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『美人の日本語』

20100824 『美人の日本語』 山下景子/著 幻冬舎

20100824b 初めて聞いた言葉、初めて知った漢字、
忘れていた言葉、
若い人に怪訝な顔をされそうな言葉、
普通に使っていても、語源を知らなかった言葉…

それらが日めくりカレンダー式に書かれていて、
細いクレヨンで書かれたようなフォントは、
まるで、女学生(女子高生ではなく)の日記のようです。

こんな素敵な言葉で、さり気なく話したり、
友への手紙にも使う人に憧れるけれども、浮いた存在になること請け合い…

会話には使えなくても、
覚えて胸に秘めているだけでも豊かな気分になれそうです。

「目つき」や「視線」より、「眼差(まなざ)し」の方が優しい響き…
「流れ星」は、「夜這い星」「星の嫁入り」「縁切り星」とも言う…

“そこに美しいものがあるから美しいのではなく、
美しいと思う心があるから美しいのだ”

あとがきの中の言葉です。本当にそうですね。

言葉を大切にしたい方、日本語が美しいと感じる方にお勧めな一冊です。
(文庫本も出ています。)

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コメント

私も図書館で借りたのですが、始めから終わりまで読めば良いという本ではないのですよ。
いつでも手元に置きたいから、昨夜ネット注文しました。
(katarohinaさんの期待外れにならなければ良いのですが…心配です。)

投稿: Michi | 2010年8月24日 (火) 10:19

言葉は大切にしたいので早速図書館でしらべてみます。まるで、日本の伝統色のようなニュアンスの本なんですね。こういうの求めていたのかもしれない。使わなくても持ってるだけで豊かな気分になれるから言葉って不思議なんですよね。ありがとう。

投稿: katarohina | 2010年8月24日 (火) 05:00

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