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『続・菩提樹』

同じく、保存してあった『続・菩提樹』(5日放送)を観ました。

『菩提樹』は、ナチから逃れ愛する祖国オーストリアから脱出する所までが、
描かれていましたが、こちらは亡命先のアメリカ編なので、よりリアルでした。

美しいザルツブルグとは一変、摩天楼と人混みのアメリカの様子を見れば、
トラップファミリーにとって厳しい現実が待ち受けていることが、
否が応でも予想させられます。

アメリカで、「トラップ・ファミリー聖歌隊」が歌う聖歌が受ける筈もなく、
僅かな観客でさえ、途中で席を立ってしまうのです。

ヴァスナー神父には不本意でしたが、
名前も「トラップ・ファミリー合唱団」に変え、
フォスターや軽快な民謡などをレパートリーに加え、
次第に有名になっていきました。

「セックスアピールが無い」と英語で言われても、マリアには意味が分からず、
書店に調べにいく姿がいじらしかった。

このエピソードは、数年前、NHKBSのドキュメンタリーの中で、
当時92歳の、義母と同じ名前の次女マリアさんが、
「セクスアピールが無いと言われ、私たちは生まれて初めてお化粧したのよ」
と、言ってました。

明るく行動的で決断力のある母マリアが一家のリーダー、
祖国オーストリアに似たバーモントを安住の地に決めたのもマリアでした。

苦悩の連続の大家族も、マリアが肝っ玉母さんだったからこそ、
最終的に成功を収めたのでしょうね。
(バーモンド洲の美しい景色を見たら、ターシャ・テューダーが浮かびました。)

ところで、マリア役“交代?”と思って観ていたのですが、
同じ女優さんでした。

髪型だけでなく、体型も二年間でオバサン化…
でも、実際のマリアさんも性格だけでなく、外見も相当逞しい人、
きっと役作りだったのでしょうね。

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