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『昭和のくらし博物館』

20100705 『昭和のくらし博物館』
小泉和子/著
田村祥男/写真
河出書房新社

図書館で偶然目に留まったこの『昭和くらし博物館』には、
懐かしい道具や、家族の思い出の写真が、いっぱい詰まっていました。

「昭和くらし博物館」は、著者の父で建築技師の小泉孝さんが、
昭和26年に設計し建てた一家が45年間暮らしいた家ですが、
家財道具ごと保存し、博物館として公開しています。

1階が、玄関脇の洋室(応接間4、5畳)、4、5畳の茶の間と6畳の寝室、
2階は、4、5畳が2間で、1階と2階合わせて建坪18坪…

1階には、家族6人が、2階の四畳半の部屋には、
それぞれ下宿人(賄い洗濯付き)が暮らしていたというから驚きです。

物が少ない昔だから、可能だったのでしょう。

館長の和子さんは、4人姉妹の長女で、1933年(昭和8年)生まれ…
私とは、大分世代が違うため、知らないことも多いのですが、
茶の間のちゃぶ台も、お釜やおひつも、木製の米びつも、
蚊帳、たらいや洗濯板、火鉢や木炭の炬燵…みんな知ってます。

足踏みミシン(今も現役)や、絞り器付き洗濯機も、勿論知ってます。
(氷の冷蔵庫は無かったけれど…)

私の小さかった頃、母は、ガス台に乗せたお釜で、ご飯を炊き、
炊き上がったご飯は、二枚のしゃもじで、おひつに移してた…

冬には、父が、火鉢の五徳の上で、お餅を焼いてくれ…
また父は、一週間に一度、椅子に乗って柱時計のぜんまいを巻いていた…

足が伸ばせないような、小さな木炭の炬燵なのに、
みんな喜んで…

でも、いつ頃、お釜が、ガス炊飯器と保温ジャーに変わったのかしら…?
いつ頃、食事ができるような赤外線コタツに変わったのかしら…?
覚えていないのです…小学生の間の出来事なので。

テレビが来たのは、3~4年生の頃だったと思うけれど…?

「昭和くらしの博物館」
〒146-0084
東京都大田区南久が原2-26-19
TEL&FAX 03(3750)1808
URL : http://www.showanokurashi.com

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