜ…?”
二人の詩人は似ているにしても、本当に恥ずかしい。
失礼致しました。

主人公アントニオはアンデルセンの分身なのでしょうか、
とても繊細で内向的で感受性豊かな青年です。

貧しさゆえに特権階級の人たちの醜さにも敏感で、屈辱感や疎外感を抱いたり、
繊細ゆえに苦境に立たされることも多く、
ても、いつも救世主は現れ、精神的ささえは美しい女性たち…
アヌンチャタだったり、ララだったり、マリアだったり、フラミニアだったり。

どこまでも気高い女性たちに比べ、男性たちの情けないことといったら…
伯父にしても、教師にしても、ジェンナロにしても、
後見人や邸に集まる貴族たちにしても…。

生まれながらに修道女となる運命を負わされたフラミニア。
フラミニアに、映画『尼僧の恋』のヒロインが重なって、
宗教に縁がない私には、哀れというか痛ましいというか…。

あとがきに、
2012年は鴎外生誕150年にあたります。
どうかこの機会に鴎外訳の『即興詩人』を読んでください

とありましたが、果たして私に読めるでしょうか。
(別の訳者の口語訳は、機会があったら読みたいと思っています。)

20110205b 20110217 巻末に印刷されてないページが7ページ…
↑(左)『繪本 即興詩人』(安野光雅・著 講談社)
  (右)『口語訳 即興詩人』(安野光雅・著 山川出版社)

『口語訳 即興詩人』の目次と、
登場人物の紹介(『繪本 即興詩人』より)↓

続きを読む "『口語訳 即興詩人』…(3)"

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夏糸(?)のトートバッグ…(2)

バッグの編み方をまとめました。

20110216a

<用意するもの>

糸…手芸糸 150g(25g(約50m)×7
       (黄麻(ジュート)58%、綿24%、アクリル18%
   並太ぐらいの毛糸で編んでも。
針…かぎ針5/0号、4/0号(又は、5/0号できつく編む。)
持ち手…プラスティック製1組

<出来上がり寸法>

底…約22cm×11cm
深さ…約21,5cm 

<編み方ポイント>

20110216b (←拡大して見てね。)
【底】

作り目…「鎖編み」40目。
1段目…鎖編み1目で立ち上がり、「細編み」40目編みます。
2~26段…段ごと編む方向を変えて編みます。

【本体(側面)】
1段目…鎖編み3目で立ち上がり、
     (長い方の辺の中央からスタートさせると、立ち上がり目が目立ちません。)
     底の周囲から128目拾い目しながら 「長編み」を編みます。     
2段目…鎖3目で立ち上がり、「長編み引き上げ編み」
3段目…    〃        「長編み引き上げ編み」   
4段目…    〃        「長編み」
以下「長編み1段、長編み裏引き上げ編み2段」の繰り返しで24段編みます。

【縁編み(細編み3段)】
かぎ針4/0号で「細編み」2段編み、最終段は「バック細編み」を編みます。

※ 「長編み裏引き上げ編み」「バック細編み」等の編み方は、
   【あみこもびより】さんの「かぎ針編みの基礎」を参考にしてください。

<中袋>
余りの布で適当に作りました。

アップの写真はこちら

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イジメ

学校も担任も、絶対に「イジメ」の存在を認めないものです。
認めれば、指導力や責任を問われることでもあり、
いじめられる側の生徒の保護者に比べ、
いじめる側の保護者の方が、強い場合が多いことも関係あるのでは。

どんなに酷い目にあったとしても、
「イジメではない、元気があって悪ふざけが過ぎただけ」
「イジメられる生徒にも、家庭(特に母親)にも問題がある」
というのが常套句のようです。

おとなしいから、声が小さいから、人見知りだから、運動が不得手だから、
太ってるから、痩せてるから、身なりが清潔でないから、家の職業……

なぜ、それらが個性として認めれないのですか?
なぜ、いじめられても仕方がない。になるのですか?
なぜ、「いたわる」気持ちを起こさせるように指導しないのですか?
それが教育ではないの?

親が優しすぎる、厳しすぎる、過干渉、放任、一人っ子…
すべていじめられる側の家庭に原因があるだなんて…

教師が問題起こしても、転任で済まされるように、
イジメも「悪ふざけ」で片付けられる。学校は治外法権なのです…

立派な先生だっているでしょうが、金八先生はドラマの中だけ。

息子さんのイジメ&万引き問題に直面している柳美里さん、
負けないで!!

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夏糸(?)のトートバッグ…(1)

昨年の夏に編んだサマーバッグ

麻混の夏糸なのに、「夏用」には見えないので、
一度も出番はありませんでした。

先日、取りだして眺めていると、急に、“編み直したい!”と思って、
そして、ご覧の通り!

