『砂場の街のガリバー』
『砂場の街のガリバー』
~父のいない光景~
萩原朔美/著
フレーベル館
まだ『蕁麻の家』を引きずっていて、
『砂場の街のガリバー』を借りてきてしまいました。
でも、多分これが最後…
『砂場の街のガリバー』には、萩原朔美さんの幼少期の思い出から、
再会した父親の最期までが、綴られていましたが、
著者の半生に興味があって借りてきたのではありません。
彼の父親(萩原葉子さんの元夫)の大塚正雄さんに、
興味があったのです。
読んでみたら、『閉ざされた庭』の古賀和夫とはイメージが結び付かず、
まったく、別人のような印象を受けました。
人は変わるものではありますが…
「私小説」を完全なフィクションとして読むことが出来なくて、
つい、登場人物がモデルの分身と思いがちでしたが、
この本を読んで、ようやく目が覚めました。
遅すぎますね。
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