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2010年10月

図書館の本 (2)

以前も書きましたが、図書館の本を読んでいると、
時々、イライラしてしまうことがあるのです。
(ほとんどは、マナーが守られていますが…)

何かが挟まってるのは、取り除くのを忘れただけでしょうから、
別に、不快とは思いませんが、
書き込みとか、栞代わりにページの角を折った跡を見た時は、
「許せない!」と思ってしまう…
それも、なぜか書庫保管の図書に多いのです。

こういうことする人って、きっと、マナー違反とも思っていないのでしょうが、
ご自分の本なら、どう扱おうと勝手ですけど、
自覚が足りないと言うか、本当に迷惑です。

20101031a 20101031b
“小さく折ればいい”、ということではないですが、
この折り方は、“ページの角”のレベルじゃないですよ。

20101031c
こちらは別の本ですが、数ページ毎に同じ形の折り跡が…

不愉快というより、
私と同じ本を借りた人が折ったかと思うと、悲しくなるのです。

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『<悪口>という文化』

20101030
『<悪口>という文化』
山本幸司/著 平凡社

悪口にみる文化論とは発想がユニークです。

悪口から刃傷沙汰になり、
命を落とす結果になる場合も無きにしもあらずですが、
悪口でフラストレーションを解消したり、
人間関係を円滑にする場合もあるようです。

と言っても、この本に紹介されている文献や外国での例にみる「悪口」は、
口汚い罵りあう喧嘩などではなく、作法に則った「口喧嘩」なのです。

たとえば、「御成敗式目」、「浮世風呂」、落語「野崎詣り」、
また、日本の各地で行われていたという「悪口祭」や、
「悪態祭」などと呼ばれる祭に見られるように、
喧嘩にも禁句などルールがあって、必ず第三者によって、
最後は丸く収まる仕組みになっています。

喧嘩も、共同体の「秩序」を維持するための、
一つの知恵だったようです。

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懐かしい歌

先日、「静岡発そこ知り」というローカル番組を偶然見たのですが、
(「聞かせます!心ゆさぶる懐かしい歌!静岡生まれの名曲のルーツ」)
貴重な映像とともに、懐かしい曲を聞くことが出来ました。
(慌てて録画。)

静岡鉄道の狐ヶ崎遊園地のCMソングだった「ちゃっきりぶし」は、
お座敷唄として全国に広まったということで、
地元の芸者さんの歌と踊りが紹介されました。
昭和2年当時のCM撮影風景や、北原白秋(作詩)の原稿なども…

童謡では、「みかんの花咲く丘」「汽車ポッポ」「月の沙漠」「せいくらべ」
「赤い靴」「かわいい魚屋さん」「富士山」にまつわるリポートも…

「汽車ポッポ」の元歌は、「兵隊さんの汽車」という題名で、
歌詞は、
(1) 汽車汽車 ポッポポッポ シュッポシュッポ シュッポッポウ
  兵隊さんを乗せて シュッポシュッポ シュッポッポウ
  僕等も手に手に日の丸の 旗を振り振り送りませう
  萬歳 萬歳 萬歳 兵隊さん兵隊さん 萬々歳

というそうです…時代を感じます。

また、90歳の元気なおばあさんが、明治から伝わる次郎長さんにまつわる歌や、
ふるさとのわらべ唄を、次々と披露してくれました。
たとえば、
♪~ ぼうさんぼうさんどこ行くの
    わたしは田んぼの稲刈りに
    わたしも一緒に連れてってくださいな
    おまえが来ると邪魔になる
    このカンカン坊主クソ坊主
    うしろの正面だあれ~

という「ぼうさんぼうさん」や、

♪~ あの子は赤い 赤いはリンゴ
    リンゴはうまい うまいはバナナ
    バナナは高い 高いは二階
    二階はこわい こわいはお化け
    お化けは青い 青いはトタン
    トタンは滑る 滑るは氷
    氷は白い 白いはうさぎ
    うさぎははねる はねるはナマズ
    ナマズは黒い 黒いは鍛冶や
    鍛冶やはたたく たたくは先生
    先生は偉い 偉いは天皇陛下
    バンバンザイ

という「しりとり唄」などでしたが、この「しりとり唄」、
私の記憶では、私たちは確か次のように歌っていたと思います。

♪~ あの子赤い 赤いはリンゴ
    リンゴはうまい うまいはバナナ
    バナナは高い 高いは二階
    二階はコワイ コワイはお化け
    お化けは青い 青いは電柱
    電柱は光る 光るはオヤジのハゲ頭

…随分、省略されたものです。

ここまでは序奏…
最後に女性コーラスグループの人たちか歌った童謡を聞いた途端に、
忘れていた記憶が、突然蘇ってしまったのでした。

その曲は、昭和29年に静岡県教職員組合が、
子ども達が楽しく元気よく歌える曲を募集して選ばれた曲で、
小・中学生が歌ったとのことでした。

当時私は、まだ幼稚園にも行っていなかったので、
題名も歌詞も知らなかったのですが、メロディーだけは覚えていたのです。

「なわとび歌」
        作詞・柴田秀二(音楽・美術教師)
        作曲・海沼 實
        歌・川田孝子、伴 久美子(コロムビアレコード)

(1) ひとつ、ヒバリは雲の上、雲の上
     広い茶ばたけ、麦ばたけ、麦ばたけ
     ふたつ、富士山の晴れ姿
     風呂水汲みましょ、はねつるべ、はねつるべ
(2) みっつ、みかんの花ざかり、花ざかり
     みつばち、くまんばち、飛んでいけ、飛んでいけ
     よっつ、良い子のお手伝い
     良いお茶摘みましょ、運びましょ、運びましょ
(3) いつつ、いつもの原っぱへ、原っぱへ
     行きましょ、まりつき、ボール投げ、ボール投げ
     むっつ、昔の子守歌
     胸にだいてる、おかあさん、おかあさん
(4) ななつ、菜の花、ももの花、ももの花
     ……
     やっつ、
     ……
(5) ここのつ、こっそりころぎが、こおろぎが
     コロコロ鳴いてる、土間のすみ、土間のすみ
     とおで、父さんおかえんなさい
     とろとろ、いろりの、火が赤い、火が赤い

調べたのですが、どうしても途中が分かりません。
全部知りたい…
(この歳になるまで「はねつるべ」というものを知らなかった…)

