おとしがみ…
萩原葉子さんの著書に、水洗トイレが一般家庭に普及していなかった時代、
「雑誌大に切った新聞紙を、落とし紙として使った」と書かれてありました。
TV でも、私より若い年齢の人(なぜか男性が多い。)が、
「…新聞紙を、よ~く揉んで使ったんだよね~」
と言っているのを聴いたことがあります。
私も、水洗トイレが無かった時代を知っている世代ですが、
新聞紙を使ったことは一度もありません。
うちだけでなく、友達や親戚の家でも、使っているのを見たことはないのです。
いつも「黒ちり」で、買い置きが切れた時は、鼻紙用の「白ちり」でした。
そういえば「ちり紙交換」の呼び声を聴かなくなって久しい…
昔は、「白ちり、黒ちり、トイレットペーパー、京花…」と言っていましたが、
今は何と言っているのでしょうか?
「ちり紙交換」という名だけは残っていいても、
「ちり紙」そのものが今もあるとは思えませんから…
幼稚園や小学生に頃は、まだポケットティッシュが無かったので、
ピンクやクリーム色の軟らかな薄紙を畳んで持って行きましたが、
ポケットに直接入れるから、一日でボロボロになってしまったものでした。
ティッシュより柔らかい紙で、幼稚園のお遊戯会や、小学校の学芸会では、
その薄紙を重ねて「お花」を造ったり、
その「お花」を、幾つかまとめて「くす玉」を造ったりもしましたが、
あの紙の名前は、分からずじまいになりそうです。
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コメント
リストを書いた先生の歳が分かりますね…(笑)
あの柔らかくて薄い紙は、雑貨店ではなく文具店で売られていたので、元々「くす玉」などを造る為の紙だったと思いますね。
洟をかむ用の白い「ちり紙」は、トイレットペーパーに似た感触の再生紙でした。
小学校の高学年の頃は「京花」という紙を持って行ったような記憶があります。
「京花」は今でもありそうですが、あの綺麗な「薄紙」や「ちり紙」はもう無いのでは…?
投稿: Michi | 2010年12月22日 (水) 11:13
いまから8年位前、息子の修学旅行の持ち物リストに「ちり紙」というのがありました。親達には通じますが、子供はどう思ったか。ほぼ死語ですね。( ^ω^)
今はあのお花は何で作っているのでしょうか。ちり紙のピンクのお花は綺麗でしたね。
投稿: kiyohime | 2010年12月22日 (水) 01:36