20110214a 20110214b 20110214c 20110214d

編み方はこちらです。

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アイロン

長年愛用してきたアイロンと、いよいよお別れです。

数年前から、かなりお疲れ気味だったのですが、
なだめたりすかしたりしながら、なんとか働いて貰ってました。
ところが、昨晩、
“もう充分働いたでしょ?…”と言うので、“確かにそうね…”
と、Amazonにて注文致しました。

名前は「カル」、コードレスタイプで、変わった底の形をしています。
このタイプ(NI-WL500)は、ピンクとブルーがありましたが、
私が好きな色はブルー…何だかオモチャみたいです。

それにしても、最近の家電って、どうして、こうチープな感じなの?
そんなことないわ。そういうのを選んでるだけよ。
と、誰かに言われそう…

20110213a 20110213b 20110213c 20110213d
National NI-S1500R
ケース(別売り)の底に、88、4、1 の日付が…
…いつの間にか、23年も経っていました。

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うまい話には裏がある

年が明けて早々、メディアをにぎわせた信じられないニュース、
見本とは似ても似つかぬ、残飯にしか見えないお節料理。

私はそれまで「バードカフェ」どころか、クーポンも知らなかったので、
初めて報道で知った時に、クーポンは直接お店が発行しているものと誤解し、
“通常価格の50%引きなんて、どう考えても有り得ないから、
安さに吊られて騙される方も愚かだと思う。
お店は5、0%引きでも儲かるのだから、通常価格が異常、
又は、通常とは質を落としているのでは…
信用のおける老舗のHPなら兎も角、
そうとは思えないお店のお節料理を、ネット注文するなんて…
ヒドイお節料理を販売したお店もお店なら、安さに飛び付いた方も方。
これで一つ賢くなったのでは…”、ぐらいにと思っていました。

でも、そんな単純な話では無かったようです。
というのも、お店と利用者の間には、
「クーポン管理会社」が存在することを、最近知ったから。

「グルーポン」と「バードカフェ」の場合は分かりませんが、
クーポン管理会社に仕掛けられたお店側も、被害者と成りうるようです。
(すべてがそうではありませんが…)

クーポン管理会社が業績不振のお店に、クーポン発行話を持ちかけます。
“50%~60%引きなど無理、これ以上赤字を抱えたくない”と断ると、
新聞折り込みチラシ代と比較して、安上がりであること、
クーポン購入者は、必ず、リピーターとなって来店してくれる。
その上、ツイッターやメールの口コミで宣伝してくれる。
と、まるで新興宗教の信者獲得の手口のように、
言葉巧みに「宣伝効果」を餌に、店主をその気にさせていきます。

すると店主は、次第にその気になっていく。
クーポン券の枚数が多ければ多いほど、店側の赤字は増えるのですが、
クーポン管理会社側は逆に利益が上がるので、
店側が希望した枚数を無視し、一桁違う枚数を販売するケースも…

何度催促しても写真撮影には来てくれず、
「写真はイメージです」のと小さい文字を表示して、無いメニューの写真を載せ、
料理の内容も、勝手に書き換えてしまう。

クーポン持参の客が殺到し、バイトを雇っても、とてもさばききれない。
最終的には、断りの貼り紙とともに店を閉めてしまうしか術がないのです。

クーポン購入者が返金して貰えるのかどうかは分かりませんが、
もし返金して貰えなかったとしても、諦めの付く金額でしょう。
でも、店側が被った損失は大きいと思います。

溺れれば藁をもつかんでしまう気持ちは理解出来ますが、
50%引きだからこそ、クーポン券を購入するのであって、
その人たちが、通常価格のお店に、リピーターとなって来る筈は無いことぐらい、
素人でも分かることなのに、何故、気付かないのでしょうか。

窮地に陥ると、人は冷静な判断が出来なくなる。
結果、沈んでしまうとも知らず、藁にすがってしまうのしょう。

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『口語訳 即興詩人』…(2)

本を読む時間が無くて、まだ途中までしか読んでいませんが…

19世紀の小説は一人称で書かれている、と何かで読んだ記憶がありますが、
『即興詩人』も主人公アントニオが語り部となり、
自分の辿った数奇な人生を語っていて、
イタリア各地の名所旧跡や、当時の風俗なども書かれていて興味深いです。

ただ、アントニオ自身に魅力を感じないのは何故でしょう…
(私はアントニオよりも、親友のベルナルドに魅力を感じます。)

ところで、アントニオがまだ幼かった頃の、「骸骨寺」の描写では、
以前、何かの番組(「世界ふしぎ発見」?)で見た骸骨寺の不気味さを、
思い出してしまいましたが、日本では考えられないような環境というか、
宗教観(死生観)の違いを感じました。