地域限定、年齢限定で失礼しました。

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『世界の紛争地図の読み方』

20101028 『世界の紛争地図の読み方』
~どこで起きているのか、なぜ対立しているのか~
ロム・インターハショナル
KAWADE夢新書(河出書房新社)

10年位前に買った『世界の紛争地図の読み方』を開くと、
「平和」という言葉が空々しく感じられ、平和と言われ続けている日本も、
例外ではないことに気付かされます。

過去も現在も、地球上の至る所に紛争があり、
「争いのない未来の姿」など絶望的としか思えません。

日本に関する紛争としては、「竹島」が取り上げられていますが、
尖閣諸島が載っていないのは言うまでもありません。
(中国が何と言おうと、日本のものですから。)

竹島については、「韓国が独り相撲している」程度に暢気に考えていましたが、
この本を再読してみたところ、「必ずしも日本の領土とは言い切れないかも…」
と思えてきました。

誰しも自分の都合のよいように考えがち、公正に判断することは難しいです。
だから戦争は無くならないのでしょう。

20101028b
写真を撮ろうと帯を外したら、
中からもう一枚…
10年間気付かずにいたとは私らしい。

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cool japan お米(Rice)

今回は「お米」がテーマ。

シンガポールのレンレンさんとブラジルのザレさんが、
お米で作ったスィーツやパン、
科学的なデータから、30種類の米の「食味値」を表示しているお米屋さん、
外国人観光客に人気な「多機能な炊飯器」などをリポート。

特別な土鍋で「おくどさん(かまど)」で炊いたご飯だけでなく、
「煮えばな」「おこげ」まで供してくれる京都の料理店(「なかひがし」)
をリポートしたアメリカのヘザーさんは大満足のご様子でした。

「粘りのある日本のお米が苦手」とか、
「お米には味がない」という人がいれば、
ヘザーさんのように、日本のお米を絶賛する人もいます。

以前、お結びのお弁当を作っている映像を見ましたが、
毎日和食にしているせいなのか、いつ見てもヘザーさんはスレンダーです。
(「野菜」の回で、マクロビオティックに詳しい女性もスレンダーでした。)

「日本人はご飯と麺類を一緒に食べるからヘン」との意見もありましたが、
私は麺類だけでなく主食が炭水化物の時は、ご飯は食べないです。

「街のラフカディオ」では、長野県栄村で、3年前から無農薬のお米作りをしている、
アメリカ人のケビン・キャメロンさんを紹介。

「素晴らしい!」の声にスタジオが包まれたなかで、
「たかがお米、理解できない。時代に逆行している、お米は買えばいい…」
という女性がいました。

パンも「作るより買った方が安いし手軽」と言っていましたし、
確か以前、「子どものお弁当に毎日コンビニのお結びを買っている」
と言っていたと思いますが、彼女のキッチンには何もなかったような…
きっと手作りが嫌いで、食にこだわらない人なのでしょうね。

「米粉のスィーツ」「炊飯器」「お米屋さん」「おいしいご飯へのこだわり」
「外国人の米作り」の候補から選ばれたベストオブクールは、
「炊飯器」でした。

私は、「お米からパンが作れるホームベーカリー」が欲しいわ。
ヘルシーというだけでなく、
米粉のパンにするだけで、食料自給率が上がるそうです。

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水木しげる『妖怪画談』

20101026a 『妖怪画談』
『続 妖怪画談』
水木しげる/著
岩波新書

水木しげるさんが文化功労賞に選ばれたそうですね。
おめでとうございます。

そこで本棚から探し出したのがこの本…
15~20年前(?)に買った『妖怪画談』ですが、
日本だけでなく、外国の妖怪や黄泉の国の画なども載っています。

「河童」「座敷童子(ざしきわらし)」「鎌鼬(かまいたち)」などの有名人(?)や、
私好みの、「木霊(こだま)」「コロポックル」「風の又三郎さま」も…

また、昭和50年代に出現した現代の妖怪「口裂け女」まであります。
その数、2冊あわせて231種類…

不気味な絵もありますが、ユーモラスに描かれているので、
怖いものが苦手な私でも、何とか大丈夫です。

もちろん、鬼太郎や仲間たちもいますよ…

♪~おばけは死なない 病気もなんにもない~

   ********************************

『妖怪画談』
目次
はじめに
Ⅰ 奇妙なみてある記
Ⅱ 出会った妖怪たち
Ⅲ 妖怪の有名人たち
Ⅳ 幽霊・付喪神(つくもがみ)のたぐい
奇想を楽しむ日々

『続 妖怪画談』

目次
Ⅰ あの世めぐり
Ⅱ 神さまに近い方がた
Ⅲ 河童たち
Ⅳ 妖怪紳士録
Ⅴ 中国の妖怪たち
Ⅵ 憑(つ)きもの
Ⅶ 鬼太郎血戦緑
妖怪コレクター

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捨てられないもの…(3)

これも私が捨てられないのではなく、母が捨てられなかったものです。

私が小学5~6年生の頃に着ていた機械編みのカーディガンなのですが、
半世紀近く経った今も、虫食いもなく当時のままだったので、
渡された時は、浦島太郎になった気分になりました。

実はこのカーディガン、嫌いだったのですよね。
まず色が嫌…
グリーン系は好きですが、黄緑は嫌いな雨蛙を連想してしまって…

それ以上に嫌だったのが、当時流行っていたラメでした。
それも、銀一色ならまだしも、三色のラメ…陽にあたるとキラキラするし…
でもイヤとも言えず、我慢して着ていたのです。

それにしても、自分が処分出来ないからって、
どうして私に寄越すのかしら…

保存係を引き継げってこなのでしょうが、
「要らないから捨てる」とか「捨てた」とか言えば、
「もったいない!」と悲しがるに決まってるから、それも言えないし…

解いて何かを編めば喜ぶのでしょうが、
今も好きじゃないのよ、この色もラメも…

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『感謝と謝罪』

20101024 『「感謝」と「謝罪」』
~はじめて聞く日中、“異文化”の話~
相原茂/著
講談社

最近読んだ『「感謝」と「謝罪」』も、日本人による日中の異文化論ですが、
エッセイのように気楽に読める一冊です。
…半日(数時間)で読めます。

読み進むに従い、日本人の思考より、中国人的考え方が、
合理的で、理に適っているように思えてくるから不思議です。

例えば、日本では、ゆうパックや宅配の中身についても、
乗り物や映画などの子供料金にしても、自己申告ですが、
中国では中身を確認され、子どもと大人の決め手は身長(110㎝)です。

