「ガスの消息」…Felicity & Gus
結婚式を間近に控えたフェリシティの右手には、ルビーの指輪が…
母から、「まだガスを思い出すんでしょ?」と聞かれ、
フェリシティは、
「もう、そんなには…たまに夜眠れない時とか、明け方、目が覚めた時ぐらい…」
と答えましたが…
ウエディングドレスの仕上げ中、フェリシティに長距離電話が掛かり、
「…あの人を立ち直らせて…」と言う…
電話は、カレーの乙女が沈没したアメリカのチャールストンから…
フェリシティは、母の反対を押し切り、ヘティとガスを探す旅に出ます。
チャールストンで、ようやく見付けたガスは事故で失明していて、
フェリシティを拒絶…
Felicity 「無事なら、なぜ報せてくれなかったの?」
Gus 「…出来なかった。
…君には、アボンリーへ返って、幸せになって欲しい…」
Felicity 「馬鹿なこと言わないで」
Gus 「…とにかく帰るんだ」
Felicity 「あなたと一緒でなきゃ、絶対帰らない!」
Gus 「俺を見ろ!…足手纏いだ。…何の役にも立たない」
Felicity 「あなたと一緒にいられれば、それでいいのよ」
Gus 「…帰れ!」
Felicity 「ここで、一生、カゴを作るの!?」
Gus 「帰れって、言ってるだろ!
…二人で、幸せになれると思ってるだろうが、
俺の気持ちを、ちっとも解ってない。
…俺には、もう、人生に希望なんてものが無いんだよ」
Felicity 「そんなこと、言わないで!…」
Gus 「元には戻れないんだ…もう、二度と…
これからは誰も愛さない。
一人で生きるって決めたんだ、一人で…
…もう君を愛していない…」
Felicity 「…諦めないわよ!
たとえ、ここで、一生待つ事になったって構わないわ。
あなたと一緒でなきゃ、絶対、アボンリーへ帰らない!」
いつもはガスに優しいヘティですが、ガスを激しく叱りつけます。
フェリシティの情熱とヘティの愛に、ガスの気持ちに変化が…
Felicity 「お願い、一緒に帰って!
置いてくなんて出来ない。
みんな、あなたを待ってるし…愛してるの。
…お願い!」
Gus 「…ずっと旅してたよ。
色々見たよ。
夜空の南十字星や、水面に踊る聖エルモの炎…
日の出も見た。
スペインの古びた港でも…マヤの古代も町でも…
もう、決して見られない。
君の顔も、もう二度と…」
Felicity 「お願い、一緒に帰って!…」
Gus 「帰ったって、君に、迷惑を掛けるだけなんだ」
Felicity 「いいの…あなたが、そばにいてくれるだけで」
Gus 「…結婚の話は忘れよう。俺に気兼ねしないでくれ」
Felicity 「何も心配しないで…」
“絶対スチュワートと結婚する筈がない。
ガスは必ず生きている。でもなぜ消息が跡絶えたままなのかしら…?
もしかしたら、記憶喪失かも知れない…”
などと想像していましたが、まさか失明していただなんて…
再会を果たしたフェリシティとガスでしたが、
ブランコに並んで乗った二人に、笑顔はありませんでした。
ガスは失明、フェリシティはスチュワートと婚約…
これからのことを思えば当然ですよね。
関連記事…アボンリーへの道「ガスの消息」
<第7シリーズ>
第89話「ガスの消息」(Return to Me)より
| 固定リンク
「* 「アボンリーへの道」(Felicity & Gus)」カテゴリの記事
- 「幸せな結婚式」(最終回)…felicity & Gus(2010.09.06)
- 「ガスの消息」…Felicity & Gus(2010.07.31)
- 「うわさ話にご用心」(2009.01.31)
- 「悲しみをこらえて」(2009.01.27)
- 「病める娘」(2008.11.09)
最近のコメント