『蕁麻(いらくさ)の家』
昨日の午後、書棚を整理していたところ、
35年位前に読んだ『蕁麻の家』を見つけてしまいました。
『蕁麻の家』は萩原葉子さん(1920/9/4~2005/7/1)の自伝(青春期)ですが、
確かに読んだはずなのに、内容の記憶が殆ど無いのです。
気になって読み出したら止まらなくなり、結局、最後まで読んでしまいました。
そんな訳で、昨夜はブログが書けませんでした。
(必要最小限度の家事だけはしましたが…)
実の祖母や叔母叔父たち(朔太郎の母と妹弟)から受けた虐待や、
唯一の友達と初恋の男性の裏切り、
無知故に落ちてしまった地獄の日々などが綴られていますが、
隠坊屋のくだりや、最後に朔太郎が示した愛には、ハンカチが必要でした。
金銭欲と虚栄心と世間体と保身…
詩人の親族とは思えない俗物極まりない人たち…
「これ程ヒドイ虐待があるだろうか?」
「被害妄想ではないのか?」
などという批判があったそうです。
自伝とはいっても、会話のすべてを記憶していることなど有り得ないし、
そういう意味では、創作の箇所はあるのは当然ですが、
それにしても悲しすぎる生い立ちでした。
『蕁麻の家』には、『閉ざされた庭』と『輪廻の暦』の続編があると知り、
今日、早速借りてきました。
今日借りた場合、返却日が1月13日ということだったので、
萩原葉子さんの著書を中心に、借りられるだけ借りてきました。
(通常は2週間)
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