食品に関しても、「大盛り」「一皿」とか「野菜一束」という表示ですが、
中国では具体的(重さ)とのことです。

日本人には当たり前なことでも、実はとても曖昧なのです。
これは日本人が「人を信用する民族」で、中国人はその逆というわけですが、
中国がヘンと言うより、日本が特別のような気がします。
日本の曖昧さは、言葉だけではないことに気付かされました。

曖昧といえば、日本には「察する」文化がありますが、
これも、考えてみれば、独り決めなのかも知れません。

平和呆けと言われても仕方ない位、
日本人は適当でお人好し過ぎるのでしょうか…。

お金さえあれば、学歴も地位も、なんでも買える中国について、著者は、
お金と人間の欲望というものを肯定すれば、
たいていのものは「お金で買える」ということになる。
ただし、現在の日米欧の考え方からすればこれは「腐敗」ということになる。

と、やんわり批判していました。

注…中国人の友人知人に、
   「お腹空かない?」「のど渇かない?」と言ったら誘ったことになります。
   中国では誘った人が奢るのが決まり。
   中国人に、「ここは日本、“郷に入っては郷に従え”」は通用しません。
   また、たとえ仕事であっても、午前11時や午後5時に予定するのも、
   食事に招待したことになるようです。

<目次>↓

                                 

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『中国人のものさし 日本人のものさし』

20101023
『中国人のものさし日本人のものさし』(1995)
村山 孚/著
草思社

1920年(大正9)生まれの中国研究家・村山 孚(まこと)さんによる、
日中の比較文化論ですが、日本人の価値観で肯定も否定もしていないので、
説得力がありました。

中国人を語るには、やはり「拝金」「面子」「食願望」は避けて通れないようで、
どれも日本人の想像をはるかに超えているのですが、
中国人が著したものとは違う印象(好印象)を受けました。
著者が関わった中国が、清民族だったのかも知れませんが…

ところで、中国では、政治が立派で、世の中が正しく治まっていることを、
道に遺(い)を拾わず」(『史記』)、
…「道に落とし物があっても、誰もネコババしない」と言うそうです。
ならば、「今の中国の政治は、立派ではない」ということでしょうね。

日本人は、それが嘘だと立証されるまで人の話を信じ続けるが、
中国人は、それが本当だと立証されるまで人の話を信じない

(『ザ・プログレム・オブ・チャイナ』バートランド・ラッセル…1921)
日本人は、80年前と大して変わっていないようです。

<目次>↓

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「分かるような気がする」

「なんか…」「…とか」「…みたいな」「…気がする」
「…な感じ」「多分…」「…かもしれない」

最近の日本語は曖昧な表現が多いですよね。
でも、使っているのは若い人ばかりじゃないです。
私も、しょっちゅう使ってますから…

なぜかしら…?
「断言する自信が無い」「追求された時の予防線」
「“偉そうに!”と思われたくない」
…そんなところでしょうか…?

争いを避けたがる日本人にとっては、
曖昧な表現も一つの手段でしょうね。

とは言っても、
「分かるような気がする」とか「分かる気がする」
という言い方には抵抗感があって…

特に、親しい人から、「分かる気がする」と言われると、
“本当は分かっていないんじゃ…?”
と感じて、寂しくなるのですよ。

どんな人だって、100%分かるなんて有り得ないのですから、
「分かるような気がする」が正しいとは思うのですが、
それでも、親しい人からは、
「それ,分かる!」と言って欲しいのよね…

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図書館の本 (1)

図書館の本は、前に利用した人の名残が感じられることがあります。

例えば、栞紐が無い本では、代わりの何かが挟まっていたりしますが、
一番多いのは、借りる際発行される小さな券(紙片)やメモ用紙、
スーパーやコンビニのレシートなども多く、
一度だけですが、畳んだティッシュが挟まっていたこともありました。

挟まっていると言えば、クッキーか何かの粉とか、
消しゴムのカスなどもありましたが、
長い髪の毛があった時は、さすがに、ゾッとして…

また、染みが付いてたりもしますが、ジュースならまだしも、
“もしや血痕では?”と、思えるような染みもあって怖い…

私が、特に不快に思うのは、栞代わりに角を折った跡と落書き…
それが鉛筆なら消しておくのですが、
鉛筆以外の場合は、見なかったことにするほかありません。

ところで、
よく確かめもせず借りたりすると、
綴じの接着が剥がれて、本が割れた状態になっていることがあります。
(無理に開いて押しつけた結果だと思われます。)

以前は、返却時に、その旨伝えるようにしていましたが、
何となく、疑惑の眼差しは感じていたところ、
先日、(別の図書館ですが)、
「本当に前からだったのですか?」と聞かれてしまって…
それ以来、接着剤で応急措置してから返却するようにしています。

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『醜い中国人』

20101020 『醜い中国人』~なぜ、アメリカ人・日本人に学ばないのか~
柏 楊(ポー・ヤン)/著
張 良沢・宗像 隆幸/共訳
カッパ・ブックス([新書)

『醜い中国人』(醜陋的中國人)は、
1985年(日本では1988年)に刊行されたものなので、
現在とは状況が違いますが、それでも大変興味深い本でした。
(矛盾や疑問も、無きにも非ずでしたが…)

著者が、心を鬼にして、敢えて同じ民族の醜い姿を暴露したことは、
中国を愛するが故、と伝わりました。

ただ、副題と目次にある「日本人」ですが、
これ、日本での刊行に際し加えたように思えましたが…?

なぜなら、日本を褒める記述は極々僅かで、比較対象は専らアメリカですから。
日中戦争を知る著者(1920~2008)にとっては当然でしょうが…

例えば、
“笑顔で礼儀正しい接客態度や、
必要以上に「すみません」「ありがとう」というアメリカ人(「三つのことば」)”や、
“中国人には信じられないほどマナーを守るアメリカ人(「行列の国」)”などは、
“これ、日本のことでは?”と思ってしまいました。

兎に角、中国人が、ここまで最悪な民族とは知りませんでしたが、
残虐な暴君たちから逃れることが出来た祖先の末裔である訳ですし、
特有の身勝手な言動も、少しだけ理解出来るようになったから不思議です。

“なんて可哀想な民族なんだろう…”と、同情さえして。
(但し、支配階級は別…)

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<抜粋>
「中国人を裏切るのは、外国人ではなく中国人だ」

