« 「大阪“非常事態”宣言~生活保護・受給者激増の波紋~」 | トップページ | 処分 »

『砂場の街のガリバー』

20101228 『砂場の街のガリバー』
~父のいない光景~
萩原朔美/著
フレーベル館

まだ『蕁麻の家』を引きずっていて、
『砂場の街のガリバー』を借りてきてしまいました。
でも、多分これが最後…

『砂場の街のガリバー』には、萩原朔美さんの幼少期の思い出から、
再会した父親の最期までが、綴られていましたが、
著者の半生に興味があって借りてきたのではありません。

彼の父親(萩原葉子さんの元夫)の大塚正雄さんに、
興味があったのです。

読んでみたら、『閉ざされた庭』の古賀和夫とはイメージが結び付かず、
まったく、別人のような印象を受けました。
人は変わるものではありますが…

「私小説」を完全なフィクションとして読むことが出来なくて、
つい、登場人物がモデルの分身と思いがちでしたが、
この本を読んで、ようやく目が覚めました。
遅すぎますね。

|

« 「大阪“非常事態”宣言~生活保護・受給者激増の波紋~」 | トップページ | 処分 »

* 本」カテゴリの記事