即興詩人の題名とは裏腹に、詩が意外に少なく、
また、その詩も私の心に響かない…
詩の翻訳は、文章の翻訳以上に難しいとは思いますが…

見事な訳と言えば、例えば、アルチュール・ランボーの
汚れっちまった悲しみに 今日も小雪の降りかかる…」や、

(中原中也でした。御免なさい。m(_ _)m)
ヴェルレーヌの
秋の日の ヴィオロンの ためいきの みにしみて ひたぶるに うら悲し…
などは、何十年経っても忘れないほどです。

カール・ブッセの「山のあなたの空遠く 幸い住むと人のいう…」も
負けず劣らずの名訳ですが、この詩、何故か私は、
よしやうらぶれて 異土のかたいとなるとても帰るところにあるまじや…
と続いてしまって…
上田敏様、室生犀星様、どうかお許しください…m(_ _)m

閑話休題…
私の一番のお気に入りはドメニカさん…
この先、アントニオはドメニカと再会出来るのでしょうか…?

20110210
『口語訳 即興詩人』(安野光雅・著 山川出版社)

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国名の意味

人名や地名に意味があるように、国名にも意味があります。

まず、最近何かと話題の多い中国(中華人民共和国)の意味は、
「世界の中心の華やかな人民の国」…なるほど、中華思想そのもの…

次は、お隣の国、韓国(大韓民国)。
「韓」という字には「偉大な君主」の意味が…知らなかったわ。

朝鮮半島のもう一つの国、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は、
「朝の光の美しい地」…朝の光は美しいでしょうが…

漢字以外の国で、日本には馴染み深いモンゴルの意味は、
「勇敢な人」…国技の行く末はいかに…

アフリカやヨーロッパには、屈辱的に感じる国名もあります。
支配されていた時代の名残なのでしょうか…

コートジボワールはフランス語の「象牙海岸」。
確かに昔の地図では「象牙海岸」でしたが、象牙だけでなく奴隷も…

「混迷」がお似合いの今の日本、意味は「日出ずる処」。
でも、これ、中国大陸から見て「太陽が昇る方角(東)」なんですよね。
やっぱり中国の視点…何だか複雑な気分です。

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すぐ謝る日本人、絶対に謝らない中国人。

夕方偶然見た番組で、「中国人はなぜ謝らないのか?」
というドッキリ実験をやっていました。(「所さんの目がテン」)

同じ場面での日本人と中国人(留学生)の反応は正反対でした。

一人にされた被験者が、机の上にあった大皿を何気なく持つと、
お皿がバリッと割れる仕掛け。

スタッフが戻った途端、日本人は、全員「スミマセン」と言い、
中国人は、「私ではありません。最初から割れていました」と言う。

スタッフが種明かしをすると、
日本人は、全員「あ~良かった!」とか「ホッとした!」と言い、
中国人は、全員、憮然とした表情…

何でも安易に謝ってしまう日本人、
謝ることは自らの非を認めることで、全責任を負わされ兼ねないから、
簡単には謝らない中国人。
(メンツもあるのでしょうが…)

日本人の感覚では、中国人の態度は好感持てないのですが、
世界的には、悪くもないのに謝ってしまう日本人の方が異常のようです。

少なくとも、今回の番組の実験の場合、
持っただけで割れるお皿など、ある筈ないのですから、
謝る必要は無かったわけです。
(被験者の全員が全員、決まってお皿を持ち上げたのは偶然…?)

メンツ云々はさておき、今回の実験に限っては、
中国人の方が、冷静で正しい判断が出来ていた。
ということなのでしょう。

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『口語訳 即興詩人』…(1)

20110205 『口語訳 即興詩人』
原作/アンデルセン 文語訳/森 鷗外
口語訳/安野光雅
四六判 ・ 608頁 山川出版社

鷗外訳を青空文庫からダウンロードしてチャレンジましたが…
流れるように美しい文語体は好きなのですが、
目は文字を追っていても、頭の中は別のことを考えてしまうことも…
読むこなすには、可成りの集中力を要すようです。
私には荷が重いようなので、潔く諦めることにしました。

前置きはこれぐらいに…
口語訳を探したら、こんな素敵な装幀の口語訳がありました。
繪本と同様、訳者は鷗外訳に魅了されている画家の安野光雅さんです。

予約した『口語訳 即興詩人』は新着図書で私が最初。
用紙もすべすべの上質紙…私には勿体ないわ。
汚さないようにカバーを掛けました。
楽しみ…(*^-^)

『繪本 即興詩人』も延長しました。
20110205b

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サムスン

高性能・高品質のメイドインジャパンの電化製品は世界中の憧れ!!

と思っているのは日本人だけ…?