「中国人は世界でもっともうぬぼれやすい民族である。
中国人の器はあまりにも小さすぎるので、すぐ溢れてしまうのだ。
見識があまりのも低く、狭量なので、ちょっと実績を挙げて、それが認められないと、
世間の方が悪いと思ってしまう」

「中国人は善良な人を馬鹿にする。
自分の利益にならないことを考えたり、やったりすると、みんなに馬鹿と笑われる。
心の温かい人、他人を許す人、他人を賞賛する人は、みんな馬鹿と笑われる。
人に殴られて、叶いもしないのに敢えて抵抗したり、
人の不法を見て、自分の利益にならないのに法に訴えたりすると、馬鹿と笑われる」

「この年老いた私(著者)が思うに、
面子とは、おそらく神経衰弱と、一種の頑固な利己心の産物であろう。
神経衰弱のために、泥棒のように落ち着かない。
そして傲慢に振舞うことによって、自分の下劣なやり方を誤魔化そうとする。
ただ、頑固な利己心から、『自分だけは例外』を要求するのだ」

「我々中国人は、キリストを殺した人たちと同じように、
自分自身がしていることの醜さを知らないのだ」

<目次>↓

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松茸

今年は松茸が大豊作のようですね。

でも、なぜ毎年この時期になると、
松茸に大騒ぎするのか分かりません。

「香り松茸、味しめじ」と言いますが、
松茸の香りってそんなにいいですか?

たまに他所様から頂いても、
私には美味しい(良い香り)とは思えないのですよね。

松茸の香りが好きなのは日本人だけのようで、
外国人(欧米人?)は「一日履いた靴下の臭い」とか、
「不潔な人の体臭」とか言われていると聞いたことがありますが、
日本人は臭いのが好きなのかしら…?

もし松茸が他のキノコ並みの値段だったら、日本人も、
「マツタケ、マツタケ」などと大騒ぎしないような気がするのですが…

…少数派の独り言でした。

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『書けない漢字が書ける本』

20101018 『書けない漢字が書ける本』
~語呂合わせで覚える超難書漢字~
漢字研究家・根本 浩/著
角川SSC新書

以前、「みんなでニホンGO」という番組で、
画数の多い字を語呂合わせで覚える方法をやっていましたが、
それまで書けなかった「鬱」が一度で書けるようになったので、
他の字も覚えたいと思い図書館から借りてきたのがこの本…

「さらりと書けたらかっこいい漢字」
「読めてもなかなか書けない漢字」
「大人の常識として書きたい漢字」

と、全部で82の漢字(熟語)が載っていましたが、
それぞれ、「漢字検定レベル」「語呂合わせの覚え方」「語源うんちく」
が紹介されています。

ちょっと無理があるものや、思わず笑ってしまうもの、
“こんな語呂合わせ大丈夫なの?”というのもありましたが、
お陰で、今まで書けなかった、
薔薇、檸檬、麒麟、蘊蓄なども書けるようになりました。

この本には載っていませんが、同じように分解して覚える方法で、
今では、鞦韆(ブランコ)も書けます…嬉しいわ。

20101018b_2 誰が買ったのか、家にこんな本がありました。
『読めそうで読めない漢字2000』
加納喜光/著
講談社+α文庫

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cool japan 学校(School)

昨夜のテーマは「学校」。

全校朝礼や整列、授業前(後)の挨拶(起立、礼、着席)もそうですが、
学級活動、音楽鑑賞、調理実習、技術家庭科などの実技の授業や、
自分の席や、日直、給食当番も日本独特のようでした。

日本の学校は、学問だけでなく、
人格形成や社会道徳も学ぶ場でもあるのですね。

日本は飛び級は無いし、義務教育では、通常、留年も無いですが、
義務教育でも留年がある国も多いようでした。

農業高校が想像以上に専門的で、外国人は驚いていましたが、
名前を付け愛情込めて育てた牛が出荷する時は辛い(「ドナ・ドナ」のよう)…
でも、命の尊さを身を以て知ることが出来るでしょうね。

私が知ってる水産高校(大正時代~)では、実習船があり、
昔から、学園祭で缶詰など多くの水産加工品(高校ブランド)が売られていて、
生徒の家族だけでなく、周辺住民も毎年楽しみにしていたようです。

私は普通高校だったのでつまらなかった。
今更ですが…

高校の文化祭の準備は夏休み返上。
53年の伝統のある男子水泳部のラインダンスは素晴らしかったでした。

練習は辛くても、一生忘れられない青春時代の思い出になることでしょう。
映画の「ウォーターボーイズ」を思い出してしまいました。

外国人には夏休みを犠牲にしてまで準備することが理解できないようでしたが、
中国の女性の、“テレビゲームをしたり電話でお喋りするよりずっと良い。”
には同感です。

私も高校の3年間はマンドリン部に所属していたので、
練習は放課後だけでなく朝練もあり、
夏休み(冬休み、春休み)もほぼ毎日練習があり、夏休みには合宿もありました。
大変でしたが、好きで入ったクラブなので退部したいとは思わなかったですね。

「学校生活」「専門高校」「文化祭」、
ベスト・オブ・クールは、「文化祭」、青春ですね!

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『日本人は永遠に中国人を理解できない』

20101016
『日本人は永遠に中国人を理解できない』
孔健/著 講談社

『日本人と中国人、日本人と中国人、どっちが「馬鹿」か』
と同じ著者のこの本、一度は予約を入れたのですが、
読んでも仕方がないと思い直して取り消しした筈なのに、
システムに問題あったのか取り消されていませんでした。
まっ、いいか、と借りてきましたが…

この本には、日本企業が中国でビジネスを展開する際の問題点が、
実例を挙げて書かれていましたが、中国人の性格、考え方はすべて、
”騎馬民族”によるものというのが著者の説のようです。
(中国人が騎馬民族とは知りませんでした。)

合弁会社の場合であっても、資本が100%日本企業であっても、
中国方式でやらないと成功は望めない。

日本人には考えられないことですが、
契約は全く当てにならず、両天秤に掛け、土壇場で裏切る行為も、
経理を誤魔化すのも、不正に流用するのも、
製品を横流ししたりネコババしたりするのも、
中国人社員が無断欠勤や無断遅刻をするのも、それは中国では当たり前、
責任はすべて、中国人を理解していない日本側にあるという。
また中国は「人治国家」なので、裁判を起こしても勝つ見込みは無いとか。

