« 中国という国…2 | トップページ | アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』 »

アガサ・クリスティー『ポケットにライ麦を』

20101006 『ポケットにライ麦を』 (A Pocketful of Rye)
アガサ・クリスティー/著
宇野利泰/訳
ハヤカワ・ミステリ文庫

映像で観たことのないアガサ・クリスティーを読もうと思って、
『ポケットにライ麦を』を借りてきました。

ミステリーで一番知りたいのは、誰が犯人か?…と、その動機。
昔は途中で耐えきれず、結末を読んでしまったものでしたが、
今では動画サイトを開いたり閉じたり…と、誘惑との闘い…

投資信託会社のワンマン社長フォテスキュー氏が毒殺され、
彼のポケットにはライ麦が詰められていた…

そして、フォテスキュー家の邸宅「イチイ荘」で、第二、第三の殺人が…
犯行の状況が、まるで「マザーグース」の歌のようだと気付いたミス・マープルは、
ニール警部に助言…

書かれたのが、50年以上前だからでしょうが、
階級的差別や先入観が酷く、辟易させられる箇所もありましたが、
だから尚のこと、最後の犠牲者が不憫でなりませんでした。

読み終えてから、動画サイトの『ポケットにライ麦を』(J・ヒクソン版)を観ましたが、
やはりイメージとは随分違ってましたね。

|

« 中国という国…2 | トップページ | アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』 »

* 本」カテゴリの記事