『ついこの間あった昔』
ピクニックの風景、ままごとやチャンバラ、木の盥の行水、
絞り器のある洗濯機、背筋を伸ばし正座で見る真空管テレビ…等々。
昭和30年代を中心とした白黒写真と、
そこから思い出される著者の過ぎし日の記憶…
二度と戻らない懐かしい思い出が綴られています。
同世代の私にとっても懐かしい…
と言いたいところですが、ちょっと違う。
写されていた(主に長野県、秋田県、東京都)風景も服装も、
著者の思い出(東京都)内容も、私のものとは微かに違って…
今の日本は、風景も服装も日本中どこも同じに思えます。
でも昔は違っていたような…だからでしょうか。
昭和37年(1962)当時、
林さんのお母さんは自動車を乗り回していたそうですが、
当時、私の周辺で、そんな専業主婦がいたとは思えません。
子どもだった私の知る範囲ですが。
「渋谷が田舎だったころ」の写真も、今見れば確かに田舎、
でも、当時の地方に比べれば、やっぱり都会かも。
<目次>↓
<目次>
ついこの間あった昔-序にかえて
ばあさんたちの文化
ピクニックの約束事
リトル・マザーズ
悪ガキの心底
チャンバラの剣士たち
荒っぽく、しかし仲良く
罠を仕掛ける
行水、束の間涼し
牡丹餅、おはぎ、女の手
子供部屋という発想
衝撃的写真
首都高速と真っ赤なN360
渋谷が田舎だったころ
馬糞の時代
黒煙上がれば国威も揚がる
テレビ様降臨の日
夏休みと洗濯機
乙女たちの晴れ姿
肥溜めの香り
聖なる汚穢
羞恥のありどころ
混浴という美風
滅びゆく技術
手仕事の風景
郵便屋さん
オバサンの籠の中には
葬式の原則
おそるべき風景
鉾をおさめて 伊根浦の捕鯨
隠居の夢
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