「内政干渉を絶対認めない」のが中国のやり方で、
事業においても、「郷に入っては郷に従え」を押しつけるのでしょうが、
日本国内で、中国人を雇った場合には「郷に入っては郷に」は通用しないらしく、
どんな場合でも、中国人を理解しろ、というのが著者の弁。

二言目には、「面子が丸つぶれ」と言い、
自分に非があっても、面子を守るため、死んでも謝らない、
全て相手のせいにするのが中国式。
面子のためなら殺人も犯し、自殺も辞さないのが中国人だそうです。
(御自身の体験談もありましたが、幼稚過ぎて失笑。)
中国人の命や面子って、随分安っぽいものなのですね。

それと拝金。お金、金、金、金……
「お金のためなら何だってする。それが騎馬民族の中国人」
と自慢げに著者は言う。

孔子75代目が売りの著者としては、中国人を弁護しているつもりなのでしょうが、
あまりにも矛盾だらけで支離滅裂で、説得力はゼロに等しく、
日本人を納得させるどころか、中国人の印象を下げるだけ、と感じました。

日本で真面目に働いたり学んだりしている中国人にとっては、
非常に迷惑な一冊ではないでしょうか?

孔健さん、あの世でご先祖の孔子様が嘆いてますよ。
(それとも思考回路は同じなのかな?)

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捨てられないもの…(2)

先日、母から渡されたものの中に、
中高生の頃に作ったワンピースやブラウス、スカートの他に、
その頃編んだドイリーやテーブルセンターが入っていました。

私は編み物が好きで、秋冬は毛糸編み、春夏はレース編みをよくしていましたが、
ほとんどは人にプレゼントし、どんな物を編んだかさえ覚えていません。

↓は、家で使ったものだったり(汚れがスゴイ)、
編みっぱなしになっていたもの…
処分する準備のために写真を撮っておこうと思ったのです。

20101015a 20101015b 20101015c 20101015d
20101015e 20101015f 20101015g ←ドイリー(40番)
20101015h 20101015i 20101015j ←方眼編(40番)
↓の4枚はエミーグランデ(オリムパス)で編んだもの。
20101015k 20101015l 20101015m 20101015n
一番左はモチーフ(167枚)つなぎのテーブルクロス。

45年(約)という長い歳月も、
過ぎてしまえばあっという間ですね…(歳がばれる)。

比較のために置いた砂時計、
3分計の砂時計を、何回引っ繰り返したら45年になるのでしょう…?
(この砂時計も40年前のものです。)

捨てられないもの、
正しくは、母が捨てられなかったもの。でした。

…60÷3×24×365×45…

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全員救出!

チリの鉱山落盤事故で地下に閉じこめられていた33人の作業員全員が、
無事地上に戻ることができました。

当初はクリスマスの頃になると言っていたのに、
2ヶ月以上も早くなって本当に良かったですね。

遥か遠い国での出来事なのに、ハラハラドキドキし、
無事救出のニュースに安堵する人々…もちろん私もその一人。
(それに便乗する浅ましき人達も…)

それなのに、地球上では絶えずどこかで殺戮が繰り返され、
尊い命が奪われている…

虫けらのように死んでいくのは戦争だけではありません。
毎年夥しい人が落盤事故の犠牲になっていても、
ニュースにさえならない国もあるのです。

命の価値がタダみたいな国…

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『中国人の愛国心』

20101013 『中国人の愛国心 』
~日本人とは違う5つの思考回路 ~
王 敏(ワン・ミン)/著
PHP新書(PHP研究所)

尖閣諸島のことがあったからという訳でもないのですが、
中国人の愛国心が如何なるものかが知りたくて借りて来ましたが、
古典を持ち出して「反日デモ」についての苦しい弁明に終始していて、
すべて詭弁としか思えず、正直のところ、納得は出来ませんでした。

『中国人の愛国心』は2005年に出版されたものですが、
『ほんとうは日本に憧れる中国人』と同じく、
自国にとって都合の悪いことには、一切触れられていません。

『ほんとうは日本に憧れる中国人』もそうでしたが、
どうして、王敏さんの本を読むとモヤモヤするのでしょうか?

きっと、彼女が中国の教育を受けた中国人で、
私が日本の教育しか知らない日本人だからでしょう。
日本で長く暮らすインテリだからと期待した私がバカでした。

例えば、中国人にとっての愛国のパターンとして12の例が挙げられていましたが、
首を傾げたくなるようなものばかりなんです。
中でも、
「時の政権を批判し、建設的な意見を出すこと」、
「外国との和平のために、みずからを犠牲にすること」、
この二つ、信じることは難しいです。

「世界のリーダーだった唐王朝をはじめ…」(中国が世界の中心?)
「中国人のこだわりは、民族より文化…」(その文化自体が曲者)
「戦後中国人は敵国の残留孤児を育ててやった…」
(中国人と言っても、旧満州の人たちでしょ。
それに日本人と知れると相当な迫害を受けたとも聞きましたが…)

外国の文化の素晴らしさを知ることにより、
中国人としてのアイデンティティが壊されるのではという危惧が生じ、
その葛藤から反日や反米のデモが起こる…だそうです。

村上春樹を読めば、
「中国を侵略した日本人は、中国人を虐殺し中国文化を踏みにじった」
という憤りが湧くらしい…何とちっぽけな民族意識…

いつだったか、中国で起こった「日本製品不買の反日デモ」の映像では、
暴徒化した中国人男性が、ソニーのビデオを持っていましたが、
幼稚過ぎて笑えました。

900年も恨まれ続ける秦檜の像へは、唾が吐きかけられ、棒で叩かれ、
秦檜の子孫は今も差別されているそうです。
なんと執念深いことでしょう。

「反日行動を起こすことが、愛国を表す手段、だから、大袈裟に受け取らないで…」
いくら中国人の思考回路はこうなのだ、理解するように、と言われても、
身勝手な理屈で矛盾だらけで、世界では通用しないことを理解すべきでしょう。
日本人の多くは「間違った愛国教育の結果」としか思っていないと思います。

「中国は侵略を許さない国」だそうですが、そっくりそのままお返しします。
1965年生まれで1982年来日し、法政大学教授の王敏さんなら、
尖閣諸島が日本のものと理解しているでしょう。

…が、「国外で永住している華僑でも、中国文化を否定すれば、
裏切り者、売国奴のレッテルを貼られる」そうですから、
インテリで、たとえ長く日本で暮らし、日本で活動していようとも、
中華人民共和国の国籍がある限り、言論の自由は無いということなのでしょう。

