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祖父

『昭和のくらし博物館』にも取り上げられていましたが、
戦前の男性にとって帽子は、お洒落の必需品だったようで、
昔の写真を見ると、洋服であろうと無かろうと、
猫も杓子も、帽子をかぶっています。

父の世代の男性は、戦争のため、お洒落どころでは無かったでしょうが、
私の母方の祖父は、常に帽子を愛用していました。

干支から推測して、祖父は、多分明治26年生まれ…
私が幼い頃は、既に、晴耕雨読の祖父でしたが、
元の仕事柄、服装はいつもキチンとしていて、
冬は背広に中折れ帽、カジュアルの時はハンチング、
夏は、白い麻のスーツにパナマ帽でした。

明治生まれの祖父は、今時のお祖父ちゃんとは違って、寡黙で厳しく、
幼い私は、ご飯茶碗の持ち方を直されたりしました。

祖父の家(母の実家)の客間の襖(8枚?)には、
子どもには読めない漢詩が書かれていましたが、書いたのは祖父…

私の家に来るときは、いつもバイクでしたが、
なぜか、誰もが「単車」と言ってました。

ハイカラな祖父の趣味は写真で、写していたのは人物が多く、
母の実家へ行った時などは、暗室にしていた離れで、
夜、祖父が現像しているところを、無言で見物していたものでした。

私が知っている限りでの、祖父が写した最も古いカラー写真は、
叔父(母の弟)の結婚式の写真…今から56~57年ぐらいも昔…

最近、母から聞いた話では、
当時、カラー写真の現像は、自分では出来ないので、
カラー写真だけは、東京に送って現像してもらっていたとのことです。

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