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『なぜニッポン人は美しい風習を捨てるのか』

20100828
『なぜニッポン人は美しい風習を捨てるのか』
~親日家8人からの熱きメッセージ~

1 ビル・トッテン(アシスト社長 アメリカ合衆国)
2 アマドゥ・トゥンカラ(画家・染色家 セネガル)
3 キム・ヨンジャ(歌手 大韓民国)
4 ピーター・フランクル(数学者・大道芸人 ハンガリー)
5 ダリオ・ポニッスィ(俳優・オペラ演出家 イタリア)
6 郭 洋春(立教大学教授 大韓民国)
7 孔 健(チャイニーズドラゴン新聞編集主幹 中華人民共和国)
8 紀井奈栗守(経営コンサルタント アメリカ合衆国)
(明石出版)
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20年以上日本で生活している8名のメッセージですが、
(但し、郭 洋春(カク・ヤンチュン)さんは日本生まれの在日韓国人2世)
共通するパターンがあって、
まず、簡単な自己紹介から来日した経緯、
そして、当時の日本人が、いかに親切で謙虚で礼儀正しく、
何事においても一生懸命だったと回想し、
(中には、“江戸、明治の日本人は、素晴らしかった”と見てきたように言う)
“それに引き替え、最近の日本人は(特に若者は)…”と続く…

“最近の若者は、政治や哲学の話をしない。”
“修学旅行で、神社仏閣へ行かないで、ディズニーランドに行くなんて…”
“文化を忘れている。なぜキモノを着ないのか?”
“電車の中で化粧をしたり着替えまでしている。自分の国だったら許されない。”
“アメリカの真似をして”とか、“アメリカ追従で”とか言うのも共通し、
“それでも日本は安全な国、可能な限り住み続けたい”
と締めくくっています。

なるほど、尤もだわ、と、思う反面、
私たちや、それ以上の世代の人が言うことと似ているようにも感じました。
一部を見て決め付けている、というか…

来日当時は、祖国と比較して日本の良いところだけが見え、
長く暮らすに従って、その逆になる…

でも、昔は、昔は、と比べて嘆いても仕方ないこと、全ては変わるのです。
残念ですが、誰にも止められないのですから。

確かにマナーを知らない人は目に付き、失望もしますが、
そんな人は極々一部ですし、昔だって、礼儀知らずはいました。
思い出は美化されるものなんです。

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コメント

日本人にだけ江戸時代の日本人像を押しつけるのはフェアじゃないです。仕方ないですよ。日本はアメリカの実質的植民地なんですから。それによって失ったものも多いけれど得たものだって多いはず…

投稿: Michi | 2010年8月28日 (土) 22:32

今日、バジルとこの話題に近い話をしたばかり。最近の日本の方向は日本人を解体しようとしている。これは、アメリカの圧力か、中国の陰謀かと言う話をした。まるで、下流の宴のようにだらしなく夢もなく自己を見つめることなく自立しない国民を作ろうとしているのを感じる。もうすぐ日本人は絶滅危惧種になる。僕らが知ってる勤勉で清潔で質素な日本人は滅亡する。僕らは、対策を講じなければならない。そうだ、喜怒哀楽を見せないということにして日本人を守ろう。そうすれば、外人は不気味に思うだろうし日本を駄目にしたお笑いと言う笑えないショービジネスも駄目になって一石二鳥だと話したよ。でも駄目だな、僕はすぐ笑うから。

投稿: katarohina | 2010年8月28日 (土) 21:37

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