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捨てられないもの

クローゼットを整理していたら、
引き出しの隅から懐かしいものが出てきました。

20101012 20101012c 20101012b

40年位も昔に、近くの民芸品店で衝動買いしたのれん…
髪や手が触れるのをおそれ、タペストリーのように壁に飾っていました。

真ん中には、お味噌のCMのような、
絣の着物に、藁の頭巾と藁の雪靴を履いた少女の押し絵が付いてましたが、
「雨ニモマケズ」にはそぐわない気がして取ったのだけども跡が残って…

藍もすっかり褪め、もう使うことも無いのですが、
賢治さんに申し訳なくて、捨てられないのです。

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
          …宮沢賢治

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cool japan 野菜(Vegetables)

テーマは野菜。

店産店消を目指し、雑菌が入らないように無農薬でレタスを栽培している
「野菜工場付きファーストフード店」。

都心の駅ビルの「屋上菜園」では、安全で新鮮さに拘り、
野菜作りをしている人達。気分転換にもなるようです。

他には、群馬県下仁田の「コンニャク」と、
京都の伝統野菜「山科ナス」作りをレポート。

「野菜工場」も「屋上菜園」も、「コンニャク」や「伝統野菜」に情熱を注ぐことも、
外国では考えられないことだそうですが、
一番信じられないのは、何といっても「無人販売」のようでした。

日本は野菜の種類が豊富で、日本人は野菜好き…。
好きというよりは、外国人より、健康志向なのでしょうね。
外国人は健康的な食事より、美味しいものを食べるのだとか。

マクロビオティックに詳しい女性は、流石にスリムでしたが、
肉と御飯ばかり食べてるという女性(彼女は太ってました)は、
鴻上さんから「太るよ」と言われて、
「フルーツも食べてるから大丈夫」と答えてました。
日本人なら、フルーツが太ることを知ってるのにね。

荒俣さんは、日本人が野菜を多く摂取することに、
「昔は肉食が禁止されていた」ことと、日本には「旬」というものがあるからと…

日本の食卓には、「旬」だけでなく、「走り」と「名残」があるのですよね。

「肉食が禁止されていた」については、
実際には、猪肉(ぼたん)、馬肉(さくら)、鹿肉(もみじ)、兎肉(月夜)、
熊などや、野鳥では、カモ、スズメ、ツルなども食していたようですね。

「野菜工場付きファーストフード店」「屋上菜園」「こんにゃく」「伝統野菜」
この中から選ばれた、ベスト・オブ・クールは「コンニャク」。

カロリーはゼロに近く、腸のお掃除もしてくれる優れ物…
でも、なぜ「コンニャク」が野菜なの?
コンニャクが野菜なら、豆腐も野菜ってことですか?

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『日本人と中国人、どっちが「馬鹿」か』

20101010
『日本人と中国人、どっちが「馬鹿」か』
孔 健(コウ・ケン)/著 (講談社)

『日本人と中国人、どっちが「馬鹿」か』
…凄いタイトルですよね。

でも、この本、日本人と中国人を比較して、
どっちが馬鹿かを考察しているのではありません。

中国人の著者からすれば、当然日本人が馬鹿、
つまり、タイトルの後には、「もちろん日本人!」がつくということなのです。
(関わった日本人だけで決め付けています。)

私としては、「どこの国でも人それぞれ」と思っていますが、
この本を読む限り、孔健さんは○○としか言いようがありません。
(日本人の価値観なので…)

“中国人にとって賄賂は手段、コネは人脈、世の中はコネと賄賂で動く”

…悲しいことに日本にも賄賂やコネは存在します。
でも、ほとんどの日本人は、それが悪いと認識しています。

“不法入国も、贋札も、海賊版も、インチキセミナーもなぜ悪い。
騙される側が馬鹿なのだ”

…開き直りですか?

ゴミを捨てたり、物を盗んだりするのも、
“これは中国の文化だ。西洋の価値観を押しつけるな!”
と、いう国ですからね。

“中国人の料理センスの良さは、料理名にも表れている。
「竜虎闘(ロンフードウ)]というのは、猫と蛇の料理である…”

…本気で自慢しているのでしょうか…?

“…私は日本のヤクザから著作権使用料をもらいたいぐらいである。
私の先祖の孔子が作り出した「仁義(レンシー)」「人情(レンチン)」
「義理(イーリー)」といった言葉が、ヤクザ映画の中で頻繁に使われている…”

…まさか本気じゃないでしょうが、
中国人に著作権使用料などと言われたくないわ。
孔子は立派だったでしょうが、75代子孫の孔健さんは大丈夫なの?

領土問題(尖閣諸島)に関しては、
“とかく性急な日本人は解決をあせる。
頭を冷やして、百年、千年かけて解決すればよいではないか。
香港の返還も、百年以上かかって、平和裏に解決されたではないか…”

…孔健さんは1958年生まれで1985年来日、
大東大学卒業後、上智大学大学院新聞学博士課程修了…
知性って学歴とは無関係ですね。

“中国では、報道の自由は基本的に保証されている。
報道記者が、どこへ行こうと、誰と会おうと、何を書こうと自由である。
しかし、これは建て前である…”

…つまり自由は無いと言うこと。だったら書く必要ないでしょ…

“最近私が気になっているのは、中国人いじめである…”

…「中国人お断り」などの張り紙があり、
中国人と分かるとパスポートの提示を求められるとか。
それはいじめとは違う、日本で犯罪を犯す中国人は、もちろん、ごく一部、
でも、増えていることも事実なのですから…

後はウンザリする位の、「チャイニーズドラゴン」の自画自賛でした。
(ちなみに、この本は1998年に出版されたもの。)

孔健さんの著書の中に、
『日本人と中国人、どっちが残酷で狡猾か』という本がありますが、
読まなくても推して知るべしですね。

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ノーベル平和賞

ノーベル平和賞は、中国の劉暁波(リュウ・ギョウハ)さんに決まりましたね。
劉暁波さん、 ノーベル平和賞受賞おめでとうございます。
でも、きっと服役中の劉暁波さんの耳には届かないのでしょうね…

