『日本の髪型』
『日本の髪型』
~伝統の美 櫛まつり作品集~
京都美容文化倶楽部
光村推古書院
図書館から『日本の髪型』を借りてきました。
毎年9月に、京都市東山区の安井金比羅宮で行われる「櫛まつり」は、
使い古した櫛や、折れた櫛に感謝を込めて供養するお祭りで、
式典の後には、各時代の髪型を地髪で結い上げ、
風俗衣装に装った女性たちが、祇園界隈を練り歩くそうです。
この本には、お祭りで再現された髪型のうちの、
古墳時代(300~709)の「美豆良(みずら)」から、
現代舞妓の「先笄(さっこう)」まで、65種類の髪型が紹介されています。
「髪は女の命」という言葉は、今も残っていますが、
各時代の、様々な髪型を見れば見るほど、
昔の女性にとって、髪は命だったことが伝わります。
改めて、着物や日本髪の美しさを実感しました。
国に関係なく、民族衣装は理屈抜きで素晴らしいものです。
<左>
江戸時代前期の「元禄島田(げんろくしまだ)」
天和(1681~84)から元禄(1688~1704)にかけて流行した
当時の代表的な髪型の一つ。
髷の前に差しているのは、亀甲地楓透彫紋のかんざし。
<右>
大正10年頃に流行した「耳かくし」の一種。
髪をオキシドールで赤く染め、コテを当ててウェーブを出しています。
(大正時代に髪を赤くしていただなんて
…ごく一部の女性でしょうが…)
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