アガサ・クリスティー『ポケットにライ麦を』
『ポケットにライ麦を』 (A Pocketful of Rye)
アガサ・クリスティー/著
宇野利泰/訳
ハヤカワ・ミステリ文庫
映像で観たことのないアガサ・クリスティーを読もうと思って、
『ポケットにライ麦を』を借りてきました。
ミステリーで一番知りたいのは、誰が犯人か?…と、その動機。
昔は途中で耐えきれず、結末を読んでしまったものでしたが、
今では動画サイトを開いたり閉じたり…と、誘惑との闘い…
投資信託会社のワンマン社長フォテスキュー氏が毒殺され、
彼のポケットにはライ麦が詰められていた…
そして、フォテスキュー家の邸宅「イチイ荘」で、第二、第三の殺人が…
犯行の状況が、まるで「マザーグース」の歌のようだと気付いたミス・マープルは、
ニール警部に助言…
書かれたのが、50年以上前だからでしょうが、
階級的差別や先入観が酷く、辟易させられる箇所もありましたが、
だから尚のこと、最後の犠牲者が不憫でなりませんでした。
読み終えてから、動画サイトの『ポケットにライ麦を』(J・ヒクソン版)を観ましたが、
やはりイメージとは随分違ってましたね。
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