こんなこと言うと日本人から叱られそうですが、
根岸英一さん、鈴木章さんが受賞されたと聞いた時より興奮して…

劉暁波さんの受賞のニュースは、
ダライ・ラマ14世や、アウンサンスーチーさんの時を思い出します。

ところで、
「アジア諸国の中で、日本人のノーベル賞受賞者が多い理由は?」
という中国で行われたアンケートに関する記事があってあって、
結果は以下の通りでした…

「過去の侵略で得た財産を、科学技術や経済発展に投資したから」(17.86%)
「日本は米国の従順な弟分なので優遇されているから」(17.09%)
「日本人は優秀で勤勉だから」(13.01%)
「日本では学術・文化育成の体制が整備されているから」(15.53%)
「単なる偶然」(12.04%)
「日本人は自分の業績を世界に向けて宣伝することが上手だから」(9.90%)

中国人にとってノーベル賞は、西側の価値観にもとづくものという認識のようです。
が、このアンケート、何となく作為的に感じられるのです。

自由回答ではなく、用意された回答例から選択する方法ではないの?
どうしても誘導された結果のように思えて仕方ありません。

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さくら棒

スーパーで偶然視界に入った麩菓子…
催眠術に掛かったように、買ってしましました。

他所での麩菓子は黒糖味で、巨大な「カリントウ」といった感じですが、
(…まだ味わったことはありません。)
わが地方の麩菓子は、昔からピンクと決まっていて、
(偶に淡黄などもありますが…)
「さくら棒」の名前もなく、ただ「麩菓子」と言っていました。

一般的に、長さは20~30cmですが、
最近では、1m前後もあるロングサイズのものや、
こんな小さな(5~6cm)二口サイズのも売られています。

表面の砂糖がほんのり甘く、カリッしていて中はサクサクとした歯応え、
素朴な美味しさが何よりの魅力です。

20101008
この「こつぶ さくら棒」は岐阜で製造されたものでした。
岐阜県の麩菓子もピンクなのかしら…?

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アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』

20101007 『そして誰もいなくなった』(Ten Little Niggers)
アガサ・クリスティー/著
清水俊二/訳
ハヤカワ・ミステリ文庫

『そして誰もいなくなった』も有名な作品ですよね。
とても読みやすく、一日で読めました。

謎の人物U・N・オーエン氏に招待された8人と、雇われた夫婦…
その10人全ての遺体が発見される、という完全犯罪。

読んだことがなくても、邦題から内容はおおよそ推測出来ますが、
読み進むに従って、犯人が誰か見当がつきます。
なぜなら、途中からある人物の心理描写が無いからです。

協力者がいたことは意外でしたが、
協力者がなければ成り立たない点があったことはたしかです。
そう言えば、その協力者も心理描写が無かったような…

それにしても、
協力者以外は、犯人が分からないまま殺害されたとは…

この本で「気ちがい」という言葉を何度も目にしましたが、
昔は「バカ」同様、「気が狂う」や「気印」なども、
差別用語などとも思わず、普通に使ってましたね。

ところで、動画サイトの『そして誰もいなくなった』(And Then There Were None)
(1945年、ルネ・クレール監督)を観ましたが、唖然としました。

俳優やセットがイメージとは違うのは止むを得ないし、
設定や名前が変えられていることも許せますが、結末が全く違うだなんて…
アガサ・クリスティ(1890/9/15- 1976/1/12)の感想が知りたいわ。

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アガサ・クリスティー『ポケットにライ麦を』

20101006 『ポケットにライ麦を』 (A Pocketful of Rye)
アガサ・クリスティー/著
宇野利泰/訳
ハヤカワ・ミステリ文庫

映像で観たことのないアガサ・クリスティーを読もうと思って、
『ポケットにライ麦を』を借りてきました。

ミステリーで一番知りたいのは、誰が犯人か?…と、その動機。
昔は途中で耐えきれず、結末を読んでしまったものでしたが、
今では動画サイトを開いたり閉じたり…と、誘惑との闘い…

投資信託会社のワンマン社長フォテスキュー氏が毒殺され、
彼のポケットにはライ麦が詰められていた…

そして、フォテスキュー家の邸宅「イチイ荘」で、第二、第三の殺人が…
犯行の状況が、まるで「マザーグース」の歌のようだと気付いたミス・マープルは、
ニール警部に助言…

書かれたのが、50年以上前だからでしょうが、
階級的差別や先入観が酷く、辟易させられる箇所もありましたが、
だから尚のこと、最後の犠牲者が不憫でなりませんでした。

読み終えてから、動画サイトの『ポケットにライ麦を』(J・ヒクソン版)を観ましたが、
やはりイメージとは随分違ってましたね。

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中国という国…2

金美齢さんのブログに、「尖閣諸島問題について」
ー中国に何を言っても無駄である。これは日本人の問題ですー
といタイトルの記事がありました。

台湾出身で日本に帰化されての金美齢さんが、
尖閣諸島領有権にちいてどのように考えているのか興味津々で読みましたが、
領有権については言及されていませんでしたが、
日本人と中国人のメンタリティーの違いや、
日本政府や日本人への苦言が書かれてありました。

“日本国憲法の前文には「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」
と書かれてありますが、そんな国はありません。
特に中国は違う、何でもありの国、中国人には理屈は通らない、
中国人に一歩譲ったら二歩攻め込まれる…”

中国には「打落水狗」という四字熟語があって、
「水に落ちた犬は叩け」という意味だそうです。
水に落ちた犬は「可哀想だから助けてあげよう」というは日本人、
でも、水に落ちた犬は「立ち上がれないように打ちのめせ」が中国人だそうです。

金美齢さんとは関係ありませんが、
中国政府はチベットを侵略する際、中国人を大量に移住させたように、
戦略的に日本への移住を進めているとか…
毎年1万人のペースで、中国人は日本国籍を取得しているって本当?

ところで、10月2日(土)、
尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件をめぐり、
尖閣諸島の日本の領有権主張や日本政府の対中外交、
中国の対日姿勢を抗議する「尖閣デモ」が行われたそうです。
参加者は2600人以上…

この話題は、欧米やアジアの多くのメディアで報じたというのに、
日本のメディアは一切報道しなかったのはなぜでしょう…

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cool japan 家(Home)

今回のテーマは「家」で、
「エコ・ハウス」「シェアハウス」「二世帯住宅」「グループホーム」を紹介。

最先端技術の日本の「太陽光発電パネル」や「ハイテク」「オール電化」など、
将来に向け、省エネは考えるべきものと理解していても、
新築する場合はいざ知らず、余程、経済的余裕がない限り、
わざわざリフォームすることは難しいと思います。

次世代のための省エネという意識は、日本人より外国人(スタジオの)の方が、
低いようでした。(「電磁調理器を初めて見た」には驚きました。)