日本人は多少高くても、
安心で信用のおける「日本製」を買う人の方が多いと思いますが、
世界では、日本製より、品質は劣っても安価なサムソンに軍配が上がり、
日本のメーカーが束になっても、太刀打ち出来ないほど売れているそうです。

驚異的な収益を上げている一方で、
サムスンは、世界中の数多くの企業から特許侵害で訴えられていて、
殆どが敗訴。でも、最終的にはお金で解決しているとか。
どこまでもお金、お金、お金…

聞くところによれば、外国人の多くが、
サムスンは日本のメーカーと誤解しているそうなのです。

なぜかと言えば、サムスンのヨーロッパ向けのCMや広告には、
「富士山」「桜」「相撲」などが使われているからです。
(私は画像でしか見てませんが)
…日本企業のCMでも、外国の景色などを使ってますけどね…

理解に苦しむのは、
韓国人は、中国人に負けず劣らず民族主義的で、
「メンツ」にこだわる人たちなのに(らしい)、
日本を象徴するようなCMを使っていることです。
メンツは立つのでしょうか…?

「メンツ」は「プライド」とは別で、
それに、とどのつまり「メンツ」より「利益」が最優先なのでしょう。

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自転車とシルバーカート

今も乗っているかどうかは分かりませんが、
つい最近まで、父母とも自転車に乗っていました。

「危ないんじゃない?そろそろやめたら?」
と言えば
「大丈夫、スピード出さないから…」

(そういう問題じゃないのに…

「カートにしたら…?」
と言えば
「年寄りみたいだからイヤよ」
と…
80過ぎれば充分年寄りでしょう…

交通量は結構多いし、
何かあったら、相手に迷惑が掛かるというのに。

とは言え、私も幾つになってもシルバーカートはイヤだわ。
…先のことは分かりませんが。

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八十八歳の誕生日

先月、母は八十八回目の誕生日を迎えました。

普通なら、子どもたちや孫たちが「米寿」のお祝いをしてあげるのでしょうが、
普通でない人間ばかりなため、何もしませんでした。

母にだけでなく、父の長寿祝いもそうでした。
両親がもう少し若かった頃は、誕生日、敬老の日などには、
ささやかなプレゼントをしていましたが、最近は喜ばれないのが解るから。
(いつも、何かしら、お土産は持参しますが…)

「誕生日」に先立ち、市から祝い金(金壱万円也)が届けられたとのこと。
喜ぶどころか、
“何だか急にガックリしちゃって…”
と、憤懣やるかたない、といった感じで言うのです。何度も。

日頃、“もう、○○歳になってしまって…”
と言っては溜息をつき、自分で呆れている母ですが、
「ご祝儀」は、まるで、改めて「公」に【老】の烙印を押されたようでもあり、
最期の日へのカウントダウンを宣言されたようでもあり、
悔しく、情けなく、悲しい気分だったのでしょう。

60歳でも「初老」と言われて気分を害する人は多いと思います。
まして、40歳の人に「初老」と言ったとしたら…
きっと、怒られる以前に、常識を疑われるでしょう。

土地柄なのか、たまたまなのかは分かりませんが、
身内や友人たちで「厄年」の迷信を気にする人はいないように、
「初老」が40歳の異称だった時代の「還暦祝い」をした人もいませんでした。

もう私も、なるべくなら「お誕生日おめでとう」は言われたくないわ。
覚えていてくれたことは勿論嬉しいけれど…

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ETV特集「枯葉剤の傷痕を見つめて~アメリカ・ベトナム 次世代からの問いかけ」

録画して置いた、ETV特集、
「枯葉剤の傷痕を見つめて」~アメリカ・ベトナム 次世代からの問いかけ~
を見ました。

枯葉剤被害については、少しは知っているつもりでしたが、
この番組を見たことで、自分の認識の甘さに気付かされました。

覚悟を決めて見たはずなのに、想像を遙かに超えた「むごさ」、
悲しみと激しい怒りで、涙が止まりませんでした。

ベトナム戦争が終結して36年、二世三世と枯葉剤による被害は続いている。
この先も、半永久的に消えないのでしょう。

草を枯らすだけで人体には影響は無い。土壌もすぐに回復する。
と断言し、アメリカ軍が長期間大量に散布し続けた枯葉剤。

枯葉剤によって被害を受けたベトナム人数は400万人。

でも、枯葉剤の被害はベトナム人だけでは無かったのです。
ベトナム帰還兵や、その子ども達にも被害があったのです。
当然と言えば当然ですが…

そのアメリカは今も戦争を続けています。
「自由と民主主義」の名のもとに…

それにしても、枯葉剤被害者の人たちの言葉というのは、
どうして、あんなにも哲学的なのでしょうか…?

多分、この番組は再放送されるでしょう。
一人でも多くの人に見て貰いたいと思います。

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