『日本人と中国人、どっちが「馬鹿」か』
孔 健(コウ・ケン)/著 (講談社)
『日本人と中国人、どっちが「馬鹿」か』
…凄いタイトルですよね。
でも、この本、日本人と中国人を比較して、
どっちが馬鹿かを考察しているのではありません。
中国人の著者からすれば、当然日本人が馬鹿、
つまり、タイトルの後には、「もちろん日本人!」がつくということなのです。
(関わった日本人だけで決め付けています。)
私としては、「どこの国でも人それぞれ」と思っていますが、
この本を読む限り、孔健さんは○○としか言いようがありません。
(日本人の価値観なので…)
“中国人にとって賄賂は手段、コネは人脈、世の中はコネと賄賂で動く”
…悲しいことに日本にも賄賂やコネは存在します。
でも、ほとんどの日本人は、それが悪いと認識しています。
“不法入国も、贋札も、海賊版も、インチキセミナーもなぜ悪い。
騙される側が馬鹿なのだ”
…開き直りですか?
ゴミを捨てたり、物を盗んだりするのも、
“これは中国の文化だ。西洋の価値観を押しつけるな!”
と、いう国ですからね。
“中国人の料理センスの良さは、料理名にも表れている。
「竜虎闘(ロンフードウ)]というのは、猫と蛇の料理である…”
…本気で自慢しているのでしょうか…?
“…私は日本のヤクザから著作権使用料をもらいたいぐらいである。
私の先祖の孔子が作り出した「仁義(レンシー)」「人情(レンチン)」
「義理(イーリー)」といった言葉が、ヤクザ映画の中で頻繁に使われている…”
…まさか本気じゃないでしょうが、
中国人に著作権使用料などと言われたくないわ。
孔子は立派だったでしょうが、75代子孫の孔健さんは大丈夫なの?
領土問題(尖閣諸島)に関しては、
“とかく性急な日本人は解決をあせる。
頭を冷やして、百年、千年かけて解決すればよいではないか。
香港の返還も、百年以上かかって、平和裏に解決されたではないか…”
…孔健さんは1958年生まれで1985年来日、
大東大学卒業後、上智大学大学院新聞学博士課程修了…
知性って学歴とは無関係ですね。
“中国では、報道の自由は基本的に保証されている。
報道記者が、どこへ行こうと、誰と会おうと、何を書こうと自由である。
しかし、これは建て前である…”
…つまり自由は無いと言うこと。だったら書く必要ないでしょ…
“最近私が気になっているのは、中国人いじめである…”
…「中国人お断り」などの張り紙があり、
中国人と分かるとパスポートの提示を求められるとか。
それはいじめとは違う、日本で犯罪を犯す中国人は、もちろん、ごく一部、
でも、増えていることも事実なのですから…
後はウンザリする位の、「チャイニーズドラゴン」の自画自賛でした。
(ちなみに、この本は1998年に出版されたもの。)
孔健さんの著書の中に、
『日本人と中国人、どっちが残酷で狡猾か』という本がありますが、
読まなくても推して知るべしですね。
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