外国人にとって「シェアハウス」といえば学生のもの、
でも、日本での入居者は、ほとんどが社会人だそうです。
外国では、やはりプライバシーを守ることが重要なようでした。

プライバシーを守るといえば、
「二世帯住宅」も外国人には受け入れられないようでした。
(ただしイタリアと韓国は別で、韓国は血縁を大切にする儒教の国ですが、
イタリアも家族を大切にする国のようです。)

日本人にとって「二世帯住宅、三世代住宅」とは、
プライバシーが守れないというより、むしろその逆で、
お互いのプライバシーを守るために造られたのだと思います。

以前の「二世帯住宅」は、玄関や水回りが共有でしたが、
今は、玄関、台所、バストイレが別の家が多く、
同居のスタイルとしては、恵まれているイメージです。

それでも煩わしいことは当然あり、
(可能なら息子世帯より娘世帯との方が、女同士のトラブルは少ないかも)
「スープの冷めない距離」が理想なら、二世帯住宅は近すぎるでしょうが、
土地の問題もあり、何より、近くにいれば安心ですから。

外国人にとっての家は、親や子どものことより、
夫婦のことが最優先のようです。

「グループホーム」は、元同僚だった人達が暮らす「ひまわりの家」をレポート。
「子どもに老後の迷惑を掛けたくない」という考え方は、
日本では珍しいことではないし、欧米でも普通のようですが、
イタリアと韓国では考えられないようでした。

特に韓国では、親をみるのは子の務め、
「例え親たちが望んでも、親戚が許さない」そうです。

「家族で決めたことにまで、親戚が口出すなんて…」
とは思いますが、韓国では、親戚も家族なんでしょうね。

今回のベストオブクールは、「エコハウス」でした。

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「領有権問題存在せず」

熱しやすく冷めやすい日本のメディア、
尖閣諸島問題など無かったかのような静けさです。

ところで、先日、何かの番組で、池上彰さんが「尖閣諸島は日本領」の証拠として、
1970年以前の中華人民共和国発行の公文書および地図、
遭難した中国漁船を救助した琉球の人達への中国政府からの礼状の一部分、
鰹節工場と工場で働く人々写真などのコピーの拡大パネルを示しながら、
詳しく解説されていましたが、
これまで日本政府は、中国や世界の国々に対し、
これらを根拠としてアピールしたこともなく、
国際司法裁判所に持ち込むこともしなかったそうです。

なぜかと言えば、
「尖閣諸島領有権問題など存在しない。なぜなら我が国固有のものだから」
というのがその理由。

一応尤もらしく聞こえますが、独り善がり、と言うより、怠慢への弁解にも取れます。
そんな考え、中国はおろか世界では通用しないと思いますが…?

とは言え、それら証拠の公文書にしても、衝突ビデオにしても、
それ程有効とも思えないのです。

「そんなの偽造だ!」と開き直り、
新たな反日材料にされてしまいそうな気もするからです。
実際、あの程度なら造ろうと思えば簡単でしょうから…

悲しいけれど平和共存など夢のまた夢、戦争は果てしなく続き、
いずれ地球は、アメリカ、中国、ロシアなど覇権主義国家のものとなるのでしょう。

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天国へ旅立ったヘティ伯母さん

アボンリーファンにとってはショックなニュースです。

もう存知の方もいらっしゃるとは思いますが、
胃癌を患っていたジャッキー・バロウズさんが、9月22日(水)の午後、
トロントのご自宅で、家族や親しい友人たちに見守られながら、
永遠の眠りに就いたとのことです。
享年71歳…とても悲しい…

カナダの女優ジャッキー・バロウズさんは、数々の賞に輝き、
ヘティ役でも、ジェミニ賞主演女優賞を三度受賞されました。
(どのエピソードなのでしょうか?)
頑固で厳しいけれど、優しくて可愛らしい面もあったヘティ伯母さん、
沢山の名シーンと名言ありがとう…
心よりご冥福をお祈りします。

<思い出のシーン>
0113 0111b 0112
(左)ヘティ・キングと弟のアレック・キング
(中)セーラ・スタンリーと教育係(乳母)のルイザ・J・バンクス
(右)ルイザとヘティ伯母さん
第1話「プリンス・エドワード島へ」(The Journey Begins)より

0404 0403 0405
(左)マリラ・カスバート
(中)マリラとレイチェル・リンド
  (ヘティ、ジャネット、セシリーの姿も…)
(右)マリラとレイチェル
第4話「うわさの恋人」(The Materializing of Duncan McTavish)より

5509 5511 5510
(左、中)ヘティへのプレゼントのために、フェリシティにピアノを習い、
「Happy Birthday to You」を弾くイライザおばさん
(手前はレイチェル・リンド)
(右)素晴らしいプレゼントに大喜びのヘティ(右はセーラ)
第55話「おめでとう誕生日」(Memento Mori)より

<天国へ逝ってしまったアボンリーの人たち>
ヘティ・キング(Henrietta "Hetty" King 吹替・鳳 八千代)
         俳優:Jackie Burroughs 1939.2.2 - 2010.9.22

ルイザ・J・バンクス(Louisa J. Banks 吹替・七尾伶子)
          俳優:Frances Hyland 1927.4.25 - 2004.7.11

マリラ・カスバート(Marilla Cuthbert 吹替・今井和子)
         俳優:Colleen Dewhurst, 1926.3.6 - 1991.8.22

イライザおばさん(Great Aunt Eliza 吹替・川上夏代)
         俳優:Kay Tremblay  1914 - 2005.8.9

ビューグル夫人(Eulalie Bugle 吹替・遠藤 晴)
         俳優:Barbara Hamilton 1931.12.11 - 1997.5.4

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「太宰治短編小説集」

アガサ・クリスティーを録画したついでに、
「太宰治短編小説集」も録画しました。

ただし、以前見た作品ではなく、
「駆け込み訴え」「カチカチ山」「グッド・バイ」ですが…

「駆け込み訴え」と「グッド・バイ」は映像は見ず聞いていただけなので、
及第点が付けられましたが、「カチカチ山」ときたら…
3分足らずでギブアップでした。

映像化するのって本当に難しいですね。
作る側と見る側とのイメージの一致は、奇蹟に近いですから。

前回も納得できたのは、「雪の夜の話」(朗読・田畑智子さん)と、
「畜犬談」(朗読・斉木しげるさん)の2本でした。

どちらも、アニメーションとナレーションが気に入り、
DVDに保存してあります。

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